京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

2019錦秋の京⑳相国寺(法堂・方丈・開山堂)

2019年12月07日 21時29分00秒 | 日記
 12月3日仙洞御所、京都御所の参観を終え、久しぶりに相国寺を拝観しました。




相国寺は室町幕府第三代将軍義満が夢窓国師を開山に迎え建立した寺院です。
鹿苑寺金閣寺、慈照寺銀閣寺は相国寺の三ヶ寺ある山外塔頭のひとつです。

この秋の公開では方丈、法堂、開山堂が公開されています。(毎年、春と秋に公開されます。方丈と法堂とは毎回、公開されますが開山堂と浴室とは隔年ごとの公開です。)

少し前のNHKの「ブラタモリ」で"まいまい京都"代表の以倉さんが開山堂庭園にはかって御所を火災から守る目的で設置された御所水道の名残りがあるとタモリさんを案内されていました。
何度か開山堂庭園も見ていますが全く気付きませんでした。
今回その事を確かめたくて来た次第です。






よく見ると庭園の東側に水路の痕跡があるのがわかります。今まで庭園の排水路のひとつくらいにしか思わなかったです。


御所水道は琵琶湖疎水の完成後!に作られた御所を火災から守る施設で蹴上の琵琶湖第一疎水の出口にポンプ施設があります。設計は片山東熊で非常に重厚な建物です。そこから鉄管を埋設し、相国寺の境内を通り御所まで通じています。現在は老朽化のため使用されていません。






方丈の南庭は何もない白砂だけの庭園ですが方丈裏山の庭園は趣きをガラッと変えた深山幽谷を思わせる変化に富んだ枯山水庭園です。

名残りのもみじも綺麗でした。


法堂は国の重要文化財で豊臣秀頼寄進の我が国最古の法堂建築物です。
天井の蟠龍図は狩野永徳の子光信の筆によります。須弥壇の横に立ち手を叩くと堂内に反響する"鳴き龍"として知られています。






最後に御朱印を授与して頂きました。
相国寺は伊藤若冲ともゆかりが深く、書置きですがカワセミと鯉の御朱印も頂きました。





2019錦秋の京⑬本圀寺

2019年12月07日 09時50分00秒 | 日記
 再び山科の特別公開に戻ります。安祥寺の拝観後、山科疎水沿いを西に歩くとやがて朱塗りの正嫡橋に来ます。その橋を渡ると本圀寺の総門です。




総門を潜ると開運門に来ます。加藤清正公は熱心な日蓮宗信者でこの門は清正の寄進により建てられ、「南無妙法蓮華経」のお題目を唱えながら潜ると開運勝利をもたらすと伝わります。






開運門を潜ると右手に秀吉公の姉さんの日秀尼寄進の大梵鐘があります。

受付で拝観料を納めます。日蓮宗寺院の特徴ですが伽藍は廻廊で繋がっていて信者さまや拝観者には優しい造りになっているところが多いです。




やがて本堂に。中央にお題目、右に釈迦如来坐像、左に多宝如来座像が、お題目の下には日蓮大聖人がお祀りされています。 
「東の祖山」久遠寺に対する「西の祖山」本圀寺と呼ばるだけあり立派であり荘厳な内陣です。








本圀寺は通常も拝観できますが、今回の特別公開では重要文化財の経蔵の公開されています。4年振りの公開でその時も来ています。
寛政5年(1464)室町幕府8代将軍義政公により寄進された物で、今でもスムーズに回転するそうです。
正面には輪蔵を考案した傳大士(ふだいし)がお祀りされています。

今回、毘沙門堂、安祥寺、本圀寺と巡り特別公開寺院や寺宝を楽しむことが出来ました。あと、勧修寺の書院障壁画を見たかったですがら、、来年も実施を期待したいですね。