ＳＳスタッフに続き、ドライバー採用も 出光興産、グループで労働力不足を克服

出光興産はこのほど、出光ジョブネットを活用した大型ローリードライバーおよび物流関連の仕事の雇用を目的とした求職者向けＷＥＢサイトを開設した。
出光は今年４月にＳＳ従業員の雇用、育成支援を目的とした「出光ジョブネット」（https://idemitsu-job.net/）の本格運用を開始。労働力不足が深刻化しているＳＳスタッフの採用を社会的問題ととらえ、人材教育・育成を含めた系列販売店の支援を開始しているが、ＳＳと同様に深刻な人材不足を抱えている大型ローリーの運転手などの採用支援に乗り出すことになった。
近年、物流業界の求人状況は厳しく、近年は豪雨、豪雪、台風、大地震など全国各地で様々な災害が発生しているほか、働き方改革などで労働時間が限られるようになったことで１人当たりの運転時間が以前に比べ短縮。さらに石油製品の内需減退にともない製油所や油槽所など物流拠点の削減が進む中でタンクローリーの移動距離が長くなる傾向にあり、車両は確保できても運転手が確保できない事態が業界内で頻発していた。
出光興産は、エネルギーの安定供給を使命とする企業として、物流業界の人手不足を運送会社個社の問題とせず、グループ全体の課題と捉え、サイトの開設を決めた。

石油通信社