多くの愛する人たちへ。
■宮原良仕子 「A Happy New Year」2013■
(原曲:松任谷由実 作品「昨晩お会いしましょう」1981収録)
発見日:2014年5月3日 (このカバーを教えてくれた友人”ハブ噛み師匠”に感謝)
本年を迎えるにあたり「こえる」という言葉を調べていた。
「超える」もあれば「越える」もある。
そこでNHKアナウンスルームのサイトに教えてもらう。
「越える」とは「場所・時間・点などを通過する」
「超える」とは「ある一定の数量・基準・限度を上回る」
どうもいずれも似ているので、とりあえずブログのサブタイトルに「越える」を使った。
ただ、なにごともせずに通過するんじゃない。だけど、なにかをしたって通過できないかもしれない。
意志とか(嫌いな言葉だが)イデオロギーとか、そんなものでしか「越える」ことが出来ないというのもウソだが、運命だとか、偶然だとか(必然だとか)・・・そんなものさえ確かじゃない。
今年の年賀状
まーまーいろいろあるけど、それでも、今生きる生命のチカラというものに、私の眼の焦点がフォーカスされている。
三島由紀夫先生の自死を巡って、西部邁先生が言っていた言葉がよぎる。
それが私の中でくすぶっていて、なかなか”生きる”とは言えなかった。
”生き続けることだけが正しいと捉えるとおかしなことになる。あるときには、みずからの死をもって・・・”
ニーチェやドストエフスキーの言葉にも似たようなものがあった、とよぎるのだが、”それでも”と思う。
それは分からないでもないが、むしろ、今の私には藤原新也さんの『死ぬな、生きろ』のほうが響く。
「メメント・モリ」つまり”死を想え”。
この世に滞在できる時間は極めて少ない。
それに気付かないで、私は走ってきて、何かを忘れてしまっていた。
やっと一昨年後半から、それに気付いた。
ならば・・・、である。
”新年”の曲を探してみたが、今すぐ思いつくのは2曲しかなかった。
1曲がこの曲で、もう1曲はU2の「New Year’s Day」。
実際、さっき目覚めてインターFMを掛けると、朗らかで明るいヴァンスKさんの番組からU2が掛かっていた。
ただU2のこの名曲は、悲痛な叫びである。
厳しい状況が覆っているからこそ、君と一緒に居たい、というボノの祈り。
そういった意味では、今ときわめて酷似しているが、背負ってしまえるボノと社会状況を背負うつもりはない私には乖離がある。
年末に、2014年よく聴いた音楽のコンピレーションCDを作った。
その延長線上で「1月」に出会った/聴いていた音楽を、雑誌や記憶から辿っていた。
また親兄に贈る「1月曲」をCDにしようと思っている。
1982年2月のミュージックマガジンをめくる。特に目を惹いた新譜は、このようなもの。
●バウ・ワウ・ワウ 「ジャングルでファン・ファン・ファン」
1981年にヒットした「チワワは素敵な合言葉」を含めたLP。
●ザ・ポップ・グループ 「We Are Time」
解散した後にライヴも含めて作られた編集盤。
●ヒューマンリーグ 「DARE」
●レインコーツ 「レインコーツ」
●マッドネス 「7(セヴン)」
HONDAのコマーシャルに出演した「シティ」を含めたLP。
●キャバレー・ヴォルテール 「レッド・メッカ」
などなど。
という中で、もう1枚は「ああ、やっぱり」と思われるでしょうが、やっぱり今日=元旦には、この曲を。
■OMD(オーケストラル・マヌーヴァース・イン・ザ・ダーク)「愛のスーヴェニア」1981■
1982年1月21日・ヒューマンリーグと同じ日にヴァージンレーベルから国内発売されたLP収録の1曲。(LPの邦題は「安息の館」。)
本年もよろしゅう。