京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

曼殊院門跡② 夜の貸切拝観

2023年05月26日 10時11分00秒 | 日記
 前編に続いて曼殊院門跡の後編です。



宸殿の横に見える建物は護摩堂で、釘隠しに七宝焼が使われていてなど細部にまでこだわりを感じます。







大書院から見える枯山水庭園です。

鶴島、亀島が配され、奥に見える古書院は静かに水面を遡る屋形舟を表現してしているそうです。

鶴島には樹齢400年と言われる五葉松が植えられ、肉眼では確認出来ませんでしたがキリシタン灯篭が置かれているようです。


有名な「梟(ふくろう)の手水鉢」です。

小書院の縁先に据えられた手水鉢で梟(ふくろう)の彫刻が施されていまし。







建物が"雁行型"に配置されているのは桂離宮と同様で、どの建物からも月が見える工夫のひとつです。



門主・良尚法親王の居間空間です。

最も奥に見える建物が小書院です。
"菊の間"の欄間には表菊と裏菊とが使い分けられています。

床の間の左手には"曼殊院棚"が備わり、棚板の巧みな組み合わせが桂離宮の"桂棚"を彷彿させます。





しかし、見事な数寄屋建築です。
曼殊院門跡が「小さな桂離宮」と言われる由縁を感じます。







大書院と小書院の奥には「八窓軒茶室(重文)があり京都三名席のひとつに数えられる茶室で室内には障子窓が多く明るいです。
(他には南禅寺金地院にあるハ窓席、もうひとつは大徳寺弧篷庵の忘筌席です。)

八窓とは仏教の"八相成道"にちなんだ言葉で、実際に八つの窓があるとは限りません。

茶室の見学には拝観料と別に1000円が必要です。



上之台所です。

高貴な方の食事を作る専用の台所です。

壁の棚には過去に出された献立表や供せられた食器類の数々が並べられています。



平成24年(2012)には天皇皇后両陛下(現上皇上皇后)が行幸されています。