数ある「おやつの中でワタシが特別な感情を抱くものが1つあります。「明治のカール」です。 発売開始が1968年。キノコさん小1の時でした。カールの値段は忘れもしない50円。当時のお菓子の値段はチューインガム10円、板チョコ20円。明治のカールはコドモにはなかなか手が出ない「高級品」だったんです。
1年生になって初めての遠足の日がやってきました。おやつは「50円以内」という金額制限がルールとして課され、その範囲内であれば何をいくつ持っていってもよいというものでした。「センセイ、バナナはおやつに入りますか」とか「センセイ、カルピスはおやつに入りますか」とか有名な質問ですよね。おそらく古今東西、遠足のおやつに金額制限が課せられるのは共通事項なのでしょう。
さて遠足の前日。キノコ少年は50円玉を握りしめて近所の同級生と最寄りの駄菓子屋へ向かいました。限られた50円の中で、できるだけいろんなお菓子を食べたかったので「チョコ20円。ガム10円。あと残りは20円かー」などと計算しながら細かく刻んで5種類くらいのお菓子を買いました。一緒に行ったともだちも同様でした。 「明日はクラスのみんな、どんなおやつを持ってくるのかニャー?」と楽しみにして迎えた遠足当日。衝撃の光景を目にしたのです。
それは坊主頭のフジイ君が持ってきたおやつでした。彼がリュックから取り出したのはなんと!「明治のカール」だったのです。「えっ?カール?それってたしか50円だよね。フジイくん、まさか…おやつはそのカール、1品だけ?」「うん。」ガーーーーン!!キノコ少年のオツムの中でピアノの低音部のような衝撃音が鳴り響きました。「50円の金額制限の中で50円のカールを買うとは…信じられん。カールはうまいけど…。でもほかのおやつは食べたくないのか?」
キノコ少年はこんらんしました。でも坊主頭のフジイくんは何事もなかったかのようにマイペースでカールを食べています。「おう、クニモト。おまえのチョコ半分とオレのカール3個と交換するか?」「うん。ボク、カール大好きなんだよ。フジイくんってイイ人だね」
そうか!カール1袋を交換材料としてみんなと「おやつ交換」をする。なんてすばらしい作戦なんだ! この出来事が印象深すぎて、今でも明治のカールを目にするたびに思い出されるのです。フジイくん、板チョコ半分とカール3個交換って…そっちの方がゼッタイ得だよね。完全にボクの負けだよ…それにつけてもおやつはカール♪
1年生になって初めての遠足の日がやってきました。おやつは「50円以内」という金額制限がルールとして課され、その範囲内であれば何をいくつ持っていってもよいというものでした。「センセイ、バナナはおやつに入りますか」とか「センセイ、カルピスはおやつに入りますか」とか有名な質問ですよね。おそらく古今東西、遠足のおやつに金額制限が課せられるのは共通事項なのでしょう。
さて遠足の前日。キノコ少年は50円玉を握りしめて近所の同級生と最寄りの駄菓子屋へ向かいました。限られた50円の中で、できるだけいろんなお菓子を食べたかったので「チョコ20円。ガム10円。あと残りは20円かー」などと計算しながら細かく刻んで5種類くらいのお菓子を買いました。一緒に行ったともだちも同様でした。 「明日はクラスのみんな、どんなおやつを持ってくるのかニャー?」と楽しみにして迎えた遠足当日。衝撃の光景を目にしたのです。
それは坊主頭のフジイ君が持ってきたおやつでした。彼がリュックから取り出したのはなんと!「明治のカール」だったのです。「えっ?カール?それってたしか50円だよね。フジイくん、まさか…おやつはそのカール、1品だけ?」「うん。」ガーーーーン!!キノコ少年のオツムの中でピアノの低音部のような衝撃音が鳴り響きました。「50円の金額制限の中で50円のカールを買うとは…信じられん。カールはうまいけど…。でもほかのおやつは食べたくないのか?」
キノコ少年はこんらんしました。でも坊主頭のフジイくんは何事もなかったかのようにマイペースでカールを食べています。「おう、クニモト。おまえのチョコ半分とオレのカール3個と交換するか?」「うん。ボク、カール大好きなんだよ。フジイくんってイイ人だね」
そうか!カール1袋を交換材料としてみんなと「おやつ交換」をする。なんてすばらしい作戦なんだ! この出来事が印象深すぎて、今でも明治のカールを目にするたびに思い出されるのです。フジイくん、板チョコ半分とカール3個交換って…そっちの方がゼッタイ得だよね。完全にボクの負けだよ…それにつけてもおやつはカール♪