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カーボンニュートラル移行期のGAFAとは ENEOS、水素エネルギーでシンポジウム

2021-11-09 07:29:59 | 日記
ENEOSなどが主催する「第26回新時代のエネルギーを考えるシンポジウム」(同シンポジウム実行委員会=ENEOS、日本エネルギー経済研究所、地球環境産業技術研究機構、NHKエンタープライズ主催)が5日、実開催とオンラインを併用したハイブリッド方式で開催された。
今回は「脱炭素社会の未来像カギを握る“水素エネルギー”」をテーマに、岩瀬淳一ENEOS取締役副社長執行役員、佐々木一成九州大学副学長・水素エネルギー国際研究センター長、高村ゆかり東京大学未来ビジョン研究センター教授、保坂伸資源エネルギー庁長官、前田昌彦トヨタ自動車執行役員Chief Technology Officer・クルマ開発センター・センター長、吉高まり三菱UFJリサーチ&コンサルティング経営企画部副部長・プリンシパル・サステナビリティ・ストラテジストらがパネリストとして参加。ENEOSの大田勝幸代表取締役社長の挨拶に続き、関口博之NHK解説主幹の進行で水素社会に向けて様々な角度から活発な議論が交わされた。
このうち、エネ庁の保坂長官は、「これからのキーワードは、データトランジションとグリーントランジションだ。データトランジションの代表格がGAFAで、便利さで人の行動が一変した。一方でグリーントランジションは、少し異なる。炭素(化石燃料)が便利だからだ。脱炭素社会をリスクと捉えるか、チャンスととらえるか。グリーントランジションのGAFAがどこにあるかに注目したい。欧州のエネルギー政策はCO2を出さないことが重視されるが、日本はカーボンニュートラルが中心だ。化石燃料を使って、CO2をどう抑えるか、国益をどう守るかをみんなで考えていく必要がある。この1年で世の中は脱炭素を考えるようになった。一方で原油やLNGの価格が上昇し、中国が電力不足に陥っている。化石燃料の開発が低迷し、価格が上昇する事態になっている。脱炭素の動きは変わらないが、移行期をどうするのか、人類全体の知恵が求められる」と述べた。

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