京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

建仁寺塔頭 西来院

2024年06月08日 08時00分00秒 | 日記
 6月4日は、先月に続いての西来院への再訪です。








表門を入り右手にはブルーボトルコーヒーさんが期間限定で出店されています。
(7月31日までの期間限定だと聞いています。)

コーヒーを購入すると西来院の拝観料が100円値引きされ400円になります。

昨年から霊源院の雲林院ご住職がこちらも住職を兼務され、本堂の修復や四つの庭園の整備を行われ、一般拝観が可能となりました。



開山の蘭渓道隆は鎌倉時代の南宋から渡来された禅僧で、時の執権・北条時頼の命で鎌倉建長寺の開山ともなられた高僧です。

後に建仁寺第11代住持にもなり、創建時は真言・止観の二院を構え天台・密教・禅の三宗兼学の道場として当時の宗教勢力に対応していました。

蘭渓道隆は建仁寺を臨済宗単独の寺に改められた方でもあります。









コーヒーを飲みながら庭園を観賞できる現代の「喫茶去」です。
ご住職はまだまだお若い方なので色々な発想をお持ちで、それらを実現されているのが凄いです。





前庭が望める一角には、現代作家によるロッキングチェアが置かれ、ここで椅子に揺られながら庭園を観賞するのは最高の贅沢の様に思います。

時折、風が吹き抜け心地がいいです。





本堂の天井には霊源院と同じアーティスト陳慢さんが描かれた"白龍図"が描かれ、中には最初に西来院の住持を務められた蘭渓道隆にちなんだ蘭の花と亀甲竹が、、、
水盤は樂雅臣さんの作品です。





南庭は今まで植っていたもみじの木を残しながら造り変えられました。
秋の紅葉シーズンが楽しみです。







"キーヤン"こと木村英輝さんの「登龍門」の金屏風も奉納されています。
アクリル絵の具が使われているので、発色が非常に綺麗です。



こちらは現建仁寺管長猊下の書も置かれています。
雲林院住職の師でもある方です。





前庭の苔の定着が思うように行かないようで、全面的に貼り替えられました。
日当たりのいい南側に面していて、しかも樹木も植えられていないのでなかなか難しいと思います。