京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

賀茂別雷神社(上賀茂神社)から大田神社へ

2018年11月20日 22時45分02秒 | 日記
少し前の記事になりましたが、11月10日は"まいまい京都"の上賀茂神社イベントに参加しました。
上賀茂神社一の鳥居前で受付(今日の担当は阿比留さんです。)を済ませ、神職の藤木さんを待ちます。





藤木さんの案内で葵祭の前行事の競馬会神事がこちらの参道横の馬場で行われる事や枝垂れ桜、神馬舎の説明がありました。





古くは、貴族や武家は家の繁栄や戦勝祈願で神社に馬を奉納していました。その名残りが絵馬となり神社に願い事を書いて奉納するようになりました。

また、この上賀茂の地はすぐきの産地でも知られ境内にもて"この原理"に利用して漬物を作る行程の展示があります。すぐき漬けは塩のみで後は乳酸菌の発酵を利用しています。酸味は強いですが身体にはいいそうです。近くにはすぐき漬けの名店「なり田」さんがあります。

その後、正式参拝があり、上賀茂神社のご由緒の説明、国宝の本殿、権殿の前で神職さんが祝詞をあげられた後にお祓いを受けました。式年遷宮が終わったばかりなので檜皮の屋根や朱色の彩色も美しくなっていました。あの台風21号の強風にも耐えたんですねー。本当に良かったです。







正式参拝の後、高台にある摂社、お稲荷さんを巡りました。こちらの参道は台風の影響で多数の倒木があったようです。摂社のある高台からは展望が開け見晴らしがいいです。上賀茂さんにこんな高台があるのを今まで知りませんでした。









次に平安時代から杜若の名所 大田神社を訪ねました。藤木さんはこちらのご出身だそうです。
近年は鹿の食害で花の数が随分と少なくなっていましたが周りに鹿よけの金網を設置するなどの対策をされ、今年も訪れましたがかなり復活してきたように思います。







大田神社の前には北大路魯山人生誕の碑があります。



彼は上賀茂神社の神官の家に生まれましたが神職には就けずに丁稚奉公にだされます。
彼は母親の不貞の子で、父親はこれを苦に自殺、母親は失踪、親戚、縁者に育てられ、また虐待を受けるなど不遇な幼少期を過ごしました。しかし、奉公先で絵画、彫刻、料理などさまざまな知識、技能を身につけて、やがて、京都画壇の総帥 竹内栖鳳に見出され運命が開けました。しかし、幼少期の環境が影響したのでしょうか、6度の結婚生活もいずれも破綻しています。しかし、美食家、陶芸家として才能を発揮し、今では京都の有名料亭でも彼の器が使われています。

まいまいのイベントはこれで終わりです。
上賀茂神社に参拝した後はだいたい今井食堂さんで頂きます。鯖煮定食とおすすめ定食の2定食しかありませんが、この鯖煮が絶品です。3日間も煮込んいるので見た目は辛そうにみえますが、味が染み込んでいて骨まで美味しく頂けます。
また。ごはんも丼にたっぶりと盛られて出され、"おつゆ"も量はたっぶり、具はうす揚げと大根のみのシンプルさですが、とても美味しく懐かしお味噌汁です。
今回は、初めておすすめ定食を選びました。鯖煮、チキンカツ、コロッケ、卵焼きがワンプレートで出され、香の物まで付いています。ファミレスでミックスグリルを選ぶ僕のような欲張り屋にはピッタリのメニューです。これだけの量、味で750円とは驚きです。





店内には元オリックスバッファローズの平野佳寿投手(現ダイヤモンドバックスのメジャーリーガー)のサインが飾らせていて以前から気になっていました。たぶん、彼の出身大学の京都産業大学の野球部が近くの神山にあるのでよく、立ち寄っていたのだと思います。
会計の時に奥様にお尋ねすると、このオフも来られたようで真新しいサインが飾ってありました。

お腹も満たされて14時からの二条城本丸御殿の修復の講演があるアスニー京都へと向かいました。