カセットテープがワカメ

キノコ国本剛章の音楽活動・妄想・ノリツッコミなど。

忍者ハットリくん その③

2006年03月30日 | 忍者ハットリくん

6才の6月にピアノがドーン!って話を前に書きました。私の父親は全く音楽の素養がなく、また稼ぎとしても一介のサラリーマンでした。子供3人を抱えて生活は苦しかったはずです。今になって思うと当時30代になりたてくらいの父がよく「ピアノを買う決断ができた」と思います。ひたすら感謝です…ところでキノコさん幼少の頃を思い起こすともう一つ不思議なことがあります。「レコードプレイヤー」が家にあったのです。経済的余裕はなかったはずなのに…。60年代後期、レコードは45回転「ドーナツ盤」が普及していたのでプレイヤー自体が家にあるのは別に不思議ではないのです。ただしそれは「レコードを聞く習慣のある家」の場合。私の両親は全くレコードを所有してなかったのです。1枚も!で、家にあったレコードといえば唯一、「音楽之友社・小学校教科書準拠・鑑賞レコード」全10枚組。ひらたく言うと「クラシック小品・名曲集」ですね。なぜこんなものが家にあったのでしょう。もちろんキノコさん、おねだりなどしていません。全く不思議です…両親にしてみれば「音楽教育の一環」のつもりだったのか?当時小学校低学年のキノコさん、何のギモンも持たずこのレコードを愛聴してました。この中に軍隊行進曲(チャレンジャー)』がありアルルの女(忍者ハットリくん)』があったんですね。当時は茶の間の白黒TVがスピーカでした。TVの「音声入力切替」をAUXにしてチープな音でシューベルトビゼーを聞いていた少年キノコさん。この時の経験がのちのファミコンBGMにつながったんですね。

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野球中継からアノ曲が…

2006年03月29日 | やきゅう

春ですねー。プロ野球(パ・リーグ)開幕です。野球好きのキノコさん、自宅でケーブルTVのプロ野球中継をBGMがわりに流していることが多いのですが…今日たまたま「日本ハムvsロッテ」を流していてハッとする出来事がありました。場面は千葉ロッテの攻撃中。バッターはパスクチ。アツいことで有名なロッテ応援団が声をからしてパスクチの応援テーマソングを歌っています。あれ?この曲知ってるぞ?なんだっけ?どこかで聞いたことあるメロディーだぞ…あれ?あれ??…
ふだんあまり使わないおツムを3~4秒くらいフル回転させたキノコさん。ハタとひざを打ちました。「そうだ!わかった。リブルラブル』のメインBGMだ!え~~?でもなんで??」
namcoの『リブルラブル』。1983年に発表されたアーケードゲームです。今から23年前。キノコさん当時21歳。世の中はまだファミコンが普及する前の「アーケードゲーム大ブーム期」。「2レバー、ボタンなし」の変則仕様とステキなBGM(大野木宣幸氏:作曲)でマニアの心をワシづかみにしたゲーム。大学3年のキノコさん、学校に行かずにやりまくってましたね…。そういえば『マッピー』も大野木氏作曲。本当に楽しく心躍る音楽でした。大野木さんからは「ゲームBGMは楽しくなくっちゃね!」の精神を教えられた気がします。
それにしてもロッテファンの中にどの位「リブルラブル」のBGM知ってる人いるんだろ…

