カセットテープがワカメ

キノコ国本剛章の音楽活動・妄想・ノリツッコミなど。

ファミコン音源で作曲「キラキラスターナイト」

2014年10月25日 | ファミコンBGM
イラストレーター・マンガ家RIKIさんが手がけているゲーム「キラキラスターナイト」に1曲参加させていただきました(まだ市場には出てなくて、実際に遊べるのは来年になってからのようです)。
3和音+1ノイズ」の制限で曲作りするのは苦しくもあり楽しいですね。こういう気持ちに久しぶりになれたのもRIKIさんや、間をとりもってくださった hallyさんのおかげです。この場を借りて感謝申し上げます。
鳴らしたい音を削り、伸ばしたい音を切り、音符の隙間に何か入れるたらもっと良くならないか考える…音数が自由に使えるのなら、しなくてもよい苦労の連続がそこにはあります。あとテンポ制限があるのも思い出しました。1986年前後の何曲も作っていた時には「使用可能テンポ一覧」みたいなメモを自分で作って、持っていたのですがそんなモンはとっくの昔に捨ててしまっています。今回新たに「早見表」を作り直しました。今回作曲した「キラキラスターナイト」はリズムがはねる「3連符」系でテンポは♩=166.666…です。えっ?小数点?しかも割り切れないの?って思うでしょ。そこがファミコンの仕様のおバカなところでして。で、このテンポが気に入らなくて「少しだけ遅くしよう」と思ったとします。すると選べるテンポは♩=153.846153846153…循環小数ですよ。覚え方は「いい子さん、走ろう。いい子さん、走ろう…」う〜ん語呂合わせで覚えやすくて安心。ってそこじゃないわボケ!♩=166と♩=153の中間のテンポ設定ができないっちゅー話やねん逆にちょっと速くしたいと思ったら♩=181.81818181…覚え方は「いっぱいパイパイパイパイ…」う〜んオッパイがいっぱいあるみたいで幸せ。ってそこじゃない言うてるやろ!いつまでも揉んどけアホンダラまーとにかく設定テンポの微調整がきかない仕様なんですね。なんでこうなるのか。理由を1行で言うと
●ファミコンの音出し命令(コマンド)は100分の1秒単位で固定で出される(1秒=100コマンド)。
ということなんですね。ハイ今日の授業はここまでキンコンカンコン起立礼着席あーそうそうこの続きが知りたい人は補習に残りなさい。
ということでここから補習。
●♩=120というのは1分間(=60秒)に♩が120個刻まれる速さという意味です。1秒(ファミコン100コマンド)に換算すると♩が2個。
つまりファミコンで50コマンド毎に「プッ   プッ   プッ   プッ」と音を鳴らすと♩=120の速度の4つ打ちになるというワケです。
ハイ先生もう疲れましたので今日の補習はここまで起立礼着席らたまいしゅう
というわけで先生帰ってしまいました。そうそう。「キラキラスターナイト」が遊べるようになりましたら、またお知らせしますね。お楽しみに〜
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20代の頃の機材の思い出①

2014年10月19日 | My Favorite
 今現在30歳以下の方は、「オープンリール・デッキ」の実物を見たことがないでしょうなー。30代でもマニアックな人しか見てないと思う。そりゃーねえ、今の機材に比べれば●値段が高い●機能が低い●音質が悪い●操作性が悪い●重い●デカい●メンテナンスが大変…とイイことろ全くないですからね。たぶん1つもない。あっと言う間に絶滅するのも無理ないですよ。
この写真はキノコさんが20代の頃に使っていたFOSTEXの「A-8」という8トラックのオープンリール・デッキです。先日とある友人と思い出話をしていて、過去のいろんなことを急速に忘れていってる自分を発見。まあそれはそれで構わないのですが、書き付けられるとしたら今のうちだぞ、と。完全に忘れ去る前にメモっておこうという程度の日記です。
なにしろ自分で使っていたこのデッキを画像検索するのに「TASCOM」で探し始めましたからね。FOSTEXであったことすら既に忘れていたという。あとこのデッキだけだと何にも音の加工ができないからゼッタイ必要なのがミキサーね。FOSTEX 350。これを買ったときは冨田勲さんにあこがれてましたからそりゃもう張り切ってシンセサイザーの多重録音の試作をやっておりました。あとバンド形式の録音ね。このA-8&350で制作した音源は少しだけ残っていて拙作「PC園児」の#54〜58(ボーナストラック)で聞くことができます。生ドラムの録音にも挑戦していたのですがとにかく移動、セッティングが大変で「20代の頃は情熱があったんだニャー」ってしみじみ思い出しますね…
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駅長若すぎw

2014年10月13日 | My Favorite
武蔵小杉駅の駅長でちゅ。バブー。
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CD梅本竜セレクションVol.1「REAL」

2014年10月04日 | ともだち
おともだちのPUCHIさんが今年の夏に制作・発表されたCDをご紹介させていただきます。
この世の果てで恋を唄う少女YU-NO / 梅本竜セレクション Vol.1 REAL』。PUCHIさんはプロデューサーで、楽曲の打ち込みは「たんち」さんが担当されてます。
YU-NO」は1996年に発売されたゲームですから梅本さん22歳の時の作品ということになります。私はそもそもゲームで「YU-NO」を遊んでいませんし、曲もオリジナルで全て聞いたわけではありません。なので「ぼんやり、ふんわり」としか理解できないのですが梅本竜が22歳の時にこのような曲を書いていたんだ、ということを知る手がかりのひとつには、なり得ます。
なんというか。「意欲的」「挑戦的」で…そして音が詰まってる部分と、あえて抜いている部分の緩急対比が美しい。私の好きな「空間」がそこにはあります。このCDを聞いていると22歳当時の梅本竜と対話できる…そんなステキな音源です。PUCHIさん、たんちさん、梅本さんの業績をわかりやすくまとめて世に出していただき、ありがとうございます。従来からのコアな梅本竜ファンのみならず、私のようなライトなファンにも梅本竜に近づくことのできる1枚だと思います。興味のある方はPUCHIさん宛、是非お問い合わせください。
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