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京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

嵐山「祐斎亭」ライトアップ

2023年05月21日 08時29分00秒 | 日記
 5月2日の最終は嵐山へ。







染色作家で著名な奥田佑斎さんの工房ですが、最近は一般にも公開され嵐山の新しい"名所"のひとつになっています。











元は京都の芸舞妓憧れの料亭「千鳥」でしたが、現在は奥田佑斎さんが購入され工房として使われています。

1990年に太秦広隆寺に保管されている大正・昭和天皇が身に付けられた黄櫨染(こうろぜんぞめ)の御袍を調査され、現代に「夢こうろ染」として復活されました。


大正天皇の黄櫨染御袍


明治天皇の黄櫨染御袍

写真の様に同じ着物ですが太陽光を当てると色が全く違って見えます。









1200年も前、平安時代の嵯峨天皇の時代からこの染色技法が存在していたのが驚きです。

"夢こうろ染"作品を観賞するのも楽しいのひとつですが、最近では八瀬にある瑠璃光院のように風景が反射する"リフレクション"がSNSで話題になっています。











陽が落ちるとより幻想的になります。









平安時代から貴族が別荘地に選んだのも頷ける京都を代表する景勝地です。

"佑斎亭"のさらに上には昭和初期に首相を務めた近衛文麿の別邸"松籟庵(しょうらいあん)"があり、現在は湯豆腐店として営業されています。