kintyre's Diary 新館

野球(西武ファン)や映画観賞記等を書き綴っています。野球のオフ期には関心の高いニュース等も取り上げています。

映画『ゼロ・ダーク・サーティ』を観て

2013-02-24 17:05:25 | 映画・ドラマ、アクション

13-19.ゼロ・ダーク・サーティ
■原題:Zero Dark Thirty
■製作年、国:2012年、アメリカ
■上映時間:158分
■観賞日:2月23日、TOHOシネマズ渋谷(渋谷)
■料金:1,800円

 

□監督・製作:キャスリン・ビグロー
◆ジェシカ・チャステイン(マヤ)
◆ジェイソン・クラーク(ダニエル)
◆ジョエル・エドガートン(パトリック)
◆ジェニファー・イーリー(ジェシカ)
◆マーク・ストロング(ジョージ)
◆カイル・チャンドラー(ジョセフ・ブラッドリー)
◆エドガー・ラミレス(ラリー)
【この映画について】
全米同時多発テロ事件の首謀者であるテロ組織アルカーイダのオサマ・ビンラディンの捕縛と暗殺が2011年5月2日に実行された。長らく消息もつかめなかった彼の居場所をどのように把握し、実行に至ったのか。知られざる事件の真相に、『ハート・ロッカー』でアカデミー賞作品賞&監督賞に輝いたキャスリン・ビグローが迫る衝撃のサスペンス。(この項、Movie Walkerより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
ビンラディンの行方を追うものの、的確な情報を得られずにいる捜索チーム。そこへ、人並み外れた情報収集力と分析力を誇るCIAアナリストのマヤが加わることに。しかし、巨額の予算を投入した捜査は一向に進展せず、世界各国で新たな血が次々と流されていく。そんな中、同僚の一人が自爆テロの犠牲となって命を落としてしまう。それを機に、マヤの中でビンラディン捕獲という職務が狂気じみた執心へと変貌。ついに、彼が身を隠している場所を特定することに成功するが……。

売れっ子演技派女優のジェシカ・チャステインがCIAの分析官として国際テロリストであるビン・ラディンを追い詰める役に扮している。監督も女性のキャスリン・ビグローであることからアメリカでも注目度の高い作品。
ビン・ラディンがパキスタンの隠れ家に潜伏していて、その場所を突きとめるまでの過程を丁寧に描いている事から、当然ながらこの作品はCIAの協力なくして完成しなかっただろう。どこまでが事実で、また、映画用にどの点がフィクションとなっているのかは機密保持の点からも明かせないだろうが、最初から最後まで彼女のビン・ラディンをアメリカの威信にかけて追い詰めると言う点では一切ブレが無かった。
襲撃前のブリーフィングでCIA職員からビン・ラディンが当該宅に潜伏している可能性は60%と言ったなかで、彼女は100%と胸を張って言い切った。その彼女の進言で作戦はオバマ大統領の承認の下で「明け方の0:30」(ゼロ・ダーク・サーティー)に決行された。このタイトルはその通りで、昼と夜を区別する意味の「ダーク」は夜なので「0:30」分という意味ですね。

ここに来るまで、彼女は親しかった同僚を自爆テロで失ったり、彼女自身も銃撃の標的にされたりしながらも、執念の調査が実る。その過程は映画内で細かく描かれているが、やはり、この潜伏先突入のシーンはドキュメンタリーの様な緊迫感に溢れていた。
彼女の執念は実りビン・ラディンは射殺され遺体はアフガンに移送され、彼女は遺体を確認したことで長年の作戦は集結したのだった。
だが、果たしてこれでテロ戦争は終結したのか...少なくとも犠牲になった同僚の無念だけは晴らしたことで、彼女も肩の荷が下りたのではないだろうか? 
ジェシカ・チャステイン、彼女の演技良かったですね~流石です。作品としてはドキュメンタリー風の作りながら、全体を通してストーリーにも一本筋が通っていて、CIAが如何に必死になってビン・ラディンの行方を追っていたかが分かりました。その一方で、ビン・ラディンも用心深く、容易に近づけない中で執念で隠れ家を突き止め仕留めたのは凄いですが、映画はここでお終い。だが、ビン・ラディンが亡くなってからもアル・カーイダによる組織的なテロは後を絶たないのが現状です。


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