カセットテープがワカメ

キノコ国本剛章の音楽活動・妄想・ノリツッコミなど。

CD「RAINBOW」/ Salt Peanuts

2019年01月27日 | SALT PEANUTS
 ソルト・ピーナツのカテゴリーでブログ書くのは2012年9月以来。6年と4ヶ月ぶりくらいかな。読者の中も、この名前を初めて聞いたという方が多いかもしれません。
Salt Peanuts とは日本で活動している3ピースロックバンド。結成されたのが1980年代中頃。もうそろそろ結成35周年を迎えるという老舗のバンドです。
現在のメンバーは
杉原史規(G,Vo,Harmonica)
荒川昌彦(B)
嶋口義丈(D)
過去に何回かメンバーチェンジがあって、もう第何期なのかわからないけれど、ベースの荒川氏の前任者がキノコさんだった、というワケです。
このバンドはすべてのオリジナル曲をギターの杉原氏が手がけてるんですが、結成以来35年。彼はずーっと休まずコンスタントに創作し続けています。
しかもプロとして誰かに依頼されて作ったりするのではなく、すべて「アマチュアとして自発的に」です。この創作意欲継続はすばらしいです。
今回新しいCD「RAINBOW」が完成して、聞かせていただいたんですがPOPな曲あり、ユーモアあふれる爆笑曲あり、シリアスな社会派ソングあり、お洒落な曲あり、雄大なスケールの曲あり…と全11曲すばらしい出来。なかでもタイトル曲の「レインボー」は情景曲、というか…。曲を聞いていると自然と景色が浮かんで来るステキな曲でじわーっと泣けてきます。アコースティック・ギターで刻まれる5拍子のリズム。変拍子なんですけど全く違和感なくスーッと心に沁み込んできます。 身内の話で恐縮ですが先月ヨメの父親が亡くなりまして。葬儀会場へクルマで向かう時に突然が吹き荒れ、その後パーッと晴れ上がったんです。そして青空に立派な二重の虹がかかったんですよ。なんだかその様子を思い出しながら聞いてたんですが、後から杉原氏の話を伺うには、この曲は飼っていた愛猫が亡くなった際にできたんだ、とのこと。
「にゃるほど。猫だけに、にゃるほど。」キノコさん合点がいきましてハタと膝を打ちましたよ。愛猫を失った悲しみを青空にかかる虹に投影して曲を作るだなんて、なんてロマンチックな!杉原氏もすでに50歳を超えているんですが少年のような心をずーっと持ち続けているナイスガイです。 さてこのCD「RAINBOW」に興味を持った方、残念ながら通販は行っておりませんのでSaly Peanutsのライブ会場にてお求めください。画像のもう1枚のCDは「JETTER」というアルバムで、こちらはキノコさんがアレンジ、ミックス、ベース演奏、声などを担当しています。「JETTER」でしたら在庫がありますので私宛にご連絡いただければ通販可能です。わが心のともだちバンド、Salt Peanuts。ぜひチェックしてみてください。
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楽譜さしあげます。PCエンジン「カトちゃんケンちゃん」地下BGM

2019年01月19日 | カトちゃん&ケンちゃん
♪作曲者が演奏してみた:PCエンジン「カトちゃんケンちゃん」地下BGM

 ピアノ初心者の方を対象に弾きやすい楽譜を書きました。
「カトちゃんケンちゃん」の地下の曲。3段譜になっていて、ピアノ(両手)+単音ソロ楽器、という構成です。
ピアノはバイエル修了程度の難易度に設定しました。見本演奏の動画を作りましたのでご覧ください。ふだんあまりピアノを弾かないワタシですが、「ピアノ経験者であればちょっと練習すれば、こんな風に弾ける」というところがポイントです。
 単音ソロ楽器はなんでもいいんですが、今回は関西の牧歌電子さんにメロディカでお願いしました。是非この3段譜をたくさんの方に気軽に演奏して、楽しんでいただきたいと思います。 楽譜はPDFでお送りしいたします。 kunimoto301@yahoo.co.jp 宛、じゃんじゃんお申し込みくださいませ〜♪
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AMラジオで聞いていた名曲⑨

