仏壇販売人、ぶつぶつ日記

山口県の隅っこから
仏壇販売人のたわ言、繰言、独り言。
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開けてびっくり・・

2013-09-12 16:18:40 | 商品のこと

ご訪問ありがとうございます。

 

最近入荷したお仏壇

 

かっちりした造りの紫檀のお仏壇です。

どん、と正統派。「ザ・唐木仏壇」というたたずまい。

 

円窓に作られた障子を開けると

欄間の彫刻も厚みがあって、きっちりした彫り・・・・

だけど・・・・

妙な違和感が????

 

このお仏壇、

外側は紫檀、内部は黄王檀を使用してあるのです。

近くで見るとこんな感じ。

矢印のあたりが境目。

まさか今年流行のバイカラーを意識したわけでもないでしょうが。

開けてびっくりとはこのことで。

ちなみに、隣に展示してある、オール紫檀のお仏壇と

比較してみると・・・・

 

明るい、と言えなくもないこともない・・・。

ダウンライト内臓タイプなので十分に明るいんですが・・。

「紫檀か、黄王檀か、どっちかでええやん!!」という突っ込みはぐっと抑えて(←おい!)

アタリマエのお仏壇はちょっと・・という買い替えのお客様にお勧めします。



ちなみに、内部に使用してある、

「黄王檀」というのは、

メキシコ・グァテマラ原産地。


 みかん科の樹木でこの木の持つ味わいにより南米桑ともいわれる。


 木目はやや大柄だが、硬質で光沢があり、その上耐久性に優れている。


 明るい色調の仏壇に仕上がる材の一つ。」


と、いうのが一般的な仏壇屋さんの説明。


この木だけで仕上げたお仏壇、というのももちろんあって、

明るい色味と縞模様の妙味が美しいものです。

 

 

ところで・・・

その「黄王檀」をネットで検索してみると、

「黄王檀」でヒットするのはお仏壇がほとんどですが

別名の「パオアマレロ」「ボコーテ」で検索してみると

箸やら、ステッキやら、メガネのフレームやら、いろいろなものに

加工されている様子。

 

そして、とーっても興味深かったのが、

「暗中模索 K'sHomePage という、こちらのページ

ギターを初め、ベースやら、シタールまで、

いろいろな楽器を製作されている方のページ。

ギターのネックにボコーテを使う・・という記事に惹かれて

お伺いしたのですが


作業工程が、細かく、だけど軽妙に紹介してあって、

それはそれは面白く読ませていただきました。



そして改めて、

一口に「唐木」と言っても、家具を思い浮かべる人もいれば、

楽器を思う人もいる・・・

携わる人によって、思い浮かべるイメージは違うんだろうな~~~、と思った次第。


皆が自分と共通の認識を持っている、と信じ込んでいると

間違いのモトになりそうです。

心せねば・・・・。





 

 

 

 


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