「飛ばしていくよ!」
なんて、アッコちゃんみたいにカッコよくはいかない。
それでも、そんな気分になるときもある。決して闇だけを愛しているわけじゃない。三島由紀夫という人と出会えたからでもなく、高校生に上がって以来、日光浴はお気に入りの「しきたり」の1つである。
お日様と共に暮らすことが健康に良く、鬱に効く。だからでもない。
単純なこと。光が満たす日には、街や通りの風景にコントラストを付けるから。何度同じ道を歩いても、光の具合・その場所を通過する時間・四季・天候によって、さまざまに表情を変化させる。それを目にしたい。そう思うから、うずうずして外に飛び出す。
まあ、雨でも雪でも歩くので説得力には欠けるが。
お昼にシャケを焼いてごはんを食べ、CDからmp3プレイヤーに、音楽を雑多に入れていく。
ホントはもっと、という慾が出るけど、お日様は待ってくれないので途中で切り上げて飛び出す。
陽気も手伝って偶然ふらりと入れ込んだ曲は、何も「初夏のサウンド」じゃなく・むしろ他の季節に聴く曲も入っているのだけれど、歩くテンポを手伝いながら、かつ気分をゆらゆらさせてくれる曲に満ちていた。見る風景と化学変化と官能をもたらしてくれた。そんな音楽たちに感謝・合掌。ありがとう。
まるで今日は、昔CDウォークマンに南佳孝の「SOUTH OF THE BORDER」を入れて歩き、街で昼寝をしながら雲の流れを観ていたあの日のようだった。
『本日のプレイリスト』
1・ハワード・ジョーンズ 「ホワット・イズ・ラヴ?」1983
2・ジョニ・ミッチェル&ピーター・ゲイブリエル 「マイ・シークレット・プレイス」1988
3・ベルスターズ 「サイン・オブ・ザ・タイム」1983
4・XTC 「ランナウェイ」1982
5・高橋幸宏 「ヴォラーレ」1978
6・スペシャルズ 「Rudi A Message To You」1979
7・アンテナ 「カミノ・デル・ソル」1982
8・エディプス(ツネマツマサトシ) 「デス・コンポジション」1983
9・ハワード・ジョーンズ 「ニュー・ソング」1983
10・ベルスターズ 「アイコ・アイコ」1983
11・ハニードリッパーズ 「Sea Of Love」1984
12・XTC 「ボール&チェイン」1982
13・リアル・フィッシュ 「ガムラン・ホッパー」1983
14・XTC 「センシズ・ワーキング・オーヴァータイム」1982
15・スタイル・カウンシル 「マイ・エヴァー・チェンジング・ムーズ」1983(カフェ・ブリュの曲じゃないシングルヴァージョン)
16・高橋幸宏&坂本龍一 「フラッシュバック」1982
・・・・エトセトラ
■ジョニ・ミッチェル&ピーター・ゲイブリエル 「My Secret Place」1988(「レインストームとチョークの痕」収録)■
アッコちゃんもこの二人も、天才。
というと安易な言い方だが、進む道に現れる試練や苦難に対して、努力と苦労だけで超えられたわけではない。
素晴らしい音楽を産み続け、それでも前に突き進んむことが出来た、神がかりな何かが備わっていたのだろう。
その才能ゆえ、付いて行けないことも多々あるけども。
今日この曲を大音量で聴いて、鳥肌が立った。
即興性もあるいいプレイリストだな~!
確かにこれは外に出たくなる。
時々「跳ねる」曲がいい塩梅に入っている。
季節的にまださわやかなので、ヨーロッパ系ですね。
でもさわやかなだけじゃない。
曲に歴史ありの昭和世代には、ちょっと「堪えるなあ」という陰りが見えるのもなんだか…ですねえ。
ちょっとひねくれたエバーグリーンでしょうか。
四月の魚さんの言葉が見事に納得しました。
そうなんだな、と教えられた感があります。
「ひねくれ」は、よくヒトから言われる言葉であったり、やはりヨーローッパが魂の源と育ってきたのもありますが、それでも私なりのエヴァーグリーンです。
そこに30余年がはさまっているとは思いもせず、ずんずん歩けたので、昨日もかなりの距離ながら腰痛が出なかったのは、そこに音楽が作用していたのだと思います。
これからどんどこ、CDをめくっては旅のお供に曲を詰め込んでいこうと思った日でした。