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太平山~晃石山 - 北関東

2007年04月25日 | 山歩 - 北関東
若かった頃の一時期、通勤の電車の中でも図鑑を開いて花の勉強をしたことがありました。しかし、スミレの識別はめんどうなので最初から放棄していました。そのスミレに挑戦することにしてから近場の里山に何回か出かけていますが、今回もその一つです。

スミレが主といっても、目につくのはスミレだけではありません。他の花達も目に入ります。○○○があった、これは何だろう、とスミレだけでなく他の花にも改めて興味がわいてきます。そして、こうやって花を探しながらのんびり歩くのも結構楽しいものです。ただ、花があるたびに立ち止まっていると、なかなか先へ進みません。

行程 【 大平下駅~客人神社~太平山神社~太平山~晃石山~桜峠~清水寺~大中寺~大平下駅 】

(注)古くからある神社と山の名前は「太平」ですが、新しく付けられたJRの駅名は「大平」と表記されます。読みは共に「おおひら」です。



新緑の道。

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無人のJR両毛線大平下駅から歩き始めます。客人神社の脇を通って、山道に入ります。

謙信平のサクラはとっくに終わっています。その為か、人もまばらです。



太平山神社。

神社の脇の道に入り、太平山に向かいます。

太平山頂には浅間神社がありますが、展望はありません。オジさんが一人弁当を食べているだけでした。休まず進みます。



新緑の中を晃石山に向かいます。

晃石山頂には何人かの人がいて、少し賑やかです。山頂直下から日光方面の展望がいいのですが、今日は遠望がききません。



晃石山頂から馬不入山方面の眺め。奥に薄っすら見えるのが三毳山。

晃石神社まで下りると、二十人近くの人が休んでいました。私は休まず進みます。



そして、ここが本日の休息場所です。

桜峠への途中の峰ですが、気持ちのいい場所です。転がっている丸太に腰掛けて、昼食にしました。時々、人が通り過ぎるだけで静かです。



腰をあげて、新緑の中を桜峠へ向かいます。

桜峠へは急激に下ります(逆からですと峠から激しい登りになります)。かつては、手摺だけが設置されていましたが、今はコンクリートの粗末な階段になっています。

この辺りから桜峠まで、ニオイタチツボスミレが多かったです。

桜峠からは、清水寺(せいすいじ)に下ります。この時季清水寺には綺麗に花が咲いているはずですから・・・。



清水寺の前には梨畑があり、白い花が広がります。



そして、その梨の花と一緒に枝垂桜と菜の花を楽しむことができます。

もちろん、ここでものんびりします。梨畑から吹き上がる風が心地いいです。近くで休んでいる夫婦連れも思わず、「いい風だ」といっています。



清水寺観音堂。寺の背後の少し高い場所にあります。ここにも枝垂桜があります。清水寺は下野坂東26番札所でもあります。



観音堂の脇にはシャガがびっしり咲いていました。

清水寺から人家・畑・草原の間を縫って、大中寺に向かいます。この道はいささか複雑ですが、要所に道標があるのでそれに従えば問題ありません。



時季にはアジサイが咲く大中寺の参道。

大中寺は平安時代に創建された古い寺で、大中寺の七不思議(根無の藤、油坂、枕返しの間、不断の竈、馬首の井戸、不開の雪隠、一口拍子木)の伝説が残っています。



大中寺。八重桜とウコンが咲いていました。

大中寺からは大平下駅まで戻ります。

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途中で見た花達です。他に、チゴユリ、ホウチャクソウ、ヤブヘビイチゴ、シロバナノヘビイチゴ、オオジシバリ、ヤマエンゴグサ、ムラサキケマン、・・・などが見られました。



