12月3日仙洞御所、京都御所の参観を終え、久しぶりに相国寺を拝観しました。
相国寺は室町幕府第三代将軍義満が夢窓国師を開山に迎え建立した寺院です。
鹿苑寺金閣寺、慈照寺銀閣寺は相国寺の三ヶ寺ある山外塔頭のひとつです。
この秋の公開では方丈、法堂、開山堂が公開されています。(毎年、春と秋に公開されます。方丈と法堂とは毎回、公開されますが開山堂と浴室とは隔年ごとの公開です。)
少し前のNHKの「ブラタモリ」で"まいまい京都"代表の以倉さんが開山堂庭園にはかって御所を火災から守る目的で設置された御所水道の名残りがあるとタモリさんを案内されていました。
何度か開山堂庭園も見ていますが全く気付きませんでした。
今回その事を確かめたくて来た次第です。
よく見ると庭園の東側に水路の痕跡があるのがわかります。今まで庭園の排水路のひとつくらいにしか思わなかったです。
御所水道は琵琶湖疎水の完成後!に作られた御所を火災から守る施設で蹴上の琵琶湖第一疎水の出口にポンプ施設があります。設計は片山東熊で非常に重厚な建物です。そこから鉄管を埋設し、相国寺の境内を通り御所まで通じています。現在は老朽化のため使用されていません。
方丈の南庭は何もない白砂だけの庭園ですが方丈裏山の庭園は趣きをガラッと変えた深山幽谷を思わせる変化に富んだ枯山水庭園です。
名残りのもみじも綺麗でした。
法堂は国の重要文化財で豊臣秀頼寄進の我が国最古の法堂建築物です。
天井の蟠龍図は狩野永徳の子光信の筆によります。須弥壇の横に立ち手を叩くと堂内に反響する"鳴き龍"として知られています。
最後に御朱印を授与して頂きました。
相国寺は伊藤若冲ともゆかりが深く、書置きですがカワセミと鯉の御朱印も頂きました。