京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

ザ・ヒルサイド神戸(安藤忠雄 初期の作品)

2024年06月10日 09時29分00秒 | 日記
 6月6日は神戸市灘区六甲台町にある"建築家・安藤忠雄氏設計の初期の名建築「ザ・ヒルサイド神戸」の解説付きで巡る −フレンチランチコース付き−"に参加しました。






六甲山の麓にあるブライダルを中核にパーティー会場や講演会場としても活用されています。

この建物は、数々の建築賞を受賞し、国内外で活躍されている建築家・安藤忠雄氏が建築界のノーベル賞とも言われる「ブリッカー賞」を受賞される前の昭和61年(1986)に設計・デザインされた初期の安藤作品の貴重な建物です。

安藤氏自身にとっても思い入れの深い建物だそうです。

安藤氏がいつも心に描いているのは、人々の心に生の感動をもたらす建築、ぬける“風”の情景、自然と共生しつつそこに住まう人間の意志を表現していく建築だと言います。

① ラウンジ








ラウンジは地元から産出される御影石が印象的で大きなソファが置かれたラグジュアリーな空間です。

② センターコート











センターコートはガラスの壁と大きなガラスで覆われ、中心には樹齢200年を超えるシンボルツリーの楠が広がっている開放感溢れる空間になっています。

③ チャペル











自然光が降り注ぐスタイリッシュなチャペルです。
夜には「100万ドルの夜景」とも称される神戸の夜景が楽しめます。

無機質なコンクリートの壁と対照的な一面に緑が広がるチャペル、ガラス張りのバージンブリッジ・・・

大きなガラス窓には十字架の意匠が施されています。
十字架の横が低くされているのは、建物横を通る人や車の往来を隠すように設計されている為です。

④ 食事会場












ブライダルの時にはオープンキッチンが併設されていて披露宴会場になります。
ライブ感を楽しみながら作りたての料理が提供されます。

窓からはシンボルツリーの楠がその存在感をたっぷりと示しています。
設計の段階では伐採する案もあったそうですが"あって良かった"と思える存在感があります。













ランチはフレンチです。

さすがブライダルをされているだけに、どの料理も洗練されていて見た目にも、味覚的にも満足するランチコースでした。

昭和61年(1986)の竣工から38年を経過した建物ですが今もなお斬新さを感じる名建築のひとつです。