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沈清

2010年11月19日 | アート

昨日は木曜で店がお休みだったので、奥さんとお出かけ。

ウチから歩いて10分くらいのトコロにあるALSOKホールでやっていたユニバーサル・バレエ「沈清」(シムチョン)を見に行ってきた。

 

今回、4年ぶりの来日となるユニバーサル・バレエは、韓国の伝統文化と西洋の古典芸術との融合を果たし、国内外の評価も高い。

団長のジュリア・ムーンは数々の賞を受賞、大韓民国文化芸術賞花冠文化勲章をはじめ、2000年にはモスクワ国立総合芸術大学より、名誉博士号を授与されている。

 

「沈清」は、「沈清伝」をモチーフに、韓国の伝統舞踊の様式と西洋バレエの芸術性の調和に成功した幻想的な作品となっている。

「沈清伝」は、「春香伝」と並ぶ、韓国人には馴染みの深い物語で、その高い芸術性は言うまでもないが、東洋独特の「孝」の精神を描いた創作バレエは、見る者の胸を打つ。

 

盲目の父の目が見えるようにと祈りつつ育った孝行娘の沈清。

通りすがりに父を助けてくれた僧侶が、寺に三百俵の米を寄進すれば、必ず父の目が治ると言われた沈清は、多額の報酬と引き換えに、自らの命を犠牲にして海の神を沈めるための人身御供になる。

 

海底の竜宮城では、竜王が沈清を気に入り、王妃として迎えようとするが、父のコトが気にかかる沈清は、その申し出を断り、蓮の花に乗って竜宮城を去る。

蓮の花から現れた沈清は、花嫁を探す国王の目にとまり、2人は結婚。

王妃になっても父のコトが忘れられない沈清の心に打たれた国王は、国中の盲人を招いて宴を開き、遅れて現れた父と再会を果たした時、父の目が開け、見えるようになる・・というのがそのストーリー。

 

もちろん、バレエなのでセリフはないが、ラスト、2人が再開し、父の目が見えるようになるシーンでは、思わず感動してしまった。

 

女性の重力を感じさせない、軽やかで優雅な美しい踊りも、もちろん素晴らしいが、格闘技や武道好きの自分は、個人的に男性の力強く、鋭い踊りに目を奪われた。

切れのある動き、”しなやかさ”と”力強さ”を兼ね備えたバネのある筋肉。

 

「バレエ・ダンサーが格闘技やったら、つえーだろーなー・・

「この跳躍力で蹴り入れたら、スゴイだろーなー・・

 

・・てな具合に・・。

 

そういえば、昔、「どついたるねん」坂本順治監督が、「鉄拳」という映画の最後の格闘シーンで、バレエ・ダンサーを使って蹴りを入れさせてた。

まあ、舞踊も、武術も、「極めれば通じる」・・とゆーコトで・・。

 

・・どーゆーおわり方やねん・・。

 

 


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