昨夜。
パスタをゆでる。ほうれん草・にんにく・ぴーまんと炒め、たまご・生クリームで作ったソースをからめて食す。
冷える夜。万年床を引き直し、早々横になるけど、まだ満ち足りなくて、ねどこであんぱんを食べる。
甘いものを欲するのは、危険のサイン。ふだんはまず無い行動。しかし、旨い。
普段はより長く、睡眠を削ってでも今を謳歌するため。ラジオ・本・音楽・映画鑑賞を深夜までする。
昨夜はそれがつのって、たまむすびを暗闇で聴いているうち、心地良くなって、0時前に眠りに入った。最近まず無いこと。
ひさしぶりに長く寝る。
明け方起きる。グレープフルーツジュースを2杯飲み、再び眠る。
定時にアラームが鳴り、起きる。最近はしんどいばかりの朝だが、今朝はちゃんと目覚めた。
ラジオは、今日は寒いですねえ、と言うが、そのように感じない。
寝酒と思いつつ寝酒になっていない酒が、夜明けのフルーツで抜けていたせいなのか?否か?は不明。
朝のごちそうである深い緑茶、それにあったかい朝風呂の幸福。
それが勢いをつける。着替えて外に出ると確かに灰色の空。だけども大して寒くない。それは、風が吹いていないせいかもしれない。
都心に向けた道を歩く中で聴くU2が、空気を切り裂くせいかもしれない。
電車に乗り換えようとすると、ガラスが曇り、中は湿気だらけでもわっとした室(むろ)。
まだ冬でもないのに、厚着族でねちょねちょしている。
そんなときは、写真入りの本の世界に入り込む。荷風先生が日和下駄で歩くさなか、スケッチした自筆の好きな素描がとても優しい。
地下から外に出ると、汚れ世界を離れて川へ向かう。
今朝もうみねこたちが並んでいる。みなもには、カモたちが泳いでいる。
都内ではたらいて、雨の中地方都市に向かい、暗闇になった田舎から島に戻る。
手がかじかむのは田舎ゆえのことだ、と思っていたが、島も大して温度が変わらない。
朝7℃、昼には13℃まで上がったが、夜8℃まで下がった。そんな今日。
島の道。さほどの雨ではないけど、散るもみじの紅い葉っぱを見る。今週末は、紅葉を見に歩き倒そうと思っている。と言っても出たとこ勝負で、何も決めていない。
帰ってお湯を沸かす。梅入りお湯割りを作って呑み、あったまる。
■モンスーン 「Tomorrow Never Knows」1983(ビートルズのカバー)■
ギター:ビル・ネルソン
ダニエル・ダックスのカバーも良いけれど、やっぱり酒もロクに呑めぬのに、酔ったリアルタイムのモンスーン。
想い入れ過多。
いとおしき1983年、胃かいようで入院していたピロリの秋。
病床の窓からの灰色の凍てつく空。未だ愛してる。