六孫王神社から徒歩で約5分で東寺の北総門に到着します。
多くの参拝者の方は大宮通に面した慶賀門から入られます。
慶賀門を入ると南側には宝蔵の堀越しに東寺のシンボル五重塔がみえます。
拝観料を納め境内に入ると枝振りが見事な紅枝垂れ桜が迎えてくれます。
弘法大師の「不二の教え」から命名された「不二桜」です。
五重塔を背景に咲き誇る桜の花の美しさ、、、ここが世界文化遺産「東寺」である事を感じる瞬間でもあります。
五重塔は過去に4度の火災に遭い現在の塔は徳川三代将軍家光の寄進によるもので高さ約55mは現存する塔の中で最も高い塔です。
(現在は五重塔初層の公開はされていません。)
次に国宝の金堂(桃山時代)を拝観します。
東寺の本堂に当たり、現在の建物は豊臣秀頼の寄進により慶長8年(1603)に竣工しています。
ご本尊は薬師如来坐像で台座の周辺には十二神将が配されています。
以前にこの十二神将だけが「灌頂院」で公開され、普段裏側に配置されている十二神将も鑑賞する機会がありました。
次に室町時代再建の講堂(重文)を拝観します。
弘仁14年(823)に嵯峨天皇より東寺を下賜された弘法大師空海がまず最初に着手したと言われるお堂です。
堂内は大日如来坐像を中心に21躰の仏像が配置され、弘法大師の密教の教えを立体曼荼羅で表現されています。
その内、5躰は重文で他の16躰の仏像は全て国宝に指定されています。
国宝の大師堂です。
弘法大師の住房で大師の念持仏・不動明王像(国宝・秘仏)がお祀りされています。
大師堂の周りには濃いピンク色の花が特徴的な「陽光桜」が咲いています。
三ヶ所の共通チケットを購入していたので、宝物館で開催されている特別展「東寺と後七日御修法」を鑑賞しました。
宝物館も"国宝ワールド"です。
改めて東寺の歴史や寺宝の多さ、貴重さに感嘆します。
次に今日の最終目的地、東本願寺の飛地境内「渉成園」へと向かいます。