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録音秘話

2006年03月28日 | 20世紀ファミコン少年

CD20世紀ファミコン少年は私の所有するカセットテープ「HUDSON①・②」をそのまんま、何の編集もナシに収録したものです。
で、元となったカセットテープ「HUDSON①・②」は20年前の当時どういう風に録音されたかというと場所はもちろんキノコさんの自宅。FM音源ユニット「SFG-01」KORGのミキサー⇒カセットデッキというシンプルなセッティング(何故かMAXONのディレイをセンド・リターンでかけっぱなし)。
「ヤマハ・ミュージックコンポーザ」に“cload”コマンドを入れ、データレコーダ(カセットテープ)から1曲分のデータを読み込ませる。
②カセットデッキを録音状態にする。
③「ヤマハ・ミュージックコンポーザ」に“play”コマンドを入力する。
④曲が鳴っている間はヒマですることがないので「マカロニほうれん荘」を読んでノリツッコミの練習をする。「はービックリした」「ビックリしたのはこっちです!」ドゴン!
⑤曲が終わったらカセットデッキを停止する。
この①~⑤の作業の繰り返し。
「ヤマハ・ミュージックコンポーザ」にはもちろん複数TRACKなどなかったので1曲1曲地道にcload(クロードじゃないよ。シーロードだよ)しては録音していました。んー。なんてアナログなひとときだったんでしょー。

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迷宮組曲 その⑧

2006年03月26日 | 迷宮組曲

おかげさまで「城内BGM」ピアノ譜がわりと好評です。合奏できるとさらに楽しいと思うのでコード進行を載せときますね。
『コンティニュースタート~城内BGM』
    G     |     |     |     |
    G     |     ∥
≪A≫C     |     |     |     |
    C     |     |G7   |     |
    G7    |     |     |     |
    G7    |     |C    |     |     
    C     |     |     |     |
    A7    |     |Dm   |     |
    F     |F#dim|C    |A7   |
    Dm    |G7   |C    |Gaug |(×2)
≪B≫C     |     |C7   |     |
    F     |     |Fm   |     |(×4)
≪C≫C     |Em7  |Fmaj7|G    |
    C     |Em7  |Fmaj7|G    |
    G     |     |     ∥
お父さんギター、お母さんピアノ、お子さんタンバリン…なーんていう合奏を聞いてみたいな~。あとはめちるさんみたいにドイツ語じゃなくても日本語で歌詞つけて弾き語るとか…ユカイな演奏ができた方は是非お聞かせください。

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『焼く』って英語で何て言うの

2006年03月25日 | NOVA

NOVAの英会話教室、ぼちぼち通い続けてやっと10回くらいになるのかな?やっと40分間のレッスンの流れがわかりかけてきました。レッスンは外国人講師1人vs生徒2~4人のグループで行われます。♪キンコーンカンコーン始業の鐘とともに講師がレッスンルームに入ってきます。“Hello! How are you?”から始まって最初の5分間くらいは雑談をするのです。が、しかーし!この「雑談」がそもそも難しい。全然「雑談」できない。“Hi!Kinoko. What did you eat yesterday?”(えーっと。きのうなにを食ったか?ってきいてるんだな。えーっと。えっと。なに食ったっけ?あれ?思い出せない。マジで思い出せない。やべえ。時間がどんどん経っちゃうぞ。いいや。別に本当のことじゃなくてもいいんだし。焼肉食ったことにしちゃえ。)“I ate …”(あれ?焼肉って何ていうんだっけ?肉はmeatだよな。でも「焼く」って何ていうんだっけ?焼く、焼く、や・く・…fire?…は「火」だよなー。fry…は「揚げる」、boil…は「ゆでる」、だよな。あれ?なんで「焼く」が浮かばないんだ?えーっと、えっと。そうだ!burnだ。日焼けのこと“sunburn”って言うもんな。ヨシ!“I ate burn meat.”“burn meat …??ワーッハッハッハ、ワーーッハッハッハ”(一同大爆笑)つられてキノコさんも苦笑い。あれ?なんかオレ変なこと言った?そうです。burnは「焦げた」だったのです。『私はコゲ肉を食いました』プッ。やっちゃったー。
でも「焼肉」って本当は何て言うの?誰か教えて…ぐっすん。

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逃げ回りの極意とは?

