この絵を見て、どう感じるだろうか?
「なんだか子どものイタズラ描きみたいな、デタラメな絵だなぁ・・」とか、
「自分でも描けそう・・」とか思う人もいるかもしれない。
これはスピリチュアル・ペインティングという絵だそうで、タイトルは「真の愛」。
描いたのはヤン・パーカーというハワイ在住の英国人画家である。
もちろん、普通の風景画なども描く。
自分がヤン・パーカー氏の絵とはじめて出会ったのは、今からもう15年くらい前になろうか?
その時はスピリチュアル・ペインティングではなく、普通の絵だった。
小さな、ポストカードサイズの絵を額に収めたくらいの作品であったが、その光あふれる画面に目を奪われた。
「誰が描いた絵ですか?」と聞いて、はじめてその名を知った。
あのスタンリー・キューブリック監督の「2001年 宇宙の旅」のプロモーションのためのスケッチや絵も手がけ、デンマーク王女や英国王室、ハリウッド俳優にもコレクターがいる、知る人ぞ知る画家なのである。
スピリチュアル・ペインティングに対し、普通の風景画などはナチュラル・ペインティングというそうだが、あざやかな色彩と光溢れる画面は、こころに静かなやすらぎを与えてくれる。
これは「Color of God」という作品であるが、武蔵野美術大学の名誉教授だった故・前田常作が「これはちょっとやそっとでは描けない!マスターピース(傑作)だ!」と絶賛したという。
これはポストカードを写真に撮ったものなので、せっかくのマスターピースにちょっと申し訳ないが・・。
ヤン・パーカー氏が描く黄色やオレンジ色の絵には、ヒーリング・パワーを感じる人が多いそうだ。
敏感な人は、この写真からでも何らかのパワーを感じる人もいるコトだろう。
シルベスター・スタローンの母、ジャッキー・スタローンは有名な占星術師にして霊能者で、「ロッキー・ザ・ファイナル」も彼女のアドバイスによってヒットしたそうだが、ヤン・パーカー氏の絵をもってる人が、世界中の10人の霊能者から「瞑想していると貴女の顔と住所が浮かんできた」との手紙を受け取り、中にはそのジャッキー・スタローンからものも・・。
その手紙にはペンダントが一緒に入っていて、「これをいつも身に付けていなさい」と書かれていたという・・。
他にも、ここにはちょっと書けないような驚きのエピソードもたくさんある・・。
「絵は祈りそのもだ」という彼にとって、絵を描くこと自体が神との交流なのであろう。
ちなみにこれは「神聖な光」
中に3人の人が見えるという人も・・。
見る人によって大きく印象が異なったりするのもスピリチュアル・ペインティングの特徴であろう。
これは「純粋な心情の踊り」
印象派の画家、ルノワールは、「絵は見るものではない」と語ったという。
多くの人がそれを聞くと、「・・?」と思うコトだろう。
絵は見るものではなく、「共に生きるもの」なのだと・・。
「共に生きて良いもの」―それは心に不安や葛藤、争いや不和を招くものではなく、安寧と平和、喜びと希望をもたらしてくれるものだろう。
調和に満ちた美しい自然を見た時に、人はそうした思いを経験するコトだろう。
1枚の絵は、部屋の中に居ながらにして、そのような思いを抱かせてくれる。
頭で難しく考えるコトなく、素直に心を開いて絵と共感するコトで、本来の自分の姿に気づかせてくれる”心の鏡”とでもいうべきもの―それがスピリチュアル・ペインティングなのかもしれない。
まさしく、
「Don’t think!Feel!」
・・の世界なのである。