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山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

英語教育、国際姉妹都市交流、ジョン・スタインベック、時事英語などの研究から趣味や日常の話題までいろいろと書き綴ります。

地域福祉研究発表会行われる

2013-02-18 18:59:35 | 日記
2月15日(金)、新見公立短期大学地域福祉学科の地域福祉研究発表会が開催されました。

この日は行事や予定が目白押しで、1時限目のセッションしか参加ができませんでしたが、学生たちの研究発表を聞かせてもらいました。

学生たちの研究論文は、この冊子に掲載されています。


この冊子を懐かしく感じる卒業生の皆さんも多いと思いますが、僕にとってもこの冊子はとても懐かしい思いがします。

というのは、僕は2007年から2009年にかけて3年間、地域福祉学科に在籍し、その間は「地域福祉研究」も担当したからです。

英語教員である僕にとって福祉関係の論文指導はチャレンジングなものではありましたが、海外関連のものを中心に(でもあまり外国に関係ないものも含めて)担当をさせてもらいました。

研究の内容よりも研究のノウハウを教えることに主眼を置き、研究内容については一緒に学ばせてもらいました。

そのような形で、地域福祉研究では、以下のようなタイトルの論文を指導させてもらいました。

2007-2009年度 山内 圭ゼミ 地域福祉研究タイトル

「介護の場面に笑いを」
「老いを楽しむダイバージョナルセラピー」
「在日コリアン高齢者の抱える現状と課題」
「アロマセラピーの効果~自然療法による心身のストレス解消について~」
「在日コリアン高齢者を支援する側の医療福祉専門職の課題」

「スウェーデン発祥のグループホーム~日本での広がり方について~」
「最後は自宅で迎えたい~在宅ターミナルケアをきっかけに死生観を深める~」
「ホームヘルパー犬の認知度について」
「色が高齢者に与える影響についての一考察」
「中学校公民教科書における高齢者福祉の学習内容について」
「外国人介護福祉士の受け入れについて」

「スウェーデンの高齢者福祉~スウェーデンから学ぶこと~」
「老老介護とその背景~夫が認知症の妻を介護する事例の研究」
「介護食をより楽しんでもらう工夫について」 
「介護におけるコミュニケーションについて」
「高齢者の運転について~アンケート調査・実地調査から見える実態~」

指導した学生たちは、現在、介護分野を中心に活躍をしています。

今年度の地域福祉研究発表会について書き始めましたが、途中から僕自身の地域福祉研究を担当したことについての記事になってしまいました。

地域福祉学科2年生の皆さん、研究発表お疲れ様でした。

ちなみに、僕の地域福祉学科最後の年度の地域福祉研究発表会については、このブログの地域福祉研究発表会+山内ゼミ打ち上げをご覧ください。


教養教育講演会「読み書きの工夫について」(講師:木曽田 学氏)実施

2013-02-18 17:17:05 | 日記
1月30日(水)、新見公立大学・短期大学では、教養教育委員会と図書委員会が、各学部学科の1年生を対象に教養教育講演会「読み書きの工夫について」を開催しました。

講師は、元読売新聞記者の木曽田 学さんです。






木曽田さんは、本学開学前後より新見支局担当となられましたので、本学の誕生前後のことからお話を始めてくださいました。

僕は本学が当時の新見女子短期大学が開学して15年たってからの赴任ですので、開学の頃のことは直接は知らないのですが、当時の赤木孜一市長をはじめとする関係各位の熱意などについて、興味深くお話を聞かせていただきました。
(本学では、赤木孜一氏のお名前を顕彰するため毎年度首席で卒業・修了する学生に対して「赤木孜一賞」を贈呈しております。)

また、地域福祉学科卒業生で現在市内大佐荘勤務の「演歌王子」こと池田和輝君についてのお話も出てきました(←池田君、読んでますか?)。

難波学長が『備北民報』に書いているコラム「学長室より」についても称賛されていました。

また、ご自身の行動および記事が社会を動かした事例として、2011年3月11日の東日本大震災の被災地での演歌歌手北山たけしさんの歌による被災者支援がご自身の人間関係から実現し、それを岡山から報道することにより、以後、被災地への歌手や芸人などの訪問が「解禁」ムードとなったことを挙げられました。

また、学生たちが読み書きの力をつけるためのアドバイスとしては、新聞のコラムを読むこと、そしてそれに見出しをつけることを挙げられました。

本学の図書館で実施されている「見出しコンテスト」への参加も呼びかけてくださいました。

そして、新聞のコラム(読売新聞の場合は「編集手帳」が新書となって出版されていることについても触れられ、このような本を読んでも勉強になることを述べられました。

ちなみにこれは、僕の手許にある竹内政明著『読売新聞朝刊一面コラム「編集手帳」第七集』(中公新書ラクレ, 2005)です。




今回、元新聞記者である木曽田さんの講演について、僕は「記事」を書いているわけですが、せっかくの素晴らしい講演会をこんな貧弱な記事しか書けずデスクからダメ出しを食らいそうな駆け出しの新聞記者のような気持で書いております。





読書案内:松田道雄著『私は二歳』(岩波新書, 1961)

2013-02-18 08:19:10 | 日記
松田道雄著『私は二歳』(岩波新書, 1961)

この本は、同じ著者による『私は赤ちゃん』の続編です。

息子が生まれて僕は『私は赤ちゃん』を読みましたが、息子が2歳になった頃に今度はこの本を読みました。

これらの本の出版は古く、僕も生まれる前のものですが、時代は変わっても子どもの様子は変わっていないなと感じられます。

子どもの様子は変わっていないものの、今とは違う昭和30年代の社会の様子もわかってとても興味深いです。

学生の皆さんが読んでおけば子育てにも役立つでしょうし、保育・小児看護学の勉強にもなると思います。

あるいは、学生の皆さんの親世代(より少し年上世代)の方々がどのように育てられてきたのかについて知ることもできます。

以前の同僚で小児科医の石田純郎先生がこれらの書を学生への課題図書にしていたので、新見公立大学・短期大学図書館にはこれらの書が複数冊入っています。

ちなみに186-187ページに、以前看護学科の授業で使用している教科書に出てきた「疝痛」(colic)について「ヘソ疝痛」として書かれています。