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ヒガンバナ

2007年09月24日 | 風香 - 季節の花



- 吉見町 さくら堤 -

秋の彼岸に合わせたかのように、ヒガンバナが咲き始めています。

ヒガンバナは何もないところに、花茎が出てきたとおもったらすくすくと伸びて、あっという間に花を咲かせます。

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一週間前は何も芽らしいものは見えなかったのに、花茎が出てきていて、花まで咲かせているのもあります。

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さらに一週間後、花がたくさん咲いていました。一週間でこれ程までに咲いてしまったわけです。



ヒガンバナの赤い花。



白い花もありました。この部分の写真は自宅近くの公園で撮影したものですが、人が並べて植えたように咲いていましたので、野生ではなく、公園管理者が植えたものだと思います。

白いのはショウキズイセンとの交雑種ということらしいのですが、実は日本にあるヒガンバナ(三倍体)は極めてまれにしか果実が出来ません。原産地である中国のヒガンバナ(二倍体)との交雑種なのでしょうか。

ヒガンバナはいろいろと不思議な花です。




以下は埼玉県吉見町のさくら堤に咲くヒガンバナです。自宅から自転車で出かけました。

このさくら堤には自転車道路が走っていて、春は桜のトンネルの中を気持ちよく走ることができます。またその時期は土手がナノハナで黄色に染まります。













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武甲山の丁石

2007年09月20日 | 山歩 - 秩父
秩父の武甲山の表参道には生川(うぶかわ)にある一ノ鳥居から山頂の御嶽神社まで丁石(町石)が置かれています。

生川から歩き始め丁石を確認しながら歩いてみますが、御嶽神社の五十二丁目まで全てが揃っているわけではありません。幾つかが欠けていますし、各丁石の間隔も等間隔というわけではないようです。

昔はきちんと設置されていたのでしょうが、御嶽神社へお参りする人も少なくなり(登山者は増えましたが)、放置されたまま現在に至ったのだと思います。

各丁石には奉納者の名前も刻まれており、多くは「秩父町 ○○○○」と個人名になっていますが、「芦ヶ久保村」とか「横瀬青年団」というのもありました。



【 表参道 丁石 】(現存する全てではありません。)



壱(一)丁目 / 五丁目 / 十五丁目 / 十七丁目 / 二十一丁目



二十四丁目 / 二十六丁目 / 二十九丁目 / 三十二丁目 / 三十五丁目



三十七丁目 / 三十八丁目(旧) / 三十八丁目(新) / 四十丁目 / 四十二丁目



四十三丁目 / 四十五丁目(旧) / 四十九丁目 / 五十丁目 / 五十二丁目



【 表参道 】



壱(一)丁目 - 生川の一ノ鳥居。



不動滝。



二十二丁目。



参道脇の小さな祠。



五十二丁目 - 御嶽神社。現在の山頂は神社の裏手になります。



御嶽神社の前にある石碑と丁石。丁石は割れています。石碑には「武蔵国○○」とあるのですが、○○の部分は漢字そのものが私にはわかりません。



【 裏参道 丁石 】



三十八丁目 / 四十丁目

裏参道ではこの二つしか発見できませんでした。私が最初に武甲山に登ったのはこの裏参道からでした。ところがその後石灰岩採掘の影響で廃道というか、道そのものがほとんど消えた状態になってしまいました。この裏参道が閉鎖されてから約二十数年の間、私は武甲山には出かけませんでした。再び出かけるようになったのは数年前からです。

裏参道の二つの丁石には"大宮"と刻まれています。秩父はもともと門前町として栄えた場所で、大宮郷と呼ばれていました。それが大宮町となり、1916年に秩父町、1950年に秩父市となりました。"大宮町"ではなく、単に"大宮"と刻まれていますから、かなり古いものだと思います。当然表参道の"秩父町"と刻まれた石より古いということになります。実際石そのものも見ただけでこちらの方が古いと感じさせてくれます



【 何故、五十二なのか 】

何人かの人が山頂が五十二というのは半端ではないかと思われたのではないでしょうか。私も何故と思っていました。それはこういうことらしいのです。

武甲山はもともとその高さは1336mありました。私が若い頃はまだこの高さでした。それが石灰岩採掘の為に山頂部が削られ、現在は1304m程になっています。そのため本来は五十四丁だったのが、五十二丁になってしまったのだそうです。五十四では、まだ半端?

