kintyre's Diary 新館

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どこよりも詳しい!ポール・マッカートニー東京ドーム公演11.19リポート VOL.1

2013-11-20 23:13:30 | 音楽

      【詳報!ポール・マッカートニー東京ドーム公演】

待ちに待ったポールの日本公演は京セラドームでの2回(大阪)を皮切りに、福岡での1回を挟んで、11/18からは遂に東京ドームでの3回の公演が始まりました。もう、既に、ポールのライヴの様子が一部TVで放送されたりしていますが、今回のツアーもやはりザ・ビートルズの曲が中心の選曲で、そこに、1970年代のウィングスの曲とソロ名義でのヒット曲に新譜「New」から4曲を加えた全39曲の構成です。
ザ・ビートルズ時代の曲がメインなので、それ以外ではウィングスでの活動時は1970年代で、1980年代以降の曲は新曲を除けば2曲(7,16)だけなのは私の様なファンにはチョット寂しいですね。

【Tour Member】
Paul McCartney(Bass,Guitar,Piano)
Rusty Anderson(Guitar)
Brian Ray(Guitar)
Paul "Wix" Wickens(Keyboard,Guitar,Harmonica,Percussion,Tambourine)
Abe Laboriel,Jr.(Drums,Percussion,Tambourine)

ツアーメンバーは上記の4人で固定されているので演奏には安定感があるし、事実上のバンドリーダーである通称「ウィックス」がメインのキーボード以外にも多くの楽器をこなしているのが目立ちます。ポールは本職のベース以外にも2種類のアコギとやはり2種類のピアノを曲に合せて演奏していました。

【11.19セットリスト】曲名(発表時の名義)⇒発売時「収録アルバム(シングル発表の場合はシングル名)」⇒※発表年
1.Eight Days a Week (ザ・ビートルズ)「Beatles For Sale」※1964
2.Save Us(新曲)「New」※2013
3.All My Loving (ザ・ビートルズ)「With The Beatles」※1963
4.Jet(ポール・マッカートニー&ウィングス)(Listen To What The Man Saidから差し替わりました)「Band On The Run」※1973
5.Let Me Roll It (ポール・マッカートニー&ウィングス)「Band On The Run」※1973
6.Paperback Writer (ザ・ビートルズ)「Paperback Writer(Single)」※1966
7.My Valentine(ソロ)「Kisses On The Bottom」※2012
8.Nineteen Hundred and Eighty-Five (ポール・マッカートニー&ウィングス)「Band On The Run」※1973
9.The Long and Winding Road (ザ・ビートルズ)「Let It Be」※1970
10.Maybe I'm Amazed (ソロ)「McCartney」※1970
11.Things We Said Today (ザ・ビートルズ)(I've Just Seen A Faceから差し替わりました)「A Hard Days Night」※1964
12.We Can Work It Out (ザ・ビートルズ)「Day Tripper(Single)」※1965
13.Another Day(ソロ)「Another Day(Single)」※1971
14.And I Love Her (ザ・ビートルズ)「A Hard Days Night」※1964
15.Blackbird (ザ・ビートルズ)「The Beatles(White Album)」※1968
16.Here Today (ソロ)※ジョン・レノン追悼曲「Tug Of War」※1982
17.New(新曲) 「New」※2013
18.Queenie Eye(新曲) 「New」※2013
19.Lady Madonna (ザ・ビートルズ)「Lady Madonna(Single)」※1968
20.All Together Now (ザ・ビートルズ)「Yellow Submarine」※1969
21.Lovely Rita (ザ・ビートルズ)「Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band」※1967
22.Everybody Out There(新曲) 「New」※2013
23.Eleanor Rigby (ザ・ビートルズ)「Revolver」※1966
24.Being for the Benefit of Mr. Kite! (ザ・ビートルズ)♪ジョン・レノンの曲「Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band」※1967
25.Something (ザ・ビートルズ)♪ジョージ・ハリスンの曲「Abbey Road」※1969
26.Ob-La-Di, Ob-La-Da (ザ・ビートルズ)「The Beatles(White Album)」※1968
27.Band on the Run (ポール・マッカートニー&ウィングス)「Band On The Run」※1973
28.Back in the U.S.S.R.(ザ・ビートルズ)「The Beatles(White Album)」※1968
29.Let It Be (ザ・ビートルズ)「Let It Be」※1970
30.Live and Let Die (ポール・マッカートニー&ウィングス)「Live And Let Die(Single)」※1973
31.Hey Jude (ザ・ビートルズ)「Hey Jude(Single)」※1968
~Encore1~
32.Day Tripper(ザ・ビートルズ)「Day Tripper(Single)」※1965
33.Hi, Hi, Hi (ポール・マッカートニー&ウィングス)「Hi,Hi,Hi(Single)」※1972
34.I Saw Her Standing There(ザ・ビートルズ)(Get Backから差し替わりました)「Please Please Me」※1963 
~Encore2~
35.Yesterday (ザ・ビートルズ)「Help!」※1965
36.Helter Skelter (ザ・ビートルズ)「The Beatles(White Album)」※1968
37.Golden Slumbers / Carry That Weight / The End(ザ・ビートルズ)「Abbey Road」※1969