たくさんのタチツボスミレ。



こちらは、たくさんのニオイタチツボスミレ。白いゴミみたいなのは桜の花びら。

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ニオイタチツボスミレ。

今回も一番多く咲いていたスミレはやはりタチツボスミレでしたが、ニオイタチツボスミレもそれに負けないくらい咲いていました。

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アカネスミレ。 / オカスミレ。

この二つは共に側弁に白い毛が髭のように生えています。そして、アカネスミレは全体に毛が生えているのに対して、オカスミレには生えていません。

私が見た範囲では、アカネスミレはなんとなくよれよれとした感じを受け、オカスミレはしゃんとした感じを受けます。

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フモトスミレ。

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マルバスミレ。この株には毛が生えていません。毛があればケマルバスミレ。 / ツボスミレ。

スミレも少しずつわかってきました。まだまだ誤りはあると思いますが、確実に学習の成果は上がってきている、と自分では思っています。

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ミツバツチグリ。



ヘビイチゴの実と花。
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両崖山~天狗山 - 北関東

2007年04月23日 | 山歩 - 北関東
残念ですが数日遅かったようです。新緑が一番美しかったのは数日前だったと思います。それでも新緑と花を楽しめました。

今回は単純に新緑の中をのんびり歩くというだけの目的で出かけました。山道では、あちこちにマルバアオダモとツツジ(ヤマツツジ、ミツバツツジ)が咲いていました。また、織姫山付近で多くの野草の花に会えました。

行程 【 足利市駅~織姫神社~両崖山~天狗山~観音堂~織姫神社~足利市駅 】



両崖山への道からの新緑。左が天狗山で、右奥に見えるのが大岩山。

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東武鉄道の足利市駅から歩き始め、織姫神社から両崖山に向かいます。



両崖山まで所々露岩のある道ですが、ヤマツツジ咲き始めていました。



両崖山への道からの新緑。

両崖山では休まずにすぐに天狗山に向かいます。そして、途中の新緑の綺麗な場所で一休みします。



天狗山への道の脇にはヤマツツジ、ミツバツツジ、マルバアオダモが・・・。



天狗山への道からの新緑。奥は大岩山。



ヤマツツジが咲き始めた天狗山への道。



天狗岩からの新緑。



天狗山頂。

山頂の標識に何かがたくさん提げられているのがわかるでしょうか。これが何かは現地で確かめて下さい。但し、運が悪いと何もない場合があります。



観音堂への道。このコースは露岩があちこちに現れます。



「天狗の大展望」という木札のある大岩からの眺め。



マルバアオダモ。一番多く見かけました。



観音堂への道。



観音山からの渡良瀬川と浅間山。観音堂へは幾つかの峰を越えて行きますが、最後の峰が観音山です。

再び、織姫神社に寄り、紅葉谷付近を見て回りました。

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途中で見た花達です。山道で見たのはほとんど木の花で、野草の花達の多くは織姫山付近で見たものです。他に、ヤマツツジ、ミツバツツジ、タチツボスミレ、チゴユリ、シャガ、ヘビイチゴ、カタバミ、・・・などが咲いていました。ヤマツツジはまだ咲き始めでしたが、あちこにに見られました。



マルバアオダモ。

今回はこれが一番多かったです。フワフワとした白い花があちこちで見られました。マルバといいながら葉は丸くありません。マルバは丸いという意味ではなく、ギザギザがなくなめらかという意味だそうです。



コバノガマズミ。



フデリンドウ。フデリンドウは最近よく見ますが、今回も織姫山付近でたくさん見ました。

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フデリンドウ。ハルリンドウとの違いはロゼット状の根生葉の有無で判断できます。

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ニオイタチツボスミレ。今回スミレはほとんど見かけませんでした。 / キランソウ。別名ジゴクノカマノフタ。

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オオジシバリ。 / ジュウニヒトエ。
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浅間隠山 - 甲信越

2007年04月20日 | 山歩 - 甲信越
浅間隠山を最初に歩いたのは1986年の4月中旬ですから、21年も前のことです。春の絶好の快晴の日曜日でしたが、下山時に単独行の男性と会っただけでした。

