北のとうさんの鉄道旅・アマチュア無線JA8HBO

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JR北が札沼線の廃止を沿線自治体へ既に打診していた

2016年10月10日 | JR北海道 JR北

10月9日の北海道新聞に「札沼線バス転換 新十津川と浦臼町に打診」との記事が掲載された。
(札沼線の非電化区間はこの2両のキハ40で運行されています。40にしては珍しい2軸駆動で豪雪地帯の札沼線ならではのラッセル走行で空転を抑えています。)

記事の要旨を紹介すると
「JR北海道が札沼線新十津川、浦臼両町に、路線廃止を前提に並行する既存のバス路線を活用した代替交通の検討を促している。不採算路線見直しで札沼線の存廃が先行する可能性が高いが、沿線自治体の考え方には温度差があり、論議は難航しそうだ。数年前から定期的に両町を訪問。医療大学駅以北の乗客の少なさを指摘ていた
 JR函館線と近く、新十津川町内から函館線滝川駅まで10分、浦臼駅から函館線奈井江駅まで20分でバスで行けるため、函館線で札幌などに向かう町民が多い。
 月形町、石狩管内当別町とも調整を進めているもようだが、約3割の生徒が札沼線で通う月形高がある月形町は「高校の維持には鉄路が不可欠。廃止は容認できない」との立場。当別町は、「(廃止されても)影響は少ない」とする。」

以上が記事の概要だが、私は札沼線については札幌から月形高校へ通う生徒の通学手段確保が一番の問題と受け止めていた。
そのため、まずは石狩月形と新十津川の区間を廃止して、月形町に於いてスクールバス等への対応の目処がついてから他の区間を廃止すれば影響も少なくて済むのではと考える。 
さて、先日、訪れた浦臼駅の待合室にあった町議会の議事録要旨には廃線どころか、駅前にボランティア拠点を置くとかの議論をしていた。切迫感は全く感じられない。
数年前から打診があったにも関わらず、選挙への影響を意識して放置してきたのだろうか(+o+)。
駅舎に町営の歯科診療所もあるが、歯科診療所にはバスやマイカーで通う町民がほとんどではないだろうか。
 この春のダイヤ改正で設定された「朝9時台に日本一早く最終列車が出る駅」を逆手に取った町興しのイベントも開かれているが、もはや公共交通としては成り立っているとは思えない。この便はJR北の廃線への強い意志の表れなのだ。それを逆手にとるのも良いが、札沼線は公共交通機関の路線なのであるから、このようなダイヤは列車ダイヤではない。早晩路線が消えるというサインだ。
札沼線は新十津川にこの奇妙な形で1往復残した時点から結末は見えていた。
あとは夕張同様に条件闘争ということになっていくのであろう。

今回、新聞報道で外部に漏れてしまったわけだが、維持困難路線の公表を延期しながら裏でこそこそやるのは気に入らない。
やはり本音では早く公表して切ってしまいたいのだろう。バス転換もなにもせずに・・・・・
札沼線の非電化区間は開通当時から営業成績は振るわないお荷物路線だった。華やかな時期が全く無かった不運な路線である。今のJR北海道に営業を続けさせるのは酷といわざるを得ない。