演奏曲目を年代別で分析するとザ・ビートルズのが62%強を占めている中で、一つのアルバムに固まらず満遍無く披露しているのが分かる。その反面、ウィングス時代のはアルバム「Band On The Run」から4曲を演奏するなど、このアルバムの人気の高さが分かる。ソロ名義では1970年代の2曲とジョン追悼曲「Here Today」は1982年の曲。だが、それ以降の1980年代から2000年代の曲は無し。この辺は過去のツアーで演奏されているのでカットされたのだろうが、1980年代の曲は過去にも殆ど披露されていないのは何故か?新曲は4曲披露されたが、この煽りで「Junior's Farm」「Your Mother Should Know」「Mrs.Vandebilt」辺りが削られた。何と2曲はウィングス・ナンバーだ、残念無念。

ザ・ビートルズの曲 23曲
※1963年 2曲「Please Please Me」「With The Beatles」
※1964年 3曲「Beatles For Sale」
※1965年 3曲「Help!」「Day Tripper」
※1966年 2曲「Revolver」「Paperback Writer」
※1967年 2曲「
Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band」
※1968年 6曲「The Beatles(White Album)」「Hey Jude」「Lady Madonna」
※1969年 3曲「Abbey Road」「Yellow Submarine」
※1970年 2曲「Let It Be」

ウィングスの曲 6曲
※1972年 1曲「Hi,Hi,Hi」

※1973年 5曲「Band On The Run」「Live And Let Die」
 
ソロの曲 8曲(新曲4曲含む)
※1970年 1曲「McCartney」
※1971年 1曲「Another Day」
※1982年 1曲「Tug Of War」
※2012年 1曲「Kisses On The Bottom」
※2013年 4曲「New」

ポールはツアー単位で数曲入れ替えをし、2002年の大阪公演で「Calico Skies」が突如披露されたように、今日の演奏曲目も何と3曲の入れ替えが生じました。今、日本公演は新譜「New」が発売された直後のタイミングもあってここから4曲披露されていますが、その4曲に加えて「Jet」が4曲目に11曲目に「Things We Said Today」がアンコール34曲目に「I Saw Her Standing There」が披露されました。「I Saw Her...」は「Get Back」と交互に演奏されていたものの、後の2曲は突然の披露でした。
「Jet」はウィングス時代からの定番曲でファンの人気も高い曲で、ウィングス時代の名曲「あの娘におせっかい」と交代となったようですが、個人的にはこちらを聴きたかった。でも、「Jet」なら納得です。もう1曲はザ・ビートルズ時代の「Things We Said Today」が「夢の人」と交代でした。こちらも以前のツアーで披露されていたので衝撃度は低かったものの、個人的にはこちらの曲の方が好きですね♪♪。
新譜からの4曲は日本公演前にアメリカやイギリスでのサプライズ・ギグで演奏していたのをYou Tubeでみていたので想定の範囲内でした。

ステージの構成としてはオープニングの「Eight Days A Week」は解散後初披露の曲で、掴みの一曲として相応しくファンの気分も最初から盛り上がりますねこれは。ここからの前半部はソロ、ウィングス時代の曲とザ・ビートルズ時代の曲を適度に混ぜて進み11~16はアコースティック・セットでポールもアコギに持ち替えています。
中盤に新譜から3曲を披露しながらもザ・ビートルズ時代の曲がここら辺から中心となり一気に進みます。鬼籍に入っているジョン、ジョージへの追悼曲としてザ・ビートルズ時代の曲が2曲と、ポールがジョンに捧げた「Here Today」を披露。「Something」は前半部はジョージのウクレレをソロで演奏、中間のギターソロ部分からポールはギターに持ち替える構成でした。
アンコール前で盛り上がったのは26~28と30~31の部分でした。26,27,31はポールと観衆の合唱がドーム内に響き30はウィングス時代からの定番ですが、ここではステージから炎が何度も爆発する演出で、ポールが歌い終わると「耳が聞こえないよ~」というオドケた表情がユーモラスでした。

アンコールの34は「Get Back」と交互で披露されているようです。ザ・ビートルズはこの曲で歴史が始まったのですが、50年前の曲を今でも違和感なく歌うポールはやはりスーパースターです。
2度目のアンコールはポールが一人でイエスタデイを歌い終わると、対照的な36でシャウトしまくり、37の通称アビー・ロード・メドレーで締めくくる約2時間40分のショウは幕となりました。このメンバーでのツアーはすっかり定着しているので、バンドメンバーも生き生きとして演奏し、ポールとの息も合っているようです。

明日の「VOL.2」ではポールのステージでの様子を中心にレポートします。


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