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増税前の仮需でも2年ぶり250万kl回復 9月末灯油在庫、災害に備え積み増し

2019-10-23 07:23:20 | 日記
灯油需要期の傾向を占うひとつの要因である9月末の灯油在庫は、2年ぶりに250万klを回復する見通しとなった。
9月末の灯油在庫は、石油業界が自由化される1990年代以前は、500万klがひとつの目標値とされていた。その後はオール電化の普及や住宅の高機能化などで灯油需要が減少する一方で温暖化傾向で本格的な暖房需要が12月などにずれ込むなかで9月末時点の在庫は目減りしていたが、全国各地でさまざまな災害が多発するなかで、安定供給を図るため在庫の積み増しが進められる傾向にある。2011年度は東日本大震災後初めての冬として、北日本の暖房需要に対応するため灯油在庫を積み増す「北転」がさかんに行われたほか、17年度の北陸豪雪などのように予想外の厳冬で需要が増すこともあるため、供給体制の見直しが進められたケースもあった。

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