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最近入荷したお仏壇
かっちりした造りの紫檀のお仏壇です。
どん、と正統派。「ザ・唐木仏壇」というたたずまい。
円窓に作られた障子を開けると
欄間の彫刻も厚みがあって、きっちりした彫り・・・・
だけど・・・・
妙な違和感が????
このお仏壇、
外側は紫檀、内部は黄王檀を使用してあるのです。
近くで見るとこんな感じ。
矢印のあたりが境目。
まさか今年流行のバイカラーを意識したわけでもないでしょうが。
開けてびっくりとはこのことで。
ちなみに、隣に展示してある、オール紫檀のお仏壇と
比較してみると・・・・
明るい、と言えなくもないこともない・・・。
ダウンライト内臓タイプなので十分に明るいんですが・・。
「紫檀か、黄王檀か、どっちかでええやん!!」という突っ込みはぐっと抑えて(←おい!)
アタリマエのお仏壇はちょっと・・という買い替えのお客様にお勧めします。
ちなみに、内部に使用してある、
「黄王檀」というのは、
「メキシコ・グァテマラ原産地。
みかん科の樹木でこの木の持つ味わいにより南米桑ともいわれる。
木目はやや大柄だが、硬質で光沢があり、その上耐久性に優れている。
明るい色調の仏壇に仕上がる材の一つ。」
と、いうのが一般的な仏壇屋さんの説明。
この木だけで仕上げたお仏壇、というのももちろんあって、
明るい色味と縞模様の妙味が美しいものです。
ところで・・・
その「黄王檀」をネットで検索してみると、
「黄王檀」でヒットするのはお仏壇がほとんどですが
別名の「パオアマレロ」「ボコーテ」で検索してみると
箸やら、ステッキやら、メガネのフレームやら、いろいろなものに
加工されている様子。
そして、とーっても興味深かったのが、
「暗中模索 K'sHomePage という、こちらのページ《ギ
ギターを初め、ベースやら、シタールまで、
いろいろな楽器を製作されている方のページ。
ギターのネックにボコーテを使う・・という記事に惹かれて
お伺いしたのですが
作業工程が、細かく、だけど軽妙に紹介してあって、
それはそれは面白く読ませていただきました。
そして改めて、
一口に「唐木」と言っても、家具を思い浮かべる人もいれば、
楽器を思う人もいる・・・
携わる人によって、思い浮かべるイメージは違うんだろうな~~~、と思った次第。
皆が自分と共通の認識を持っている、と信じ込んでいると
間違いのモトになりそうです。
心せねば・・・・。