大徳寺塔頭の黄梅院へと来ました。
唐門を潜ると新緑が眩いばかりです。
黄梅院は織田信長が父・信秀公の菩提を弔う為に建立した小庵が始まりとされています。
境内には見所も多く、"大徳寺の茶面"と言われる様に茶室が点在しています。
庭園も素晴らしく、千利休が66歳時に作庭された「直中庭」は有名な庭園です。
秀吉公の馬印"千成瓢箪"をイメージした池を中心に奥には不動三尊石を、左手には加藤清正公ゆかりの朝鮮灯籠が配されています。
本堂南庭は「破頭庭」と名付けられた庭園で手前には白川砂、奥には観音菩薩・勢至菩薩のニ石だけの簡素な枯山水庭園です。
作仏庭(さぶつてい)
本堂北側の枯滝から流れた水が南庭(破頭庭)へと流れる様を表現しています。
禅宗寺院の庭園らしく、少しの空間をも無駄にしない精神が息づいています。
ご住職の小林和尚さまは、お時間がある限りは庫裡におられ、ひとりひとりに心温まる御朱印を書いて下さいます。
ご覧の通り"書"の達人でもあられ、黄梅院境内の説明書は和尚さまの書によるものです。
いつまでもお元気でいて欲しい和尚さまです。
受付から先は撮影禁止なので、掲載の写真はネットからお借りしました。