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大源太山 - 甲信越

2007年05月31日 | 山歩 - 甲信越
今回は過去の山歩きの紹介です。

大源太山を歩いたのは26年前の1981年の5月下旬でした。快晴の素晴らしい一日で、大源太山頂は実に爽快そのものでした。(谷川連峰には二つの大源太山がありますが、七ツ小屋山の北に位置する大源太山の方です)

当時は谷川岳方面に行く場合には上越線の夜行長岡行と決まっていました。シーズンの休日前にはたいへんな混雑をしたものです。

乗客の大部分が谷川岳を目指して土合駅で降りました。土合駅の下りホームは地下(新清水トンネル内)にあり、ホームから地上の駅舎までの長い階段が人で埋め尽くされるようなありさまでした。そのような中、岩登りをする人達は岩に取り付く順番を確保するために走ったりもしていました。

行程 【 旭原~大源太山~七ツ小屋山~蓬峠~土樽駅 】

この長岡行には何回も乗ったこともあり、さすがに今となってはこの時の混み具合の記憶はありませんが、我々(友人と一緒でした)が降りた越後湯沢駅では数人しか降りなかったと思います。昔の駅舎(上越新幹線ができてから駅舎は大きく立派になりました)の片隅で寒い中横になって明るくなるのを待ちましたが、そんな人は数人しかいませんでしたから・・・。

明るくなってきたので出発です。越後湯沢駅からタクシーで旭原の登山口まで行きました。(現在の地図で見ると林道ができたようですが、当時は旭原から直ぐに山道になりました。)

最初の沢沿いでは雪が残っていましたが、稜線への急な登りになるとほとんど雪は消えていたと思います。

私は詳細な記録は昔も今も残していません。その日の歩行時間は記憶しながら歩いていますが、記録としては一切残しません。何時、何処へ、誰と出かけたか、ということだけを記録しています。あとは五万図に歩行コースを朱色で記録したものと、わずかな写真だけが残っています。このブログにも時々過去の山歩きの記事を掲載していますが、全て記憶だけで書いています。



撮影場所不明ですが、登りの途中からだと思います。白く広がるのは苗場山です。

大源太山頂は爽快そのものでした。快晴の下、360度の展望を貸切状態で楽しめました。



大源太山頂で。左の山が七ツ小屋山で、右奥に谷川岳・一ノ倉岳。

この写真は友人が撮影したもので、右端に私が写っています。どうやら、コッヘルのお湯の沸き加減を確認しているようです。



大源太山頂から谷川連峰の眺め。谷川岳・一ノ倉岳・茂倉岳/万太郎山/仙ノ倉山・平標山。(クリックで拡大します)



大源太山頂からの眺め。巻機山~柄沢山方面。(クリックで拡大します)

大源太山からは隣の七ツ小屋山に向かいました。七ツ小屋山はこの時以前にも来たことがあり、あまり印象に残っていません。

以下の3枚の写真は、いずれも撮影場所不明ですが、写っている景色から判断すると七ツ小屋山から蓬峠への途中で撮ったものに間違いないと思います。



蓬峠への途中から大源太山。



蓬峠への途中から谷川岳・一ノ倉岳・茂倉岳。



蓬峠への途中から大源太山。奥は巻機山。

蓬峠までは人に会うことはありませんでしたが、蓬峠からは峠越えあるいは谷川岳から縦走してきた人達で結構な人出でした。

最後は土樽駅に下り立ちました。
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荒山~鍋割山 - 北関東

2007年05月27日 | 山歩 - 北関東
久しぶりに赤城の荒山・鍋割山を歩きました。ここは展望もさることながら、やはりツツジの季節が一番魅力的だと思います。前回はヤマツツジが盛りの時に歩きましたが、今回はそれよりも時期を少し早くしました。最近はかつて歩いた山を歩く時、あえて時期をずらして歩くことが多いです。

車で出かけた場合は今回のコースが一番一般的だと思いますが、他に山上の小沼から荒山・鍋割山を歩き、さらに鍋割高原を通って大河原に下るコースが考えられます。前回歩いたのがこのコースで、ヤマツツジが咲く誰もいない鍋割高原でのんびりしました。今はバスの便が相当不便になってしまっています。また、赤城温泉に下るコースもあります。

