最近、「肯定心理学」(ポジティブ・サイコロジー)なるものが注目されているそうだ。
ユングやフロイトが基礎を築いた「臨床心理学」は精神的に正常でない、いわゆる「病気」の人を対象として診察し、治療を目的に研究・発展してきた。
しかし、「病気」を治療しようと「病気」に焦点をあててきた結果、かえって心の病気の人は増えてしまったというのだ。
現在、日本では中学生の約1割は鬱病、もしくはその傾向があるという。自殺者は年間3万人を超え、実に毎日90人近くが自ら命を絶っているという計算になる
「肯定心理学」は、そうした今までの病理学的モデルを対象として「病気」に焦点をあてるのではなく、本当に幸福な人、本当に困難な状況を克服して勝利した人など、本来あるべき本然の「健康」な状態に焦点をあてて、そういう人たちが「どのようにするのか」研究しているのだ。
そうすることで、病気を治療することでマイナスからゼロまでしか上がることができなかったのが、5まで上がる可能性もあるというワケだ。
健康になり得る心のあり方、習慣、行動をとってこそ、人は健康になれる。
毎日、世の中の暗いニュースばかり聞かされていては、鬱にこそなれ、将来に明るい希望をもつなど至難のわざと言わざるを得ない。
「悪い面」にフォーカスして、対症療法的に後手後手にまわるより、「良い面」にフォーカスして未病を防ぐよう、体質改善的な方法で先手先手を打っていく方が、なんぼか建設的な人生がおくれるのではあるまいか・・?
誰だって、ため息より笑顔がいいに決まっている。
人生、良い面にフォーカスして、楽しく、希望的に生きたいものだ・・。
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