2019年01月14日 | My Favorite
ガロ 「学生街の喫茶店」

 〜〜〜シリーズ物です。最初から読む〜〜〜 
「学生街の喫茶店」(1972 )作詞:山上路夫 作曲:すぎやまこういち 唄:ガロ
このシリーズ9回目にしてついに登場。すぎやま先生。キノコさん10歳(小4)の時のヒット曲でAMラジオからはホントに頻繁に流れてました。すぎやま先生は1931年生まれなので、この曲を作られたのは41歳の時ということになりますね。ガロというのは後から考えるとフォークブーム先駆者みたいなグループで、曲調が暗く気怠い感じで当時のヒットチャートの中では異色な存在だったように思います。 しかし小4のキノコさんは「気怠い」という感情は持ち合わせておらず、歌詞に出てくる「ボブ・ディラン」も知りませんでした。ただこの暗さかげんは決してキライではなく、なんとなく「この曲を聞いてる時は少しオトナになった気分」みたいな、小さな高揚感があったように記憶しています。 
 さて時は流れ1987年。ドラゴンクエストⅡを熱心に遊んでいたワタシ。フィールドのBGMを聞きながら「なんだかどこかで聞いたことがある、特徴的なコード進行だなー。はて?何の曲だったっけ?」うーん。
 ♪DQⅡ フィールド
Dm Dm/C |Bb Am |Dm Dm/C |Bb Am |
D |Dm |
一度メジャーで終止してホッとさせてから同じルートマイナーに移行してもやっとした不安感をあおるこの感じ…。そうだ!思い出した。「学生街の喫茶店」だ!
 ♪学生街の喫茶店(サビ)
Bb Am |Gm F F7 |Bb Am |Gm C A7 |Dm Am |
D |Dm |
ん?もしかしてあの曲もすぎやま先生作曲?そう、見事正解。ビンゴでした。ワタシはマツケんさんほどすぎやま先生の曲を研究してませんが、知っている別な曲の中に同じ作者のクセを見つける、というのは音楽の聞き方のひとつの楽しみだと思います。今年で88歳。米寿をお迎えになるすぎやま先生。まだバリバリ現役で作曲されており、その情熱には驚嘆するばかりです。すぎやま先生より30歳以上年下のワタシ、老け込んだり弱気なことを言ってる場合ではありませんね。すぎやま先生からしたら57歳なんてまだ「ヒヨっ子」なのかもしれません。今年もがんばろっと。ピヨピヨ♪
〜〜〜その⑩へ続く〜〜〜
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ニューイヤーコンサートで美しく青きドナウ

2019年01月06日 | My Favorite
2001: A Space Odyssey - Música original de Alex North

 毎年E-テレで恒例の「ニューイヤー・コンサート」。いつも感動でキノコさんの周囲、半径1mが涙の池になってしまうんですけど今年はついにナマで聞いてきました。とは言ってもウイーンに出かけたのではなく、川崎駅出たとこすぐの「ミューザ」っていう立派なホール。オーケストラ+バレエ+ソプラノ歌手という、本当にE-テレをナマで見てる感覚のすばらしいコンサートでした。 ワタシ、「美しく青きドナウ」が大好きなんですよ。聞くとほぼ必ず泣いてしまう。なんでなのかしら? 多感な10代の時に観て、とても影響を受けた映画『2001年宇宙の旅』。「美しく青きドナウ」が宇宙船と宇宙ステーションのドッキング・シーンで印象的に使われています。この映画は映画館でもビデオでも何度も繰り返し観てるんですが、映画を観ながらだと泣いたことはないんです。フシギだ…。 キノコさん、逆のことがよく起こるんですよ。音楽だけだと泣いたことない曲なのに、映画のBGMとして映像と音楽が一緒になると泣いてしまう、ということが。 うーん。ナゾだ。なんだか分析できないんですけど、とにかく「美しく青きドナウ」は好きです。好きなんですってば。
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Disc-2 #15 「遊遊決断 Up&Down」

2019年01月03日 | タケちゃん健ちゃん
【PCエンジン】いちすけのひとりごと 『遊々人生』

 『遊遊決断 Up&Down』〜PCエンジン「遊遊人生」より、定年後の最後の賭けの場面のBGMです。ごぞんじない方はこの動画の43:25くらいからご覧ください。
  《パーソネル》
 ・キノコ国本剛章 (作曲、編曲、Bass,Mix)
 ・マツケん (Keyboard)
 ・荻原和音 (Trumpet)
 ・滝澤博之 (Drums)
 全財産を賭けてルーレットの1回勝負。成功確率は10分の1って…。ひどい設定のゲームですよね。
ただしそういう「天国か地獄か」の2択みたいな場面はBGM作りやすいシチュエーションでもあります。このゲームの制作時、ハドソンから依頼を受けたBGMは
①「人生最大の賭けをやるかどうか、悩む場面」 
②「賭けに見事成功して億万長者になった場面」 
③「賭けに負けて開拓農場で一生働くことになった場面」…の3曲で、それらをメドレーにアレンジしたのが、今回の作品です。 ①、②は共にもともと主旋律トランペットを想定して書いていたので、作曲して以来30年ぶりにホントのトランペットで録音ができて夢が叶いました。荻原さんありがとうございます。 そして③のアレンジが結構、冒険だったというか…もともとしっかりとしたメロディーがない曲なんですよ。オルガン系の音色で和音の動きで不安な感じを表しているんですが、何か決め手に欠ける。このモヤっとした素材に荻原さんがミュート・トランペット見事でグレートで天才的なソロを乗っけてくださいまして。荻原さんはご自身もアレンジャー、ということもありましてキノコさんもおんぶにだっこ、他力本願寺に参拝という感じで真っ白なコードネームだけの譜面を渡し、あとは家内安全、無病息災、不老長寿、富士登山。おかげさまで何ともユカイな作品に仕上がったというワケです。トランペットで奏でられるバリエーション豊かな表現力をお楽しみいただければ幸いです♪
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