5月2日は西念寺を拝観後、上賀茂にある大田神社を参拝しました。


















平安時代の昔から「大田ノ沢のかきつばた」として有名で、例年は5月中旬頃に見頃を迎えますが、今年は桜の開花・満開が以上に早かったと同様に、こちらの杜若も2週間程早く見頃を迎えていました。

ご祭神は天鈿女命(あめのうずめのみこと)で芸能上達や延命長寿に御利益がある神さまとして信仰を集めています。
上賀茂神社(賀茂別雷神社)の境外摂社ですが、平安時代に作成された"延喜式神名帳"に記載されている古社です。





何より有名にしているのは「大田ノ沢のかきつばた」の群生です。
平安時代の歌人・藤原俊成が詠んだ「神山(こうやま)や大田の沢のかきつばた ふかきたのみは色に見ゆらむ」の和歌です。
この沢は太古からの湿原地帯の名残りで、杜若の群生は昭和14年に国の天然記念物に指定されています。

社務所の前には「葵祭」で使われる双葉葵が植えられています。

鳥居の前には「北大路魯山人生誕地」の石碑が建っています。


様々な方面でその才能を遺憾なく発揮した魯山人ですが、多感な青年期を複雑な環境下で過ごす事になり、その後の人格形成に多大な影響を及ぼす事になります。


左側には旧社家町が残り、遠くには比叡山が遠望出来ます。
5年前にブログを始め、最初に書いたのが「大田ノ沢のかきつばた」の記事でした。
以後、1520の記事を取り止めもなく綴って来ました。
今後とも、よろしくお願い致します。