その後も二回程歩きましたが、いずれも二度上峠下の登山口からの往復という楽なコースでした。最初の時と違って人出も多く、やはり最初の時が一番印象に残っています。

ここで紹介するのはその最初の時のものです。一時期写真を全く撮らない時期もありましたので、写真が残っているのは最初の時だけです。

行程 【 大平登山口~シャクナゲ尾根~浅間隠山~二度上峠~北軽井沢】

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温川温泉の奥にある大平の登山口から歩き始めました。

残雪のシャクナゲ尾根を登って、浅間隠山の北方の鞍部に出ると、大きく白い浅間山が姿を現しました。

そこから雪の斜面を登ると、山頂には素晴らしい展望が待っていました。

山頂からの眺めは素晴らしかったです。風もない暖かい日で、しかも他に登山者の姿はありません。この素晴らしい眺めの山頂を独占し、思い切りのんびりしました。



浅間隠山頂からの眺め。浅間山の右奥順に、黒斑山(蛇骨岳)、水ノ塔・篭ノ塔山、湯ノ丸山、角間山。右側は四阿山。この写真ではハッキリしませんが、奥に飛騨山脈が見えていた記憶があります。(クリックで拡大します)



浅間隠山頂からの眺め。まず、手前は浅間隠山頂から管峰まで続く尾根です。後の白い山並みは左から、四阿山、本白根山、岩菅山、白砂山方面の山々です。(クリックで拡大します)

昼食には暖かい卵入りのラーメンを作りました。そしてその後はコーヒーです。

山頂からは登ってきた反対の二度上峠に向かいました。



鼻曲山方面の眺め。正確な撮影場所はわかりませんが、おそらく山頂付近からだと思います。



角落山・剣ケ峯の眺め。これも正確な撮影場所はわかりませんが、二度上峠の近くからだと思います。

二度上峠からはバスのあった北軽井沢まで歩きました。長かったですが、当時は駅あるいはバスのある場所まで長い距離を歩くというのは特に珍しいことではありませんでした。

現在のように自動車で二度上峠下の登山口まで行ってしまえば、浅間隠山は容易に歩けると思いますが、やはり山を歩いたという思いはその分軽くなってしまうのではないでしょうか。

最近は各地で林道が山の中まで延びていますので、自動車で登山口まで行ってそこから往復ないしは回遊するという歩き方が主流になっているようです。また高速道路等の整備もあって、我々が若かった頃と違って容易にあちこちの山を歩けるようになったようです。それが羨ましいと思う気持ちもありますが、やはり山を歩いて得る思いはその分軽くなっているのではないかという気もします。

それに自家用車の中は基本的にプライベートな空間です。地元の空気に触れる機会もその分少なくなるでしょうし、地元の人と接する機会も少なくなったと思います。私には山の中の思い出だけでなく、地元の人との思い出も結構あります。

最近は全くありませんが、若い頃(1970~80年代頃)は地元の人に車で送ってもらったことが何回かありました。それも全て向こうから声をかけてくれてのことです。南佐久の四方原山から藪を漕いで下りてきた時も、バス停の脇で何もすることなく一人でいたところへ、小さな子供を連れた若いお母さんがやってきて、小海の町まで買い物に行くからというので、小海駅まで送ってもらったことがあります。今ではあり得ないことだと思います。南会津の小野岳の場合は大内宿から湯野上温泉まで、神流川上流上野村の諏訪山の場合は楢原から万場の街まで、上越の稲包山ではムタコ沢の林道から猿ケ京温泉まで・・・など、不便な場所での場合が多いので、余計有難く感じます。

車だけではなく、家に寄ってお茶を飲んでいけ、と誘われたこともありました。このような誘いを受けるのは辺鄙な場所が多いのですが、のんびりしていられませんので丁寧にお断りしていました。

