カセットテープがワカメ

キノコ国本剛章の音楽活動・妄想・ノリツッコミなど。

迷宮組曲 その③

2005年12月21日 | 迷宮組曲

「FAMICOM 20TH ANNIVERSARY ORIGINAL SOUND TRACKS VOL.2」の#74~#83が「迷宮組曲」BGMですがこの中で「#77.ファンファーレ1~ボーナスステージスタート」と「#78.ボーナスステージ(コンプリート)」は私の曲ではありません。それ以外の8曲がキノコさん作曲です。
このボーナスステージの曲好きだ、という方多いと思うんですよ。ファンレターとか来てから(来るわけないよ)「実は私の曲じゃなく…」というのも興ざめなので先にハッキリとさせていただきます。
で、作ったのは誰なのかというと、曲のアイディア(少しづつ楽器を集めて徐々に音楽が完成してゆく)はもちろんsasagawaさん。作曲は確か井上大介氏だったと思います。井上氏は私の大学時代、軽音楽サークルの先輩で後に「ピチカート5」のレコーディングなどに参加した方です。ハドソンの仕事では他に「新人類」などが氏の作品だったと思います。
このボーナスステージでビックリするのは何と言っても音色の多彩さですね。それまでのファミコンBGMって「加工してない矩形波がそのまま鳴っている」のがほとんどだったわけです。音色を変えるのが技術的に困難だったのか、開発スタッフのこだわりがそこまでなかったのか…それに比べてこのボーナスステージBGMはどうでしょう。主旋律は立ち上がりを柔らかく抑えたヴァイオリン風、アルペジオは切れのいいギター風、合いの手はほのぼのとしたピッコロ風…こんな華やかな音楽がファミコンから出るなんて。このボーナスステージこそ「迷宮組曲」のハイライト、sasagawaさんのこだわりが産んだ傑作だと思います。

コメント (5)
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