Peace Waveの平和な日々~行く雲、流れる水のように~

気が向いたら、ボチボチ更新しようかと・・。(笑)

ヒバゴン ~広島の妖怪⑥~

2011年05月03日 | 広島のオススメ!

ヒバゴンは妖怪とゆーよりはUMA(未確認生物)・・といったほうが近いだろう。

広島県中国山地にある比婆山中で目撃されたため、比婆山(ひばやま)からとって「ヒバゴン」と名づけられた。

そのネーミング法は、ネス湖ネッシーと同じで、たいがい、UMAはこうしたネーミングになるコトが多い・・。

 

騒動になったのは1970年代。

最初に目撃されたのが1970年7月、広島県比婆郡(現・庄原市)で、翌年4月には地元の自治体(広島県比婆郡西城町役場)に類人猿相談係が創設されたという。

しかし、その後、1974年10月に目撃されたのを最後に消息が途絶え、1975年3月には類人猿相談係も廃止、同時に、自治体による「ヒバゴン騒動終息宣言」が出されたそうだ。

 

ヒバゴンの特徴は、二足歩行の類人猿型、身長1.5mほどで、小柄な大人くらい。

ずんぐりむっくりした体型で、黒もしくは濃い茶色の毛で全身が覆われている。

頭は逆三角形、目はギョロ目で大きくつりあがり、歩く際に、鳴き声と思われる音を発するコトがある・・と、その目撃情報は、なかなか具体的。

目撃されたのは同一個体らしく、片足を引きずっていた・・という目撃証言も一致する。

 

ニホンザルかツキノワグマの見間違いではないか?・・とも言われているが、これほど大きなサルはいないし、地元の人間によると、クマはもっと山奥に棲み、ヒバゴンが目撃された地点にクマの餌はないという・・。

 

しかし、最近は森林伐採や異常気象で山も餌がなくなり、人里に降りてきたクマやサルの騒動をニュースでよく耳にする。

昨日も広島市中区にイノシシが出た・・というニュースがあって驚いたものだが・・。

 

まあ、動物も妖怪も、棲みにくい時代になった・・とゆーコトだろう。

 

ヒバゴン騒動をモチーフにした重松清の小説『いとしのヒナゴン』は、2005年に「ヒナゴン」として映画化された。

主題歌はユニコーン「すばらしい日々」というご当地映画だ。

 

最近の”ゆるキャラ”ブームにのってか、庄原市のマスコットキャラクターとして、現在もヒバゴンは愛され続けている。