カセットテープがワカメ

キノコ国本剛章の音楽活動・妄想・ノリツッコミなど。

ラジカセ持ってない頃

2006年09月29日 | My Favorite

お年玉を貯めてラジカセを買ったキノコさん(小6)、テレビやラジオを手当たりしだいに録音してはそれに合わせてピアノで弾くようになりました。いわゆる「耳コピー」です。一度録音してしまえば後から何度でも繰り返し聴くことができますから、これは楽でした。「巻戻し」⇒「停止」⇒「再生」、「巻戻し」⇒「停止」⇒「再生」…。曲名も知らないテレビやラジオ番組のテーマ曲…ずいぶんたくさんの曲を耳コピーしたものです。
ただそれ以前の小4~5の時。まだラジカセを持ってなかった頃は「記憶コピー」が全てでした。スピーカーの前にかじりついて必死の想いで曲を覚え、完全に記憶してから、頭の中で鳴っている曲を後日鍵盤でなぞるのです。そりゃもうスゴイ集中力で曲を覚えましたよ。で、この時面白いことが起こりました。私には「絶対音感」がなかったので記憶に残った曲を鍵盤で再現させる際、すべての曲を勝手に転調してAmで演奏していたのです。当時まだコードネームは知りませんでしたが自然と「CAmDmG」「AmDmE7Am」「FE7AmDmG7C」などの作曲上の「慣用句」をこの時に覚えたんだと思います。その後作曲をするようになってからも全ての曲をまずはkey=C、Amで作るようになったんですね。「ヘクター’87」Amなのも「ボンバーキング」Amなのも全部この時のクセがそのまんま出た結果なのです。

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ボンバーキング その②

2006年09月27日 | ボンバーキング

メインBGM「ヘクター’87」HISTORY1と似ている、とはよく言われることです。自分でもそう思います(ボッカ~ン)。リズムベースラインはモロに私のルーツである「太陽にほえろ!」のテーマテンポ当時のファミコンの性能からして全く同じだと思います。で、曲のキーも両方とも黄金のAm(エーマイナー)!メロディーの出だしの4小節のコード進行を較べると…
★「ヘクター’87」HISTORY1
   Am        |C        |G        |Am        |
★「ボンバーキング」メインBGM
   Am        |F        |G        |Am        |
似てる。っていうか区別つかない。今気付いたんですけどここの4小節は自由に置き換え可能ですね(笑)。ひょっとしてどなたかこの2曲をミックスした「ヘクターキング」とか冗談で作ったりしてませんか?聞いてみたいな~(大爆発)

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ピアノって面白いかも?

2006年09月23日 | My Favorite

6才の6月からピアノを習い始めたキノコさん。イヤイヤながらもただひたすらマッシーンのように、ロボットのように練習を続けました。バイエルツェルニーハノンブルグミュラー(これは結構楽しかった)、カバレフスキー(最悪)、バッハ(ちょいワル)…4年生くらいまでは「習わせられてる」度100%。本当につまらなく、母親を恨み呪ってましたね。義務的に教本を弾いているだけの毎日でした。
ただ5年生になったくらいから私に変化が訪れたのです。TVで聞き覚えたアニメやドラマのテーマ曲や劇中音楽を記憶を頼りになぞって弾くことを始めたのです。「仮面ライダー」や「ウルトラマンA」、「キカイダー」「デビルマン」…最初はメロディーだけ、単音で弾いてましたね。母親に「何弾いてるの!?」って叱られないかビクビクしながら…
ただ実際には母親から文句を言われたことはなく、日々少しづつこの「自分流」のピアノを弾く時間が増えていきました。初めのうちは右手だけで弾いていたものがだんだん「ベース音」の概念がわかり始め、「ハーモニー」もわかり始め…誰に教わるでもなしに両手で弾けるようになっていきました…。楽譜に頼らずに弾くようになってから初めて「ピアノって面白いかも?」って思うようになったように記憶しています。当時の劇伴を作られた菊池俊輔さんをはじめ渡辺宙明さん、三沢郷さん…私の心の師匠と呼ばせていただきます。ホントにお世話になりました。

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爆笑!「ライブ諸注意」映像

2006年09月21日 | ともだち

先日のスペランカー・LIVEに関する面白ネタをひとつ。演奏直前に会場で映写された「ライブ諸注意」映像が公開されています。大爆笑映像です。ぜひこちらをチェックしてください。当日はステージと客席を隔てる白いスクリーンに映写されたのですが、1.5メートルくらいの高さだったのでリアルタイムで見れたのは前列の方のごく一握りだったと思います。見られなかった方がほとんど。これはもったいない!
この映像を作った方が「すっぺるてくにこ」というバンドのKOWAさん。ライブ当日はドラホイッスル、ユカイなMCなどを担当されていた方です。とにかくエネルギッシュでハイテンションな方でした。そして機転が利く…っていうか他のメンバーの演奏ミスも瞬間的にギャグに変えてしまうワザには感心しましたね。スペランカーのライブ全体を楽しく盛り上げた立役者のひとりだったと思います(ライブ・リポートもアップされてますよ)。
さて、映像の方はおそらくマニアにはタマらん「ツボ」なネタが満載なんだと思います。残念ながらキノコさんはファミコンがヘタなのでディープな話にはついていけないのですが…ただタイトルの「ライブ諸注意」だけでも十分ゴハン2~3杯はいけますからね。いや~ホントにいいものを見させていただきました。KOWAさん、そしてfuruumiさんをはじめスペランカーのメンバーの皆さん、改めてありがとうございました。

