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観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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「ひとつ屋根の下 ひとつ屋根の下2」深い!

2009年01月17日 | 映画・ドラマ
 数年前に観て、お決まりの最後はハッピーエンドでなんなんだよと思った。しかし、今回初回、パート2とほとんど同時進行(一緒に画面観てた)で観て、これは深いと改めて思い知った次第。
 自分も年取ったり、環境や社会が変わったせいもあるが、このドラマの言わんとすることは深い。
 これでもかこれでもかと不幸が押し寄せる家族。ある分けないだろというのが実感だったが、世の中がこうも荒廃すると、世情に一つひとつ向き合うテーマが素晴らしい。
 しかし、2のラスト。いかにも小雪が死んだと思わせて、実は、みんなの涙は嬉し涙だったのと、自分の気持ちに気付いたって雅也と結婚だけはいただけない。じゃあ、あんちゃんへの思いは何だったんだ? それに、雅也、それで一生添いとげることができるのか?
 小梅に関しては、先輩とはどうなったか最後はもうどうでも良くなっちゃってる。
 そして、意外と真澄(黒田勇樹)がいいポジション締めてる。
 長男・柏木達也 (江口洋介)親分肌で人情か、そしてお調子者でもあるが実がある。
 二男・雅也(福山雅治)一見クールだが、兄弟のかなめ的存在。深い人情を持つ医師。
 長女・小雪(酒井法子)家族の母親的存在。常に冷静に家族を見守る。達也を愛する。実は、血のつながりが無い。
 三男・和也(いしだ壱成)鑑別所経歴が厚生をじゃまするが、アスリートとしての道を見出す。達也 に良く似た性格。
 二女・小梅(大路恵美)兄弟の中で責任の無い位置に居るが、レイプ事件に遭ってしまったりと暗い過去を持ちながらけなげに生きる。兄弟の中で常に深い愛情を受ける。でも、大路恵美今どうしてるの? 彼女だけメジャーになれなかったけど。
 四男・文也(山本耕史)事故で半身不随になり、車椅子の生活を余儀なくされるが、絵画の道に自分を見出す。深い苦しみを乗り越え、家族を一番冷静に見ている。
 柏木兄弟の父の友人・広瀬幸夫(山本圭)父親的存在で柏木家を見守る医師。
 達也が好きなるのは、 村上里佳子、鈴木ほのか、渡辺由紀(この2人知らない)。雅也は内田有紀。和也は 松たか子。と女優陣との出来事も交えているが、ここが柏木家たるゆえんで実にリアルな部分もある。
 このドラマ、病気=生きる、金銭=生活、愛=絆、正義感=心、人情=人としての評価、しっと=耐える、受験=将来とかいう面で、今、欠けてる部分を全て出している。一話一話が今の社会情勢に適しててテーマが深い!
 無意味な犯罪を犯す人たちよ。観ろよこのドラマ。ただのフィクションではないぞ。今を悩む人への全ての戒めを込めたメッセージだぞ。
 なんで続編できないんだろう? まあ、これだけのスターのスケジュール押さえるのは難しいだろうが、スペシャルもできないとはなぜ? だからこそ、いのかも知れないけど…。観たいよね、この兄弟がみんな幸せになってる姿。
 達也は結婚してクリーニング店切り盛りして、そこに、子供2人くらい連れた雅也と小雪が帰って来て、和也はまっとうに働いて望月実希(松たか子)と再会するが、気持ちは離れ。しかし、…みたいな。
 小梅はテニス部の先輩ではなく社会人になって知り合った人と付き合う。
 文也は画家として成功。
 望月実希の弟役の章吾で森田剛が出てるけど、この頃の森田剛いけてるじゃん。今やおっさん予備軍だけど、この時、かなりイケテル。
 それにしてもこの達也と和也。「羞恥心」の先駆けだよね。
 とにかく、ご免。キャラではないが、この作品は深い。何かに少しでも不満ややるせなさを持っている人に観て欲しい。

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