行程 【 箕輪~荒山高原~荒山~鍋割山~荒山高原~箕輪 】



荒山高原への下りから荒山を振り返る。



赤城の山上に上がる途中にある箕輪から歩き始めます。箕輪付近は園地として、かなり整備されているようです。



荒山高原への道では新緑が綺麗です。



新緑のダケカンバ。

荒山と鍋割山を結ぶ道と交差する四辻付近には結構な人達が休んでいました。この四辻一帯を荒山高原と呼んでいるようです。

休まずに真っ直ぐ行きます。



気持ちのいい新緑の緩やかな登りが続きます。



トウゴクミツバツツジ、そして・・・



・・・ズミが所々咲いていて、足元にはスミレたちも咲いています。

小沼への分岐からは登りも急になります。



荒山山頂付近にはアカヤシオが咲き残っていました。また、シャクナゲも咲いていました。



荒山山頂。

山頂から周りを見渡すという形では展望はありませんが、木々が邪魔をしない場所からはそれなりに展望が開けます。



荒山山頂から地蔵岳・長七郎山方面の眺め。(クリックで拡大します)



荒山山頂から鈴ケ岳方面の眺め。

荒山からは鍋割山に向かいます。



荒山からの下りは気持ちのいい道が続きます。

登る時に通った四辻を直進し、鍋割山の登りになります。

四辻から少し登れば、山頂まで展望のいい稜線歩きとなります。この稜線歩きは気持ちいいです。



鍋割山への稜線からの眺め。鈴ケ岳・鍬柄岳・地蔵岳・荒山。(クリックで拡大します)

この日は遠望がききませんでしたが、遠望のきく日であれば、素晴らしい眺めが得られると思います。



もう少したてば、まだ蕾のヤマツツジが花開くと思います。そうすれば眺めもいっそう華やかになると思います。



部分的にはこのように新緑の綺麗な所もあります。

あまり登り下りもなく、鍋割山の山頂に着きます。鍋割山頂からは南側の展望が開けます。



再び、気持ちの尾いい稜線を四辻まで戻ります。(クリックで拡大します)

四辻からはのんびり箕輪に戻りました。



途中で見た花たちです。他に、タチツボスミレ、ニオイタチツボスミレ、フデリンドウ、ミツバツチグリ、レンゲツツジ、アズマシャクナゲ、オオカメノキ、・・・などが咲いていました。



トウゴクミツバツツジ。



アカヤシオ。



蕾状態のヤマツツジ。



ズミ。

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サクラスミレ。今回はこのサクラスミレがスミレの中では一番多く咲いていたかもしれません。

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スミレ。

スミレ(マンジュリカ)だと思いますが、花弁の内側の先の部分がやけに色褪せています。特に、左の写真の横向きの花を見ると花弁の外側は濃い紫なのに、内側だけが白っぽく、距もほとんど白色です。日当たりのいい草地に咲いていましたが、付近には他のスミレは見当たりませんでした。

スミレとシロスミレの交雑種のキリガミネスミレというのがありますが、これは普通はもっと白くなるようです。スミレの単なる変異なのか、あるいは交雑種なのか、一応宿題としておきますが・・・。


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フイリフモトスミレ。 葉に白斑があるフモトスミレで、珍しいものではありません。 / ツクバキンモンソウ。
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スミレの識別に挑戦して

2007年05月23日 | 風香 - 山の花
スミレはいろいろ種類が多く、その識別は容易ではありません。若い頃山の花に興味をもって勉強もしましたが、スミレの識別はあきらめていました。そのような私ですが今年の春にスミレの識別に挑戦することにしました。

図鑑を持ち歩いて現場で識別するのはいろいろな意味でたいへんです。そこで、山道で出会うスミレを写真に撮って、家に帰ってからゆっくり調べるという方法にしました。最近のデジカメは性能がいいですから、写真の技術のない私でもそれなりに写ってくれます。もちろん、撮影に失敗しているのも結構ありました。帰ってきてガッカリということも珍しくありませんでした。

最初は本当に戸惑いましたが、しばらくすると目が慣れてきたせいでしょうか、スミレの姿の違いというものが見えてきました。こうなると楽しみは倍加します。スミレの識別に挑戦して2ケ月弱、この間の山歩きで実際に目にしたスミレはほぼ識別できるようになったといっていいと思います。でも、まだまだスミレの種類はあります。しかも、分布域の関係で簡単に見ることができないものもあります。