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ヘクター’87 その⑦

2006年09月18日 | ヘクター’87

「ヘクター’87」で私は3曲の長尺のBGMを依頼されました。1面は当然プレイヤーが最も回数多く聞くワケでおそらく記憶にも残りやすい。夏のキャラバンでも取り上げられることが決まってましたのでプログラマーのヘクターさんも私も気合入るワケですよ。NGテイクも多く出て「あーでもない、こーでもない」と何度も作り直した記憶があります。
で、一方2面なんですがこれがほとんどヘクターさんから何も希望を言われた覚えがないんですね。1面に力を入れすぎて軽く脱力状態になっていたのかな(笑)?ただぼんやり覚えているのは「1面との対比」ですね。間断なく全パートが16分音符32分音符で鳴りまくっている1面に対して2面はノイズ・パートのスキマが多くメロディーも2分音符以上の『白玉』が多いです。この『白玉音符』多用は私の曲では珍しいことなんですよ。PSGは長く伸ばしている音の表現力が乏しかったから白玉部分の寂しさがそりゃもう耐えられないほどだったんですね。なので私は伸ばすべき音符を途中で止めて、小節のケツの方にチャカチャカ『合いの手』を入れる手法をよくとっていたんですね。意外とヒトの耳ってそれまで鳴っていた音が消えてもコードの変わり目くらいまで頭の中に残っているものでしょ?『残像』という錯覚のおかげでアニメーションがスムーズに楽しめるのと同様に私もヒトの耳の錯覚『残音(?)』頼みな曲作りをしていました。こういう工夫もファミコンの同時発音数制限があったからこそ生まれたんだと思います。不便なことって楽しかったよな~。

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キーがFで弾きづらい…(余談)

2006年09月16日 | My Favorite

そもそも作曲する時、曲のキーはどうやって決定するのか。
「唄モノ」だったら歌い手の音域に合わせるのが普通のやり方だと思います。たいていはサビのいちばんイイところでギリギリの張りのある高い声が出るようにキーを設定しますね。皆さんもカラオケに行ったら「キー調整ボタン」で上げ下げするでしょ?例えばキノコさんだったら最高発声音はF#です。まずは鍵盤で一番作曲しやすいのキーで作ってメロディーが確定したら、その最高音がF#になるように「移調」して完成、というワケです。
「インスト物」だったらメロディー楽器の演奏しやすさを第一に考えます。ギター・トリオならとかサックスが入る曲ならBbとかEbバイオリンと組むならとか…。
そんな中、ファミコンBGMなどの自動演奏は本来キーの制約が全くないはずなんですね。PSGが「こんな高いキーじゃ唄えねーよ」とか「開放弦が使えないからキツイよ」とか「#やbが多すぎて運指が難しいよ」などと文句は一切言わないワケです。
つまり何のキーに設定してもOKだったので、逆に安易にとかAm(鍵盤で作曲したキーを移調せずそのまんま)で鳴っている曲が多いのです。今になって思うと矩形波にしても三角波にしても…最も効果的に鳴る音域とか存在したんじゃないかなー…その音域にメロディーを移調すべきだったんじゃないかなー…とかふと思いますね。20年前の当時はそこまで考えが回りませんでした。

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月の陰ってる側=狂気?

2006年09月14日 | 自動演奏

先日のスペランカー・ライヴでfuruumiさん、ツナギの作業服の下に Pink FloydAnimals のTシャツ着ていたんですねー。いやー渋い。で、それに触発されてここ何年も聞いてなかった Pink Floyd を聞きなおしてみました。
Photo_18 Dark Side of the Moon / Pink Floyd (1973)
いろいろ出ているピンク・フロイドのアルバムの中でも有名な1枚ですね。邦題は「狂気」といいます。原題からはかなり離れて意訳されてますが当時のロジャー・ウォーターズは納得していたんでしょうか?
さて、この作品が発表されたのがキノコさん小6の時でちょうど待望のラジカセを入手した時期と重なるんですね。「先鋭的な話題作」ということでFMでバンバンかかってましたよ。好奇心旺盛な小6のキノコさん「ぴんく風呂井戸?狂気?…変なやつら」と思いながらもしっかりとエアチェックしてました。後にオトナになってから聞くと#4「The Great  Gig in  the  Sky」の女性スキャットがこのアルバムのハイライトじゃねえ?とか思ったものですが小学生当時は#2「On the Run」にシビれてましたね。黎明期のアナログ・シンセサイザーアナログ・シーケンサーによるたった8音のリピート自動演奏なんですが当時はとにかく不思議でした。 同時期の冨田さんはこういうリピート系のシーケンサーの使い方をしなかったので「自動演奏でリズムを刻んでいる曲」の初体験がこの曲だったのかもしれません。今思うとこのアルバムの高い「精神性」にこの自動演奏部分は不必要にも思えるのですが…ただ少年キノコさんにとっては自動演奏に対する憧れを持つ大きなきっかけとなった1枚でした。

