西南院を後にし、境内の一番西側にある奥院へと来ました。
奥院は京都東山にある浄土宗総本山知恩院の「奥之院」として建立されました。
応永3年(1370)知恩院のご本尊としてお祀りされていた法然上人像(重要文化財)を戦乱続く京都から後光厳天皇の勅許を得てこちらに遷座し建立されました。
西側には浄土庭園が広がっています。
石組と渓流で現世を表現し、上段には阿弥陀如来の石仏がお祀りされ浄土の世界が広がっています。
庭園の多くの場所で菰(こも)の傘に守られた冬牡丹が寒風に負けず大輪の花を咲かせています。
また、大方丈の前には「二河白道」の庭園が目を引きます。
二河白道とは浄土教における阿弥陀仏の救いを説く比喩で、火と河と水の河を人の貪欲と怒りにあとえ、その間にある白い道は、極楽に向かう通じる道で往生を願う信心に喩えられています。
最後に御朱印を授与して頂き、最終目的語の石光寺(しゃっこうじ)へと向かいます。
PS:最後の写真は當麻小学校の横から撮影した二上山です。
太古から変わらない風景でお気に入りの撮影ポイントです。