2月26日と随分と過去の出来事になってしまいましたが心に響く茶会だったので記事にしたいと思います。
場所は地元堺にある大仙公園です。
本格的な日本庭園があり、その一角にある茶室が会場でした。
10時前に受付を済ませて茶室へ。
室内には四代目・田辺竹雲斎さんの竹工芸の作品が多数展示されています。
頂いた資料で、これまでの経歴や仕事内容が分かります。
竹を編み花籠を作りながらご自身の経歴や今の仕事内容をお話下さいます。
かって竹工芸の中心地であった堺で120年続く竹工芸家の家に生まれ育ち、幼少から竹に触れるうちに自然と竹工芸家を志すようになられたそうです。
東京芸大を卒業後、竹工芸訓練センターで基礎技術を学ばれ堺に帰郷され、父の三代目竹雲斎に師事されます。
平成24年「世界で活躍し"日本"を発信する日本人プロジェクト」に選出・受賞されます。
パリ美術館で竹工芸を行い、海外からも高く評価されています。
平成29年には四代目・田辺竹雲斎を襲名されます。
代々の技術・精神を受け継ぎ、花籠や茶道具など伝統的な作品を制作される一方、現代性の強い立体作品を制作されています。
続いて茶会です。
広間の茶会ですが竹雲斎さんを正客に他の人は立て出しで出されます。
コロナ禍の中、菓子やお薄くを頂く時以外はマスクをしての"黙茶会"です。
海外での作品展の苦労話やお弟子さんとの関係などアットホームな雰囲気の中、話されました。
最近では材料の竹の調達が難しくなって来ているようで、高知県の農家の方々と契約して調達されているようです。
茶会の後は、当日使われた茶道具を拝見し解散となりました。
時間があったので日本庭園を散策しました。
今は桜の季節ですが、この時は梅の花が庭園に色を添えていました。