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キーがFで弾きづらい…(解答編)

2006年09月12日 | チャレンジャー

原曲がKey=Dシューベルト作「軍隊行進曲」。なぜキノコさんはKey=Fでこの曲をアレンジしてしまったのか。答えは小学校時代のタテ笛(ソプラノ・リコーダー)にありました。そうです。小学4年生の音楽の教科書に載っていた楽譜がまさにKey=Fだったんですね。キノコさんこの「軍隊行進曲」が当時大好きでして。学校の帰り、仲良しの友達と毎日この曲を吹きながら帰ってたんですね。使用できる音域が2オクターブしかないタテ笛。キーがDのままでは演奏不可能だったので教科書を作っている会社がおそらく気を利かせてキーをFにアレンジしたのでしょう。キーがFだと冒頭のメロディーが“♪ドーシbラ、ソーラソ、ファーソラ、ドーレド”…とドからドまでの1オクターブにきっちり収まるんですね。いやー。やられた!furuumiさんスペランカーの皆さん申し訳ありません。私がもう少しきっちり調べてKey=Dで「チャレンジャー」をアレンジしていれば開放弦も使えたし、ライヴでもかなり楽に演奏できていたのにね。でも一方ではメンバーの皆さんが超・忙しそうな演奏だったからこそものすごく感動した、という一面もあって…やっぱキーがFで良かったのかなーというちょっぴりサディスティックな感想も持ってたりします。furuumiさん、これからも「チャレンジャー」はKey=Fでお願いしますわよ。ピシッ!(ムチの音)

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キーがFで弾きづらい…(問題編)

2006年09月10日 | チャレンジャー

先日のスペランカー・LIVEの余韻がなかなか醒めやらぬ今日この頃…「いや~ホントにスゴかったなー」大カンゲキした『チャレンジャー』の演奏シーンをなんとなくボーッと思い出してたんですよ。「みんなとても忙しそうに演奏していたけど、特にfuruumiさんの演奏は超絶技巧だったよなー…あの曲のベースラインは人間が演奏することを想定しないで作ったからなー…それにしても『超忙しそう』だったなー」…ん?待てよ?それだけか…?「あ、、そうだ!」キノコさん、ハタとひざを打ちました。「あの曲のキーはFだったんだ。だからあんなに忙しかったんだ!」
そうです。「チャレンジャー」のSCENE1はキーがFなのです。よりによってギターバンドが最も演奏しづらいキー。開放弦が使えないので左手が常に働いている状態となるのです。一般にギター中心のバンドならA、Eなど開放弦が使えるキーに設定して曲作りをするものなのですが、まさか20年前この曲がのちのちギターバンドでコピーされるとは夢にも思わず…「でも原曲(シューベルトの軍隊行進曲)がFだからしょうがないよな」と思い一応チェックしてみると…「ゲゲッ!原曲のキー、Dじゃん!」ビックリしました。これはついさっき初めて知った新事実です。ではなぜキノコさん、軍隊行進曲のキーを20年以上もFだと思い込んでいたのでしょう…解答編は次回!当ててみてください。ヒントはこちら

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ハットリくん主題歌、産みの親

2006年09月07日 | 忍者ハットリくん

「忍者ハットリくん」メインBGM。以前にも申し上げたように『ビゼー+菊池俊輔+オッフェンバック』ですよ。日本中の誰もが知っている“♪ござーるござるよハットリくんはーユカイな仲間忍者でござるー忍者でござるー”この曲を作られたお方が菊池俊輔さんなんですね。
先日、この菊池俊輔さんのサイトを運営しているにゃろんぱすさんという方からメールが来まして。菊池作品の大ファンでとてもアツい方なんですが、それにつられてキノコさんも改めて菊池俊輔作品の足跡をたどってみたんですよ。いやー。自分の認識不足を痛感しましたね。多感な小学生時代、いかに多くの菊池作品に知らず知らずのうちに影響を受けていたことか。
私の中では「菊池俊輔=仮面ライダー・シリーズBGM」くらいの認識しかなかったんですよ。毎週欠かさずに見ていた番組だし、それだけでも強力に影響されているワケですが…しかしにゃろんぱすさんのサイトを見て愕然としました。「バビル2世」「タイガーマスク」「超人バロム1」「ジャンボーグA」「キーハンター」…どの番組もテーマソングが強烈に耳にこびりついています。…そしてトドメは「ドラえもん」“♪アン、アン、アン。とっても大好き、ドラえーもんー”このメロディーを知らない日本人いますか?
とうワケで『名前は誰もしらないけれど、曲はみんなが知っている』そんな『けっこう仮面』のような菊池俊輔さんのお話でした…。ホント、お世話になっております…。

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