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スミレ(マンジュリカ) / ノジスミレ

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タチツボスミレ / ニオイタチツボスミレ

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ナガバノスミレサイシン / スミレサイシン

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フモトスミレ / ツボスミレ

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ケマルバスミレ / エイザンスミレ

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アケボノスミレ / コスミレ

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アカネスミレ / オカスミレ

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サクラスミレ / チシオスミレ


わからない花は詳しい人に教えてもらえば、手っ取り早く名前を知ることができます。しかし、単に名前を知ることより、識別のポイントを掴むことの方が重要だと思います。それは、やはり自分の目でスミレを見て、その上で自ら努力して初めて可能だと思います。

「人に教えてもらう」ということと、「自分で学ぶ」ということは全く別のことだと思います。


このように実際目にしたスミレはほとんど識別できたと思っているのですが、挑戦すると決めてから最初の山歩きで見たあるスミレだけが「?」の状態でした。



このスミレを最初はアケボノスミレとしたのですが、コスミレではないかという指摘を受けました。アケボノスミレというのは私の誤りだというのは直ぐわかりましたが、私としてはコスミレということにもなんとなく納得できませんでした。

そこで、現時点で再度このスミレを調べ直しました。写真に撮っておくメリットは、時間が経過した後でも、再度調べなおすことができることです。

私が出した結論はシハイスミレです。

(1)花の様子はシハイスミレとして問題なし。
(2)側弁に毛はない。(写真に撮っておくとこんなことも後で確認できます)
(3)生えていたのは写真でもわかるように、日向のやや乾燥した場所。撮影時期は3月下旬。
(4)葉は卵状披針形で、基部は心形。やや厚く、つやがあり、この時点ではまだ小さい。葉脈に沿って白斑も見られる。
(5)葉の裏面が紫。そもそもこれが名前の由来。シハイ=紫背。

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撮影した写真の中で、葉の裏がかろうじてわかるのがこの二つの部分です。撮影時点では葉の裏を確認するなどいうのは想像さえできません。

問題は分布域です。分布が西日本とされています。ところがそれは分布の中心という意味のようで、東日本でも見つかるということがある図鑑に載っていました。(図鑑も数冊用意して見比べる必要があると思っています。例えば、あるスミレの葉の様子の記述が、ある図鑑では「ほとんど光沢がない」となっているのに、別の図鑑では「つやがある」となっています。これは図鑑の誤りというより、スミレの変異の多彩さを現しているのではないかと思います。)

このような次第で、私にはシハイスミレというのが最も納得できる答えになりました。

重要なのは、これが本当にシハイスミレかどうかということではなく、次回シハイスミレを見た時に私はそれを識別できるようになっているはずだということです。
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天目山~三ッ峰山 - 北関東

2007年05月20日 | 山歩 - 北関東
この日ものんびりです。榛名山の外輪山の一つの三ッ峰山にはまだ行ったことがなかったので、沼ノ原の今時季の様子見を兼ねて出かけました。

ところが高崎駅からのバスが榛名山への坂道にさしかかった所で、エンジン不調で止まってしまいました。運転手が連絡して代替のバスを呼びましたが、それまで車内でかなり待ちました。のんびり出かけて来た上にこのトラブルで、結局歩き始めたのは12時半過ぎと、山歩きを開始するような時刻ではなくなっていました。

行程 【 榛名湖畔~天目山~三ッ峰山~スルス峠~沼ノ原~榛名湖畔 】



三ッ峰山頂。

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榛名湖畔から歩き始めます。天目山にまず向かいます。



天目山への新緑の道。



木々の間から榛名湖と烏帽子ケ岳が見えます。



天目山への新緑の道。

天目山頂は展望はありません。休まず行きます。



七曲峠への途中から新緑越しに榛名湖。後の山は鬢櫛山・烏帽子ケ岳。



時々陽が射します。上を見上げると新緑が綺麗です。



まだまだ蕾のヤマツツジ。最近この赤い蕾もなかなかいいなと思うようになりました。

三ッ峰山への分岐には小さな道標がありました。ここから三ッ峰山を往復します。



三ッ峰山への登り道。



三ッ峰山頂。石の祠が一基あるだけでした。展望はありません。

分岐まで戻り、後は花と新緑を楽しみながらブラブラ行きます。時間を見計らって湖畔まで戻ればいいだけですから・・・。

松之沢峠への道はツツジが多いです。ヤマツツジはまだ蕾の状態ですが・・・。



松之沢峠への途中から三ッ峰山。



その先にはトウゴクミツバツツジが咲いていました。

松之沢峠を過ぎると、今度はスミレが姿を現し始めました。歩く速度はますます落ちます。



北西の展望が開ける場所が一箇所ありました。榛名湖、山は左から天目山、掃部岳、榛名富士です。(クリックで拡大します)