2006年03月20日 | ファミコンBGM

読者の皆さんからのメールの中で共通して多い「思い出」があります。
ファミコンで遊ぶ時「BGMをちゃんと聞くためにあえて攻撃せず(ボタンを押さず)に逃げ回っていましたというものです。
ファミコンは同時発音数が「3和音+1ノイズ」でした。このわずかな音数制限の中でBGMと効果音(ピシュッピシュッバキバキドッカーンボッカーンピロリロリー)は共存できず、『効果音が優先』。つまり普通に攻撃しながら遊んでいるとBGMのうちPart2の音が効果音に消されて聞こえなかったんですね。で、ある程度ゲームがクリアできて「他の遊び方がないかな?」と余裕が出てきたファミコンキッズ達は「攻撃せずに弾をよけながらBGMを聞く」というイキなお遊びを始めたわけです。
攻撃ボタンを押さないで逃げ回っていればその間BGMは全3パート、フルに聞こえたというわけなんですねー。高度な「逃げ回り」テクを持った者だけに許されるゼイタク(?)だったのでしょう。
同時発音数に余裕があれば攻撃中もBGMはフルに鳴ってるので、こんな遊びをしても何の面白みもないわけです。やっぱり「制約がある」というのは楽しみが増えていいんでしょうね。制約バンザイ!もっとワタシを縛って。もっとキツく。縄がクイ込むほどに。イヤ~ン…て感じですか…

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マニアックな『ドンカマ』

2006年03月18日 | 星観る人

『ドンカマ』=おカマを掘らないように気をつけて車間距離をとって走ること(don't kamahoring)そうそう、クルマは急に止まれないからね。安全運転、安全運転。ブレーキきゅって踏んで。ブレーキきゅ~~ってオイ!
Photo_12 『SILVER ELEPHANT “Super Omunibus”』(1993)「星観る人」が参加しているオムニバスCDです。これに『俳句』というキノコさんのオリジナル曲が収録されています。私はリズムを機械に縛られるのがキライなので、録音前のスタッフとの打ち合わせで「一発録り・ドンカマなし」を強く主張しましたがあっさりと却下。どうしてもドンカマを使わざるを得ない…そこで悩みに悩んだ末、出てきた結論は「テンポが自然に揺らぐドンカマを作る」
当時私はヤマハの「QX-3」というシーケンサを持っていました。これはどこでも好きな所に「テンポチェンジ」が挿入できる機能がついていたので、これを活用したのです。
①まずドンカマなしで普通にバンドで演奏してカセットテープに録音する
②QX-3に曲の構成通りのドンカマを打ち込む…「俳句」は途中に8分の17拍子とかが入るので変な汗が出る
③録音したバンド演奏とシーケンサのリズムがぴったりシンクロするようにQXに細かく「テンポチェンジ」のコマンドを入力する
④あまりの重労働に「何でオレこんな事やってんだ?」と腹をたて近所のゲーセンに現実逃避しに行く(主にピンボールで遊ぶ)
⑤ピンボールでいいスコアが出せず「台が悪い」などとつぶやきながら帰宅し重労働の続きをやる
…こうして苦労して作ったものの、結局デキには不満足でした。やはり私は「バンドは一発録り・命」ですね。

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スターソルジャー その⑤

2006年03月16日 | スターソルジャー

「スターソルジャー」プログラマーのNさん。とても頭の切れる人だったと記憶しています。性格も明るく、いつも朗らかに冗談言って笑ってたイメージが残っています。当時「コロコロコミック」とかでも人気キャラとしてマンガに登場していたらしいですね。
しかし「スターソルジャー」のBGMに関しては妥協を許さない方でした。
Nさん『う~ん。なんか違うんだよね。なんか…』
キノコ『どの辺ですか?中間部とかが間延びしてますか?もう少しコンパクトにしましょうか』
Nさん『う~ん。中間部とかそういうことじゃなくて…なんか違うんだよな…』
キノコ『冒頭のメロが抽象的すぎますかねー。もっとシンプルなラインにしましょうか。』
Nさん『う~ん。メロのせいなのかなー。なんだろう。なんか違うんだよなー…』
キノコ『なんか?…???』
今になって思うにプログラマーとしては天才肌のNさんでしたけど、音楽についてはあまり詳しくなかったと思うんですね。ただご自身の中には「自分のゲームはこんなBGMにのせたい」という希望は強力にあって…それを具体的な言葉にして私に伝えられなかった、というか。うまく伝わらないもどかしいコミュニケーションの中でキノコさんはいくつかの試作品をNさんに提供してはことごとく『う~ん。なんか違うんだよなー』の一言をいただいて撃沈…。逆に私はプログラマーさん達の苦労を全く知らないわけで。一種の異文化コミュニケーション『すれ違い』時代だったのかもしれません…

