今回のオーストラリア研修中、メルボルンでの愛読紙
The Ageで読んだ記事に"War fiction brings new truth to school"(March 23, 2015, p.21)がありました。
"War fiction brings new truth to school"
その記事内では、オーストラリアの作家Prue Masonの
Zafirという作品を使って、Middle Eastern Day(中東の日)に中東地域で起こっている紛争についての理解を深める教育を行っている小学校の事例が紹介されていました。
本のタイトルになっているZafirというのは主人公の少年の名前で、シリアに住む13歳の少年とその家族が紛争に巻き込まれていく様子が描かれているようです。
そして、この
Zafirは6冊からなる"Through My Eyes"シリーズの最終作となります。
このシリーズは、2013年6月の
Shahanaの出版によってはじまりました。
Shahanaは、やはり同名の主人公の少年(13)と弟のTanveer(9)が、親を亡くしながらパキスタンとインドの国境付近に暮らす物語です。
さらに、このシリーズには、ソマリアを舞台とした
Amina、アフガニスタンを舞台とした
Naveed、メキシコの麻薬戦争を描く
Emilio、そしてスリランカの紛争に巻き込まれる少女を主人公とした
Maliniが含まれます。
このシリーズの監修は、元小学校教諭で図書館司書であり、ESL教員(英語を第2言語として(外国人に)教える教員)であったLyn White氏です。
オーストラリアの子どもたちに読書を通じて、自分の目で(Through my eyes)、そして心で感じ、考えさせ、紛争地域の理解を深めるこのシリーズ、とても興味をひかれました。