青空はなくなり、風が強くなってきました。

スルス岩を巻くように歩いて、岩の下にある行人洞に寄ります。尚、スルス岩の様子はこちら



行人洞。

時間の関係で相馬山は寄らずに、スルス峠から沼ノ原に下ります。



沼ノ原から榛名富士。

沼ノ原にはクサボケが多かったです。

榛名富士の麓から榛名湖の畔を歩いて出発地に戻ってきました。

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途中で見た花達です。他に、アケボノスミレ、ニオイタチツボスミレ、フデリンドウ、ミツバツチグリ、トウゴクミツバツツジ、・・・などが咲いていました。

今回の収穫はやはりサクラスミレですが、どこでもよく見かけたタチツボスミレを見ていないと思います。



オオカメノキ(ムシカリ)。白い花が新緑の中で目立ちます。



オオカメノキの花。



まだ蕾の状態のヤマツツジ。



クサボケ。

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サクラスミレ。

側弁に毛があり、大きな花を咲かせます。花弁の先がサクラの花のように切れ込んでいます。

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チシオスミレ。

これはサクラスミレの変種です。葉の葉脈が(血潮のように)赤くなっているものです。

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スミレ(マンジュリカ)。

幾つかの株の花に白い斑が入っていました。
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稲包山 - 北関東

2007年05月18日 | 山歩 - 北関東
今回は過去の山歩きの紹介です。

稲包山を最初に歩いたのは21年前の1986年の5月でした。今はどうかわかりませんが、当時この山はかなりマイナーな山でしたので他の登山者に会うことはありませんでした。

何年か後の紅葉の季節に再訪しましたが、この時の写真はありません。最初の時の写真だけが残っていますので、それを紹介したいと思います。

行程 【 四万温泉~赤沢峠~稲包山~赤沢峠~赤沢スキー場 】

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今は完成した四万川ダムも最初の時はまだ工事が始まっていませんでした。ですから、四万温泉から四万川沿いの林道を登山口まで辿りました。現在も使用している五万図の「四万」は古いもので、四万川ダムは記載されておらず、最初に歩いた時のコースが朱線で記されています。(二度目の時はダムの工事中で、工事現場の中を登山口に向かいましたが、登山口の位置は最初の時と同じだったような気がします。)

このコースは季節にはヒルが出るということでしたが、我々(最初の時は友人と一緒でした)は被害に遭う事はありませんでした。

赤沢峠で峠道と別れて稲包山に向かいます。



途中、稲包山が綺麗な三角形の姿を見せてくれました。

新緑が綺麗だったはずですが、当時はそれに感激した憶えはありません。今だったら、感激し、新緑の写真をたくさん撮っていたと思います。

山との係わり方、興味の対象というものが、やはり年とともに変わってきていると思います。



稲包山頂。

もちろん、山頂は貸切状態です。なかなかの展望です。

山頂で素晴らしい展望に出会うと爽快な気分になるのは昔も今も変わりません。



稲包山頂からの展望。白砂山・上ノ間山~上ノ倉山~大黒山方面。(クリックで拡大します)



稲包山頂からの展望。中央左が平標山から仙ノ倉山。その右に谷川岳への稜線が続きます。(クリックで拡大します)

最初の時の下りは赤沢峠まで戻って、峠道を反対の赤沢スキー場に下りました。(二度目の時は、送電線の巡視路を辿ってムタコ沢の林道に下りました。結局、これも赤沢スキー場まで行くことになります。)



赤沢峠へ戻る道にて。これは友人が写したもので、歩いているのは私です。



途中からの三角形の稲包山は今でも印象に残っています。

最初の時は他の登山者に全く会わなかったので、二度目の時2組5人の登山者に会っただけですが登山者が「増えた」と感じました。特に途中ですれ違った3人のグループは静かな山にもかかわらず大声でお喋りしながら歩く中高年グループでしたので・・・。

この山は今でも静かなのでしょうか。それとも中高年のグループの嬌声が響く山になったのでしょうか。今の所、再び行ってみたいという気持ちはありませんが・・・。
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