京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

2019錦秋の京⑫高台寺・圓徳院

2019年12月06日 16時43分00秒 | 日記
 南禅寺"八千代"で昼食を頂いた後、ホームグラウンド(?)の高台寺へと向かいます。







何度も記事にしているお寺ですが何度訪ねてもまた、違う表情を見せてくれます。
庫裏の前で寺前副執事長にお会いし、しばし立ち話に華が咲きました。







やや盛りを過ぎた感はありますが、まだまだ美しい紅葉🍁を堪能出来ます。

開山堂の東に広がる臥龍池に映り込む紅葉🍁はまさに絶品です。ライトアップではその美しさがさらに数倍に増します。








写真は臥龍楼で開山堂から霊屋に向かい屋根付きの廻廊で上からみると屋根瓦が龍の背中のように見える事から名前があります。




次に向かいにある圓徳院に向かいます。
こちらは高台寺の塔頭のひとつで北政所ねねさまのご実家木下家の菩提寺です。





方丈南庭の枯山水庭園の紅葉🍁もまだ、見頃を維持して綺麗です。
しかし、圓徳院の一番の見所は北庭にあります。
伏見城で秀吉公とねねさまが過ごされた化粧御殿の庭園が、そっくり移築された庭園です。
不幸にも伏見城は焼けてしまいましたが庭園の名石は幸いにも火を浴びなかったようです。
豪快な石組みや長い石橋を配した枯山水庭園は桃山期の代表的な庭園です。
秀吉公が築かれた庭園だけに各地の大名がこぞって名石を寄進しています。



その北庭の隅に小間のお茶室があります。特に名は付けられていませんが三畳台目の質素なお茶室です。お寺の方にお願いするとこちらで呈茶をして頂けます。







ご覧のように、躙口を構えた自然光だけの茶室で秀吉公の馬印の瓢箪をかたどった羊羹のお菓子に高台付きでお抹茶が供されます。お茶の上には豊臣家と木下家の家紋が入った扇子が置かれています。

これは古田織部が秀吉公から急に茶を所望された際に天下人に差し上げるお茶に異物が入るのを防ぐため、とっさに腰にさしていた扇子を広げ茶碗に載せた古事によります。
室内は質素でどこか利休好みを感じます。
また、茶碗は圓徳院窯でご住職が焼かれたものです。




ねねさまもこの庭を眺め秀吉公との思い出を懐かしく思いながら時を過ごされたのでしょうか?

ちなみに小間での呈茶は、おひとり1500円で扇子のお土産付きです。





2019錦秋の京㉑東福寺

2019年12月06日 06時38分00秒 | 日記
 11月29日の最初は東福寺からです。ご存知の通り東山エリアでも1、2位を争うもみじの名所です。

東福寺の由緒については鎌倉時代に摂政関白を勤めた九條道家が九條家の菩提寺として建立したのが始まりです。
奈良の南都七大寺の東大寺と興福寺からそれぞれ一字をとり東福寺と称しました。
室町幕府三代将軍足利義満から京都五山のひとつに列せられた寺院です。 





臥雲橋(がうんきょう)からの眺めにまずは圧倒されます。
通天橋拝観受付で拝観券を購入し、三ノ橋川が流れる洗玉澗辺りのもみじを愛でながら散策します。人も多いですが、それに負けないだけのもみじが密集しています。






紅葉🍁真っ盛りのもみじもあれば既に葉を落とし地面を敷きもみじにしている木もあり様々なもみじに出会う事が出来ます。

紅葉シーズンは通天橋は南行きの一方通行になります。
開山の聖一国師をお祀りする開山堂には寄らずに通天橋を渡ります。






来る時に渡った臥雲橋が遠くに望めます。
日当たりによって紅葉するスピードがそれぞれの木で違い様々な紅葉のバリエーションを楽しめるのも東福寺の見どころのひとつです。




東福寺の紅葉🍁を堪能させて頂き、昼食を頂きに南禅寺へとタクシーで向かいます。
(この時期、バスは非常に混雑して時間が読めません。こんな時こそ地元の道路状況に精通しているタクシーの運転手さんにお任せするのがベストな選択だと思います。)