また、バスの運転手の親切にも何回か接しています。一関駅から栗駒山に行く時、途中に行者滝という滝があるのですが、頼みもしないのに、運転手はここでバスを停めて滝見物をしてきていいといいました。他に乗客は地元のお婆さんが一人いるだけでしたが、このお婆さんもにこにこしていっておいでという感じでした。さすがにのんびりというわけにはいきませんでしたが、滝見物をさせてもらいました。また、乗客が私一人の貸切状態のバスで、運転手に地元の人だけが知っている(十和田湖周辺の)情報をいろいろ教えてもらったこともあります。それに、運賃をまけてもらったこともありました。持ち合わせの小銭では足りなかったのですが、札を両替する機械が付いてないので、結局小銭で払える一つ前のバス停までの運賃でいいといわれました。

東北への山旅では、方言に戸惑ったことも何回かありました。盛岡駅のホームで当時の急行「いわて」を待っていたところへ、一人のお婆さんが話しかけてきました。ところが言っていることがよくわからないのです。最初は戸惑ったのですが、なんとか要点だけはわかりました。お婆さんの話は、--- 津軽の五所川原の家を朝早く出て、青森に着いた。そこで駅員にきいて盛岡までやって来たが、この先がわからない。行き先は陸中川尻で、そこに娘が嫁いでいるので、会いに行く。--- これだけ私が理解するのに結構時間がかかりました。お婆さんは津軽弁で喋っているのです。時刻表で調べて教えてあげたのですが、同じ急行「いわて」に乗るわけで、車内はガラガラにもかかわらず、私の横に座っています。乗り換えの北上駅で降ろしてあげたのですが、お婆さんにとっては大旅行だったのだろうと思います。ちなみに陸中川尻駅とは、今のほっとゆだ駅です。

私が若かった頃には、遠地の山歩きには多分に「旅」の要素がありました。時代の流れといえばそれまでですし、私よりも以前の年代の人達は私と同じような感想を私達の年代に感じていたかもしれません。確実に時代をおってアプローチは簡便になってきていると思いますが、それが山歩きというものに全面的にプラスに働くとは限らないと思います。それによって、一時代前の人達が感じていた思いの一部を失っているのではないかという気がします。もちろん、いいとか悪いとかの問題ではありません。
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札所 26、27、29番 - 秩父

2007年04月19日 | 散歩 - 秩父
蓑山から下山した後、電車で移動して、秩父札所26番圓融寺、27番大淵寺,29番長泉院、そして清雲寺と廻り、桜とミツバツツジを楽しみました。



札所29番 長泉院。

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【 札所26番 圓融寺 】



桜は終わりかけています。黄色の花はレンギョウ。







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【 札所27番 大淵寺 】



ここの桜はほぼ終わっていました。ミツバツツジは咲いていましたが、巡礼の団体と鉢合せしたので撮ることができませんでした。



背後の丘の上にある護国観音のすぐ下にもミツバツツジが咲いています。

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【 札所29番 長泉院 】






本堂の前に綺麗なミツバツツジがあります。






紅枝垂。







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【 清雲寺 】



有名な枝垂のエドヒガンは終わってしまい、紅枝垂が咲いていました。




清雲寺は今年の4月初めにも来ています(4月2日の記事にある丸山を歩いた後にやってきました)。そこ時撮った枝垂のエドヒガンを紹介しておきます。曇空の午後なので色合いはハッキリしませんが・・・。









隣の若御子神社から少し上がった高台から眺めたものです。少し淡い紅色に色付いているのが、この時まだ開花していない紅枝垂です。

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桜 - 長瀞 野土山

2007年04月13日 | 散歩 - 秩父
長瀞町の野土山の桜です。野土山は山というより小さな丘と呼んだ方がいいと思いますが、全山が桜で覆われています。



野土山。

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宝登山神社参道。

野土山へは、宝登山神社参道を途中で左に入ります。



野土山の麓で。



野土山の麓で。



野土山の麓から宝登山を望む。



野土山。



野土山。



野土山。



タチツボスミレがいっぱい。

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ノジスミレ。

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フデリンドウ / ヘビイチゴ (白いのは桜の花びら)。

桜を見て歩いていると下の野草に目がいきませんし、野草を探して歩くと桜を見ることができません。

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