京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

2019 錦秋の京㉔竹の寺 地蔵院

2019年12月13日 15時07分00秒 | 日記
 12月6日の最終は竹の寺地蔵院です。




地蔵院は、南北朝時代の貞観6年(1367)室町幕府管領職にあった細川頼之公が夢窓疎石を勧請開山に迎え創建されたお寺です。

何よりこの寺を名高くしているのは、とんちで有名(アニメの"一休さん")な一休宗純が母君と共に5歳まで地蔵院で育てられたことです。


本堂は地蔵堂でご本尊地蔵菩薩立像や夢窓疎石、開山二世宗鏡禅師、開基の細川頼之公の木造がお祀りされています。






竹の寺だけあり常緑の竹と紅葉🍁したもみじとのコントラストが見事です。
方丈にはJR東海のイチオシ企画"モシュ印""コケ寺リウム"が猪目窓の前に展示されています。










方丈前の枯山水庭園は"十六羅漢の庭"と呼ばれ、ひとつひとつの石仏は修行中の羅漢さんを表現しています。






近くにある"鈴虫寺"こと華厳寺はご住職の説法が楽しく、また、鈴虫の音色を一年中聴ける事からいつも混雑していますが、こちら地蔵院はそんな喧騒とは別世界でゆったりと拝観できるオススメのお寺です。

そんな雰囲気の境内地蔵堂南側には開基細川頼之公と第二代住持宗鏡禅師のお墓が自然石だけの質素な墓石の下、静かに眠られています。









2019 妙満寺(雪の庭)

2019年12月13日 08時24分00秒 | 日記
 圓通寺の素晴らしい借景庭園を鑑賞した後、顕本法華宗の総本山妙満寺に来ました。





妙満寺は康応元年(1389)日什(にちじゅう)上人により現在の烏丸五条あたりに創建されました。
日什上人はもとは天台宗の僧で比叡山の学頭にまでになった方ですが日蓮上人に出会い改宗し、68歳の高齢にして日蓮上人の都で教えをひろめる遺志を実現すべく妙満寺を開創したに至ります。

その後、応仁・文明などの兵火にあい、その都度洛中に移転し発展して来ましたが天正11年(1583)秀吉の京都改造で寺町二条に移転し400年を経過した昭和43年にここ岩倉の地に移転して来ました。




妙満寺の売りはなんと言っても「雪の庭」です。寺町二条にあった庭園をそっくりそのまま移設しました。





「雪の庭」は、俳諧の祖とされる松永貞徳の作庭の「雪月花」名園のひとつで、あと清水寺成就院の「月の庭」が現存しています。


宝物殿には「安珍・清姫伝説の鐘」が伝わっており歌舞伎の演目にもなっています。公演の前に来られたのでしょうか八代目中村芝翫さんの写真と色紙が飾られています。



その他の寺宝として「加藤清正公肖像画」「松永貞徳肖像画」があります。
清正公は熱心な日蓮宗信者で旗差物にも"南無妙法蓮華経"のお題目を入れるほどです。




妙満寺の仏舎利大塔は、昭和48年に檀信徒の写経浄財によりインド・ブッダガヤ大塔を模して建立されました。


境内から霊峰比叡山が望めます。
叡電木野駅まで歩き偶然に来た"きらら"で出町柳駅経由で家路につきました。