二つ紹介しましたように、裏参道にも五十四丁の丁石が設置されていたそうです。表参道を登って、裏参道を下りると、百八丁を踏破したことになります。百八とは除夜の鐘と同じです。そうです、煩悩の数です。一丁毎に一つづつ煩悩を取り除くということを意味していたようなのです。

ことの真偽については今のところ確証を得ていませんが、私個人としては納得できる話だと思っています。機会があれば、もう少し詳しく調べてみたいと思います。

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五色ケ原~薬師岳 (4)

2007年09月18日 | 山歩 - 東海・北陸
4日目 : 【 スゴ乗越~薬師岳~太郎兵衛平~折立 】

友人と別行動ですが、私の方が先が長いので先に出発しました。直ぐに薬師岳への登りが始まります。

この日は快晴の素晴らしい天気でした。薬師岳を越える日に快晴になってくれたのは有難かったです。



北薬師岳への登りで。小さな池がありましたが、場所の詳細はわかりません。

こんな天気では早く山頂に立ちたいと気持ちがはやります。



北薬師岳への登りから、一昨日・昨日と歩いてきた山々を振り返ります。



北薬師岳への登りから水晶岳方面の眺め。クリックで拡大。山名付きはここから。

まず、北薬師岳に着きました。

足下に底に雪を抱いたをカールが広がり、その先に薬師岳の山頂が見えます。



北薬師岳からカール越しに薬師岳。

なかなか素晴らしい眺めです。

ここからカールを左下にその淵を進めば、薬師岳の山頂です。見ると近そうですが、決して近くはありませんでした。薬師岳は本当に大きい山です。

山頂にはりっぱな祠があったと記憶しています。それに、予想以上に多くの人がいました。スゴ乗越からやってくるとそんなに人がいないだろうと思われたのですが、太郎兵衛平側からの登山者が多いのだと思います。

快晴の天気でしたからその展望は素晴らしかったです。



薬師岳から槍ケ岳方面の眺め。クリックで拡大。山名付きはここから。



薬師岳から立山・後立山方面の眺め。クリックで拡大。山名付きはここから。

山頂でこの素晴らしい景色を眺めながらしばらく休息しました。

下りは太郎兵衛平に向かいます。



薬師岳の下りから槍ケ岳方面の眺め。



薬師岳の下りから黒部五郎岳・北ノ俣岳の眺め。

薬師峠まで下りてきました。ここはかつてテントを張ったことがありますが、ここで水の補給をしました。



太郎兵衛平から三俣蓮華岳方面の眺め。クリックで拡大。山名付きはここから。



太郎兵衛平から薬師岳。

多くの人が行き交う太郎平小屋の前で休息してから、折立に向かいました。



キンコウカの咲く湿原の傍らで最後の休息をしました。見えているのは有峰湖。

折立に着きました。バスの時刻まで時間がありましたが、しばらくすると3人のアルバイトの高校生が秤を持って現れました。ザックの計量です。この時は荷物が軽かったですから、おそらく無料だったと思います。暇でしたから、この高校生と話をしながらバスを待ちました。有峰口駅に向かうバスには数人の登山客しか乗りませんでした。

友人も私より一日遅れで、無事折立に下山しました。この友人は体力がなくなったということで、しばらく前に山歩きを止めてしまいました。
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五色ケ原~薬師岳 (3)

2007年09月16日 | 山歩 - 東海・北陸
3日目 : 【 五色ケ原~越中沢岳~スゴの頭~スゴ乗越 】

この日はいささか雲が多かったです。でも、全く展望がきかないという程ではありませんでした。

雲が出ていたせいでもないと思うのですが、この日はスゴの頭からの眺め以外特に印象に残るというようなことはあまりありませんでした。

最初のピークは鳶山ですが記憶にありません。

次が越中沢岳で、ここでは休息しました。



越中沢岳より立山方面の眺め。



越中沢岳より針ノ木岳方面の眺め。



これは撮影場所が不明なのですが、おそらくスゴの頭付近からの越中沢岳だと思います。

越中沢岳からの下りは急でした。下り立った鞍部から登り返すとスゴの頭の肩にたどり着きます。

前後の登り下りがきついせいなのか、ここでは数人の人が休息していました。我々もここで休息しました。

ここでは道はスゴの頭の最高点を巻いています。友人は肩で休んでいるというので、一人でゴロゴロしている大きな岩を伝って最高点まで行きました。特に何もありませんでしたが、そこの岩の上でしばらく景色を眺めながら一人でたたずんでいました。静かな山の中で素敵な景色を眺めながら一人でボケーッとしているのが好きです。

