精神面に大きな影響を与える脳内物質のひとつ、セロトニンは、精神を安定させるなど「安らぎ」を与えてくれるホルモンで、”しあわせホルモン”とも呼ばれている。
そのはたらきは、脳の各部の活動をコントロールし、脳全体がバランスよく働くようにし、意欲や活気を与える。
それゆえ、ストレスに克ち、なんとなく気分のさえないうつ状態をなくすには、セロトニン神経の活動レベルを高い状態に保ち、セロトニン分泌を活発にするコトが有効なのである。
(カテゴリー/健康メモ:「うつとセロトニンの関係」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/2c49631a24cbbfc38865879fcdb86f80)
セロトニン神経は、海馬の記憶の情報処理に対して抑制的に働くので、セロトニン神経が活発に働いていれば、たいていのコトは受け流し、少々のコトでは動じなくなる。
海馬とは、側脳室下角底部に隆起する大脳皮質で、記憶にかかわる脳の器官。
ちなみに記憶のメカニズムは
情報海馬体内部で信号処理各所へ出力&帰還大脳皮質へ信号送信記憶として貯蔵
・・という流れ。
どうでもいい情報は、どんどん記憶に残らず忘れ去られてしまう。
逆に海馬が受ける刺激が強いほど、長期記憶になりやすい。
記憶が人の好き嫌い、「快」「不快」に左右される・・というワケだが、セロトニン神経が弱っていると、海馬が必要以上に過敏になり、本来なら受け流していたような些細なコトでも注意行動をとるようになり、パニック状態に陥りやすくなるのである。
また、「快」「不快」を感じる時に分泌される脳内物質にドーパミンとノルアドレナリンがある。
快感を感じている時にはドーパミンが、不快を感じている時にはノルアドレナリンが放出されるのであるが、セロトニンはこの両方に対しても抑制的に働くという。
つまり、躁状態のように舞い上がるコトもなく、うつ状態のように過度な不安を抱くコトもなく、中庸の状態、平常心を保つのにセロトニンが不可欠というワケである。
まとめると、セロトニンには以下のような効果がある・・
ストレスに強くなる
心のバランスを保つのが容易になる
そのセロトニンを増やす方法であるが、難しく考える必要はない。
深呼吸する
20分程度軽くウォーキングする
(カテゴリー/健康メモ:「パワーウォーキング」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/53845fb759ee9114660be385890b09a7)
起きたらすぐに太陽の光を浴びる
【セロトニンが増える食材】
●カツオ・マグロなどの赤身肉
●豆腐、豆乳、納豆、みそ、チーズ、ヨーグルト
●しょうが、ニンニク、とうがらしなどの調味料
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます