何気ない風景とひとり言

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吉備津彦神社の大燈籠

2023年11月07日 | 最古・唯一などの遺構

【岡山・岡山市】我が国で最大の石燈籠。
推古天皇(第33代)の御代の創建とされる吉備津彦神社の境内に立つ2基の巨大な石燈籠で、「安政の大燈籠」と呼ばれる。 吉備津彦神社は備前国と備中国の境にある吉備の中山(ご神体)の麓に鎮座し、ご祭神は昔話「桃太郎」のモデルだった大吉備津彦命で、第7代孝霊天皇の皇子。

■隋身門の前から眺めると、燈籠の高さは明らかに隋身門の屋根よりも高い。 荘厳な随身門をくぐると、すぐ左右に見上げる大きさの石燈籠が聳え立っている。 天下泰平を願う備前国一円の1670余名の衆生の寄付によって江戸末期に造立されたもので、「安政の大燈籠」と呼ばれている。
石燈籠は一辺が8メートルの基壇の上に積み重ねられた五段の台石の上に立つ。 総高が約12メートルなのであまり感じられないが、笠石はなんとなんと八畳敷きの広さがあるそうで、我が国最大どころか東洋一とされる。 集められた浄財は5676両(現在の価値で約1億3千余万円相当)で、納者名1670余名の名が台石にしっかりと刻まれている。

△約330年前の元禄時代に造営された吉備津彦神社の随身門....門の左右に隋身門の屋根より少し高い大石燈籠が聳える

△大石燈籠は安政六年(1859)の造立....天下泰平を祈願し、備前一円の多くの人々の寄付によって造営された

△一辺が8メートルの亀甲積の基壇(6段の台石の最下段)の上に立ち、総高12メートルで東洋一の大きさとされる....右下に佇む人と比べると巨大さが分る

△基礎・竿・中台・火袋はそれぞれ一石造りで、格子窓がある火袋の縦の長さは1.1メートルで横幅は1メートル/笠石は3.6メートル四方で8畳敷きの大きさがある

△元禄十年(1697)造立の大きめの石燈籠と比べると、大石燈籠の巨大さは一目瞭然/元禄十年造立の石燈籠越しに眺めた大石燈籠

△六段に重ねられた台石に1670余名の奉納者名が刻まれている
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