しばらくして、肩で待っていた友人の所に戻りました。この日友人はあちこちで休みたがっていたので、私が最高点でのんびりしてきたことに何もいいませんでした。



スゴの頭から雲ノ平・薬師岳方面の眺め。クリックで拡大。山名付きはここから。

スゴ乗越を通り越して、少し行けばスゴ乗越小屋に到着です。

この日の行程も比較的短いですが、これから薬師岳を越える気はしませんでした。それに、小屋に到着した頃はガスでほとんど周りが見えない状態になっていました。

早速小屋で宿泊手続きをしました。この日は二番手でした。

午後は小屋で寝転がったりしてのんびり過ごしました。

この日やけに遅れ気味だった友人が、私に明日は一人で先に行っていいと言い出しました。もともと私の方が歩行速度が速いので、互いにマイペースで歩いて、先に行った私が待つということにしています。しかし、この日は特にその差が激しかったです。友人にあちこちで休息を要求され、私もちょっと困っていましたし、友人はゆっくり休みながら自分のペースで歩きたいと思っていたようです。

友人は地図読みもできますし、一人で北アルプスなども歩いています。長い付き合いですから、互いに一人になっても問題がないのはわかっています。それに以前にも理由は異なりますが途中で別行動になったことがあります。中央アルプス縦走中に荒天で1日停滞したために休暇に余裕のなくなった私が途中一人で下山したことがありました。

そこで合意の上で、明日から別行動ということになりました。私は薬師岳を越えて太郎兵衛平から折立まで下りることにしました。そして、友人は太郎平小屋にもう一泊してから折立に下りることになりました。
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五色ケ原~薬師岳 (2)

2007年09月14日 | 山歩 - 東海・北陸
2日目 : 【 室堂~浄土山~獅子岳~五色ケ原 】

仕事が忙しくほぼ2ケ月ぶりの山歩きなので、調子があがりません。

室堂から浄土山まではたいした登りではないのですが、結構きつい思いで登りました。汗もどっと出ました。



浄土山への登りから。右側で頭を見せているのが剣岳。左奥は毛勝三山。

浄土山の山頂でとにかく一息入れます。やはり久しぶりの山歩きはきついです。



浄土山からの眺め。五色ケ原・薬師岳の眺めが素敵です。クリックで拡大。山名付きはここから。

浄土山から五色ケ原・薬師岳などを眺めながらしばらく休息しました。五色ケ原・薬師岳のこの方向からの眺めは個人的にものすごく好きです。

一汗かいたことが影響しているのでしょうか、この後浄土山からは急に体が軽くなりました。

歩くのがきついから楽しいに変わりました。急にうきうきした気分になってしまいます。

天気は快晴で眺めのいい気持ちのいい道が続きます。

途中の雪渓で少し雪遊びをした後、獅子岳に立ちました。



獅子岳からの薬師岳方面の眺め。



獅子岳から雄山(立山)方面の眺め。クリックで拡大。山名付きはここから。

また、獅子岳から東を望めば、正面に針ノ木岳、足下に黒部湖が眺められます。

獅子岳からは一旦ザラ峠まで下って、そこから五色ケ原への登りとなります。

この登りで今度は友人が遅れ始めました。友人も久しぶりなので調子が上がらないようです。

でも、五色ケ原の一角にたどり着けば、あとは楽しい花の高原歩きです。



五色ケ原からスバリ岳・針ノ木岳。右奥は蓮華岳で、花はコバイケイソウ。

そして、今日はもうこれ以上先に進みません。五色ケ原をのんびり散策するためです。

早めに五色ケ原山荘で宿泊手続きを済ませてしまいます。この日の一番乗りでした。

一休みして、五色ケ原の散策に出かけます。

花を見ながらあっちをブラブラ、こっちをブラブラ。

花を傷めない範囲で時々道を外れたりもします。



五色ケ原。奥は赤牛岳。

眺めはいいし、人気もなく、静かに風に吹かれながら散策することができました。

五色ケ原は縦走路を通り抜けるだけではもったいないと思います。

午後の半日をここでのんびり過ごしました。この日は天気がずーっとよかったのも幸いでした。

楽しい一日でした。
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