京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

月輪寺(法然上人ゆかりのお寺)

2020年05月24日 06時29分00秒 | 日記
 月輪寺は愛宕山中腹にある山岳寺院で法然上人二十五霊場のひとつです。





空也上人がこの地で修行し、念仏を悟った遺跡のひとつです。

また、法然上人もこの地で専修念仏をされた池で"法然上人二十五霊場"の第十八番霊場にもなっています。



境内には天然記念物の石楠花がありますが既に花はありませんでした。



本堂には恵心僧都源信作と伝わる阿弥陀如来坐像(重文)が安置されていますが、コロナウィルスの為に拝観を停止されていて残念ながら拝観は叶いませんでした。



また、平安時代末期の公卿九条兼実(摂政・関白・太政大臣)も深く帰依し"円澄"と号しこの地に隠棲しました。
月輪殿とも言われています。





本堂前に植る親鸞聖人お手植えと伝わる"時雨桜"です。法然上人、円澄と別れを悲しむ聖人の涙からついた名称です。


後に鎌倉新仏教を開拓した法然上人、親鸞聖人、円澄ら三祖師相談の地でもあり別れを悲しむ親鸞聖人のお気持ちが忍ばれます。



宝物館には、十一面千手千手眼観世音菩薩像、十一面観音菩薩立像など重要文化財が多数安置されています。

コロナが収まり拝観が叶うようになれば是非とも再訪したいです。



このまま下山し、車を駐車している清滝まで歩きます。

小腹が空いたので鳥居本の"平野屋"さんへと向かいます。












愛宕神社

2020年05月23日 06時00分00秒 | 日記
 愛宕神社は京都の方なら誰もが知る防火・火伏の神さまをお詣りする全国愛宕神社800余社の総本宮です。



特に千日詣は名高く7月31日から8月1日にかけて参拝すると千日分の御利益があると言われ、毎年数万人もの人々が参拝します。


鳥居本の一ノ鳥居の横を通り過ぎ、清滝の二ノ鳥居前から登山道が通じています。

標高が924mあり観光気分で登れる山ではないです。











丁石が置かれ、愛宕さんまでの目安になります。

"お伊勢さんへ七度 熊野へ三度 愛宕さんへは月参り"と古歌にあるように、かつての賑わいの跡が登山道に多く残ります。



登山道から見える景色も登山の楽しみのひとつです。





約1時間半でようやく総門(黒門)まで来ましたが山頂まではあと1/3近くの行程があります。
2時間の目標で登り始めましたが30分近くオーバーしてしまい気持ちはまだまだなのですが体力の衰えを感じてしまいます。





やっとの思いで社務所の前まで来ましたが本殿までには"心臓破り"の長い石段が待ち構えています。

這う様な気持ちで、ようやく拝殿に。






 
念願だった愛宕さんにお詣りでき、しばしの充実感を味わいました。

五柱をお祀りする本社。


十七柱をお祀りする奥宮社。


三柱をお祀りする若宮社。


参拝の後、御朱印を三種類、授与して頂きました。
最初の"愛宕大神"のみが手書きで、後の二枚は書置きです。







大河ドラマ「麒麟がくる」に因み明智光秀公の歌の御朱印も、、、家紋の桔梗も、、、
大河では愛宕さんでの連歌の会のシーンもあるのでしょうか?楽しみが膨らみます。





下界に見える蛇行している川は桂川でしょうか?
平地とは10°Cの気温差がある山頂。まだ八重桜が残っていました。

由緒書きの一部です。









帰りは違うルートで下山。
法然上人ゆかりの月輪寺へと向かいます。









道明寺天満宮

2020年05月22日 07時56分00秒 | 日記
 道明寺で国宝の十一面観音立像を拝んだ後、近くの道明寺天満宮に来ました。





天満宮だけに神さまの使いの牛があちらこちらに居ますが、こちらの牛はちゃんと屋根付きの祠に居られ快適な環境ですね。
もちろん全てではなく"撫で牛"のように屋外の牛も居ます。





先日の記事の道明寺はこちら天満宮の神宮寺で、かっては同じ境内にありました。

道真公の叔母の覚寿尼がこの地に住まわれていて、度々こちらを訪問されていたよです。

右大臣にまで出世しますが藤原時平の讒言により太宰府に左遷される際にもこちらに立ち寄られ、覚寿尼と別れを惜しまれました。
淀川を下る舟で
「世につれて 浪速入江も にごるなり
道明らけき 寺ぞこひしき」
と詠まれ余程この地に思い入れがあったのでしょう。





本殿の裏には道真公が愛した梅苑が広がり新春には紅白の梅が咲き誇ります。







また、境内には三塚古墳周濠から発見された修羅の復元品が展示されています。





最後に御朱印を授与して頂き家路につきました。









道明寺 国宝十一面観音立像ご開帳

2020年05月21日 06時46分00秒 | 日記
 葛井寺の国宝十一面千手千眼観世音菩薩坐像を拝観した後、近くにある道明寺を訪れました。





縁起にもあるように菅原道真公が自ら刻まれたと伝わる国宝十一面観音菩薩立像がご本尊さまです。


(寺務所で購入した絵葉書です。)

秘仏ですが毎月18日と25日にはご本尊がご開帳されます。
この5月もコロナウィルス拡散防止から本堂の入堂はなく縁側から開扉されている観音菩薩さまを拝みます。
(日本に七躰しか存在しない国宝十一面観音菩薩像のひとつです。)

平安時代初期の造立で像高は約98cmの榧木の一木造です。

この地域は土師氏が勢力を持っていたところで聖徳太子がこの地に尼僧の尼寺を建立される際には土師氏が土地と邸宅を寄進し、七堂伽藍を備えた大寺院だったようです。

この寺が道明寺の前身土師寺で、その末裔菅原道真公により"道明寺"と改められました。







明治5年の神仏分離令の時には、堂宇一切を天満宮境内から移し大正8年には今の本堂も完成し、創建以来約1300年間の長期にわたり法灯を守っておられます。









寺務所でお声を掛けさせて頂き、御朱印を授与して頂きました。