お客様からお預かりしたチベットの仏画(タンカ)の
もう一幅はなんともグロテスクな姿。
三つの目。どくろ。身体のあちこちに巻きついた蛇。
軍荼利明王です。
五大明王の中では南方の守護神に当たります。
金剛界曼荼羅においては「甘露軍荼利菩薩」とされるそうです。
サンスクリット語で「アムリタ・クンダリン」。
アムリタ=不死の薬=甘露
クンダリン=水瓶あるいはとぐろを巻いた蛇という意味。
三つ目、というのはシヴァ神にも共通する特徴だそうで、ゆえに軍荼利明王は
シヴァ神の神格を継承し、
疫病をもたらす毘那夜迦天(インドのガネーシャ)を調伏する、とされています。
日本では災厄をのぞき、息災延命の明王として信仰を集めています。
ところで、その軍荼利明王に調伏されるガネーシャとは、
歓喜天、あるいは聖天、大聖歓喜自在天ともいい、
夫婦和合・子授けの神として日本でも篤く信仰されているもの。
なぜ調伏されなければいけないの??????
これはまたガネーシャについても調べてみなければ・・・。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます