北のとうさんの鉄道旅・アマチュア無線JA8HBO

札幌に住むおやじが北海道を中心に鉄道旅の話題や無線の話題も織り交ぜてぼやきます。アマ無線のコールサインJA8HBO

紅葉の山線を走るSLニセコ号に惜別乗車

2014年10月14日 | 旅行記
   
2000年から運行されてきたSLニセコ号は、新型のATSの搭載が難しく、また、道新幹線の開業準備を優先させるためにも今年度を最後にSL函館大沼号、SLはこだてクリスマスファンタジー号とともに運行取り止めの方向で検討されていると報道されています。
最近、私が聞いた話では、山線のレールの規格を現在よりレベルダウンさせる方向とのことなので、重量のあるSLの走行は物理的に不可能となります。
したがって、今年度で廃止というのは決定のようです。
  
さて、10月11日は鉄道ファンの若い仲間と共にSLニセコを乗る・撮るの二手に分かれて楽しみました。
グループで最高齢の私は撮影が苦手なので往復を乗車しました。
朝、8時31分札幌を発車して、DE15(DL:ディーゼル機関車)に牽引された列車は小樽までDLニセコ号状態で走ります。
小樽到着後、DLは後ろに連結されて蘭越まではSL・C11-207を補助する形になります。このSLも、ボイラーが老朽化で相当に力が落ちていますし、万一故障や石炭の補給の問題もありますから、これはやむを得ないのでしょう。
蘭越からはDLが先頭で、そのまま逆向きで倶知安まで戻ります。
倶知安ではSLとDLの位置を交換してニセコまで乗客を迎えに走ります。
その後は往路とほぼ同じ形で、逆向きになったSLが先頭になって小樽まで帰ります。

当日は多少雲がありましたが、紅葉も見ごろで羊蹄山の山頂も白くなっていたりして、撮影には悪い条件でなかっただろうと思います。
撮影部隊の写真を見ると、実に見事なものです。
倶知安ではお祭りも開かれていたり、ホームには「ジャガ太くん」もお出迎え。イベント列車らしい楽しさが満載でした。車内では一日車掌さんが終点小樽近くでベルを鳴らして歩いたり、女性添乗員から沿線の紹介があったり楽しさ満載です。
  
最後ということで指定席は最終の11月3日の分まで売り切れているようですが、倶知安と蘭越間は指定席無しで乗車できますし、復路は小樽で下車する人が多く、小樽→札幌は指定席が取れるかもしれません。ただし、SLというよりDL先頭になってしまうのが残念です。
それでも旧型客車の旅の雰囲気は楽しむことが出来ます。

旅のグルメには無頓着な私ですが、今回は同行の方が余市でアップルパイをご馳走してくれたり、昼食に入ったニセコ駅のカフェでは美味しいカレーにありつけました。

残り7回運行されますが、もう一度自由席区間だけでも乗ってみたいと画策する私です(笑)