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モンキーマジック

2006年03月14日 | 自動演奏

GODIEGO(ゴダイゴ)「MAGIC MONKEY(西遊記)」。1978年作品です。もう28年も前ですけどこの中に収録されてる「モンキーマジック」はご存知の方多いんじゃないでしょうか。特にアーケードゲームの「ドラムマニア」ファンには馴染み深い曲だと思います。実はこの曲には「隠し味」的にカッコイいいシーケンサー・フレーズが入っているんですけどゲームセンターの騒音の中ではちゃんと聞こえないかな…?
Photo_11 アルバム発売当時、キノコさんは高2でした。電子楽器市場は「アナログ」「モノラル」(同時発音数1音)で「音色メモリー機能のない」シンセサイザーが少しずつ小型化して値段が下がってきた時期。音楽雑誌「Keyboard Magazine」が創刊されたのがちょうど同時期でキノコさんは創刊号から欠かさず購読していたんですが、Rolandの広告ページにミッキー吉野氏がバーンと出ていて「SH-09、『鳴る』シンセサイザー」なーんてコピーが載ってたのを覚えてますね。で、「モンキーマジック」を聞くと本当にシンセサイザーが気持ちよく「鳴って」ます。今聞いても「いい音」ですし唄に入る直前のワンポイントのシーケンス・フレーズにはワクワクしますね。私、こういうワンポイント的な自動演奏の使い方、大好きなんですよ。料理でいうと「スパイス」ね。うな丼に「山椒」ヤキソバに「青のり」ピザに「タバスコ」刺身に「わさび」おでんに「からし」、そしてバンド演奏に「シーケンサー」ですよ。スパイスだけじゃ食べられないけど、なかったら物足りないですよね。基本的なリズムは人間の手によって作り出し、人間技でできない部分をテクノロジーに任せる…このバランス感覚が私には心地よいです。ところでイントロの「アチャーーー!」っていう叫び声、誰の声なんですかね?

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罰帝さんと初めて会う

2006年03月13日 | ともだち

3月5日ソルト・ピーナッツのライブの日、初めて罰帝(baddyさんにお会いしました。開演1時間前の午後6時、大塚駅とライブ会場の中間地点のコーヒー屋さんで。
罰帝さんという方は私が知る限りではCD「FAMICOM 20TH ANNIVERSARY ORIGINAL SOUND TRACKS VOL.2」の「Recording Staff」「BIG THANKS to」に、またCD「ボンバーマン・ザ・ミュージック」にも「Recording Staff」にお名前がクレジットされている方であり、また「ユーゲー」2月号に私のインタビュー記事を書いてくださった方です。他にもたくさんご活躍なのだと思うのですが私の知識不足でこの場では上手にご紹介できません。スミマセン…
この日、自称「ヒゲと帽子が目印です」とおっしゃった罰帝さんに初めてお会いしてとてもホンワカとした気持ちになりました。コーヒー屋さんは店内が満パイで、やむを得ず少し肌寒い店外の席でお話したんですけどね。気温はちょっと低かったけど気分は暖かでしたよ。
実を言うと罰帝さんは私がこのブログを始めたきっかけの重要なポイントを握る方でして。罰帝さんのこの記事を見つけてなければキノコさんはブログも始めてなかっただろうしCD「20世紀ファミコン少年」もまだ実現してなかったと思うんですね。罰帝さんには感謝の気持ちでいっぱいです。贈り物は何がいいですか。ビックリマンチョコ1年分?

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