こころとからだがかたちんば

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2015年4月16日 木曜日 音楽備忘録 ~1996年4月以降の風の中で~

2015-04-17 00:40:15 | 音楽帳

1991年4月から、大阪で濃厚な5年を暮らした。
初めての異国の地だった。

文化の違いによる差別・排斥・いじめ・暴力・説教を周囲全部から浴びつつ、ふるさと東京を想い、泣きながらくいしばった。
それも、3年目から愛する街と愛する人との愛する日々に変わった。
しかし、やっと一山越えたと思ったら、引き裂かれるように東京に戻された。1996年4月のこと。

5年不在だった東京は、戻れば既に仮想空間みたいに生気が抜けていた。
自分の皮膚感覚からは「ここですら、もうヨソ者」という風を肌に感じていた。
そうなったら、よりディープなにおいがする街のすきまに入り込むしかない。
この1996年4月から東京の街歩きを再開し出す。フィルムカメラやCDウォークマンを旅の友として。

ひさしぶりに訪れた神保町。そして、音楽ショップ「ジャニス」。
ここから後は、ジャニス(やディスクユニオンなど)に出入りするうち、たまたまかかった新譜との出会いが、自分の音楽だった。

90年代後半以降、御茶ノ水神保町界隈で偶然聴いた音楽たち。
プライマル・スクリーム、スクーデリアエレクトロ、トータス、ベック、レディオヘッド、マッシヴ・アタック、ヨ・ラ・テンゴ、ボーズ・オブ・カナダ・・・・などと出会った。掛かっているその場でCDを買った。

その後、2001年。ジャニス店内で聞こえてきたウルリッヒ・シュナウスの「Knuddlemaus」に、新しいテクノの始まる息吹き、そして光を感じた。そこからエレクトロニカという言葉と音楽を知り、傾倒していった。
音楽史とか音楽シーンの流れもあるけど、やっぱり本人が出会ったものこそへの愛と想い入れは強い。

たいてい「知っているよ」という人が、もうこんな時代では多くなっているんだろうけど。
いやでも勝手に情報がやってくる・「すがるさ」がある時代だからこそ、耳年増でも情報通でもなく、一対一の偶然の出会いを大事に思っている。

■スクーデリアエレクトロ 「トゥルース」1997■
このアルバムを聴くたび、たまらなくなって音楽そのものを抱きしめたくなる。想い出深い一枚。

「・・・風の谷でいつか聞いた 鐘の音を探して
ボクは 5次元の空を行く スカイウォーカー

・・・With Love,I Do Pray ボクは祈り捧げる
すべての願いが星になる夜

That’s Much True To Say キミの元に届け
光りの滴(しずく)が ボクらを満たす That’s True」(詞・曲:石田小吉)






*出会った新譜 備忘録*   今夜思い出せるものだけ・・・
1997年 プライマル・スクリーム 「バニシング・ポイント」
      スクーデリアエレクトロ 「スクーデリアエレクトロ」
      デペッシュモード 「ウルトラ」
1998年 トータス 「TNT」
1999年 ベック 「オディレイ」
2000年 レディオヘッド 「キッドA」
      ヨ・ラ・テンゴ 「And Then Nothing Turned Itself Inside Out」 
2001年 ウルリッヒ・シュナウス 「ファー・アウェイ・トレインズ・パッシング・バイ」
2003年 マッシヴ・アタック 「100th ウィンドウズ」
2005年 ボーズ・オブ・カナダ 「トランス・カナダ・ハイウェイ」・・・etc


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