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櫛形山

2009年10月30日 | 山歩 - 甲信越



- 櫛形山のカラマツと間ノ岳・北岳 -

山梨の山歩き二日目は櫛形山です。

櫛形山は大きな山ですが、池ノ茶屋登山口まで車で上がってしまうと、山頂部一帯だけをのんびりと歩くことができます。

若い頃だったら、こんな歩き方はしなかったと思います。

アヤメの咲く頃の状況は知りませんが、今回は紅葉の中、静かな山歩きができました。

展望には大きな期待はしていなかったのですが、所々で富士山や赤石山脈の眺めを楽しむことができました。

歩程 【 池ノ茶屋登山口~奥仙重~裸山~アヤメ平~唐松岳~(戻る)~池ノ茶屋登山口 】

池ノ茶屋登山口までの林道はかなりの悪路でした。



しかし、着いた林道の終点には整備された駐車場があって、ちょっと驚きでした。

山道に入り、カラマツの林の中を少し登ると、防火帯の走る尾根に出ます。



早くも富士山が目に飛び込んできました。



左に折れて、気持ちのいい防火帯の中を登っていきます。



そして、背後には赤石山脈南部の山々が姿を現しました。聖岳・赤石岳・悪沢岳です。



さらに少し登ると、今度は左手に白峰三山(農鳥岳・間ノ岳・北岳)が姿を現しました。

続けざまにこんな眺めに接すれば、当然テンションが上がります。



登りが緩やかになると、そこから奥仙重はすぐです。

櫛形山は幾つかの峰からなっていますが、その一つがこの奥仙重(2052m)です。

展望はなく、そのまま先に進みます。

ここからは山頂部一帯を登り下りしながら歩くことになります。



途中、所々で富士山がその姿を現します。



ただ、富士山の方は雲が広がっていました。

奥仙重の次の峰には、「櫛形山」の標識がありました。

櫛形山とは山全体の名前で、個々の峰の名前ではないと思うのですが、りっぱな標識が設置されています。

尚、ここを奥仙重とする案内書もあります。しかし、山梨の山に詳しい故山村正光氏(「車窓の山旅~中央線から見える山」や「山梨県の山」などの著者)の書いた文章においても、先の峰が奥仙重とされています。そして、ここの2053.5mの標高はどこから得たのだろうか、とも書いています。



一帯は深い森の雰囲気があります。



サルオガセが目立つバラボタン平を抜けて ・・・



裸山に向かいます。



この日も友人をモデル役して何枚か撮りました。



カラマツの黄葉を楽しみながら進むと、裸山の下に出ます。

草原が広がり、アヤメの群生地もあるようですが、最近はその数が減ってしまったということです。

アヤメ保護の為のロープに沿って少し登ると裸山の山頂です。



山頂からは、葉の落ちた木々の間から白峰三山を覗くことができます。



反対の草原側は開けていて、櫛形山の山頂部一帯やその上に頭を出している富士山が望めます。

ここは「池砂ノ頭」ともいうそうですが、他の峰と違い山頂部に木が生えてない状態から「裸山」と呼ばれるようになったのかもしれません。



明るく気持ちのいい山頂でしばし休息です。



さて、裸山からはアヤメ平に向かいます。



アヤメ平 - 何も咲いていないアヤメ平は平凡でした。

立派な避難小屋があり、簡易トイレが二基設置されていました。

最近アヤメの数が激減しているということですが、それでもアヤメの頃は人出があるのでしょうか。



アヤメ平を抜けて、さらに先に進みます。



折り返し点は、唐松岳です。

三角点と標識があるだけの山頂です。

三角点は山頂の標しではありませんが、櫛形山では奥仙重・裸山にも三角点が設置されています。

ここから、登山口まで戻るわけですが、裸山に寄らずに真っ直ぐ行く道以外は、歩いてきた道を逆に辿って行きます。



所々で富士山を眺めたり ・・・



鬱蒼とした林の中を歩いたり ・・・



草原風のバラボタン平を通り ・・・



紅葉を楽しんだりしながら ・・・



奥仙重の先の防火帯まで戻ってきました。



そして、途中の白峰三山が望める場所で大休止しました。



丸太でベンチ風の腰掛が設えてありますが、数人しか座れません。

貸切状態でのんびりすることができました。(この日出会った登山者は全部で5人でした)



腰を上げて、防火帯を下っていきます。



右に折れて、防火帯を外れ ・・・



カラマツ林の中を登山口まで下ります。

あっ気なく池ノ茶屋登山口に到着です。



池ノ茶屋登山口周辺の紅葉も綺麗でした。
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乙女高原 ・ 弥三郎岳

2009年10月28日 | 風香 - 季節の風景



- 赤石山脈に沈む夕日 -

小楢山を歩いて焼山峠に戻ってきた後、同じ道を帰るのも面白みがないので、違うルートで帰る事にしました。

まず、焼山峠のすぐ近くの乙女高原に寄り、そこからクリスタルラインの一部の林道荒川線を通って山を抜け、昇仙峡に下ります。

昇仙峡の峡谷そのものは二度ほど来たことがあるので、まだ乗ったことのないロープウェイで上に上がってみることにしました。

一応、弥三郎岳の山頂に立っておこうと思ったのです。

【 乙女高原 】

焼山峠から直ぐですが、名前ほど魅力的な所ではありませんでした。

もともとレンゲツツジが有名ですし、花の時季ならまた違った印象を受けたかもしれません。











【 クリスタルライン(林道荒川線) 】

クリスタルラインでは、金峰山の眺めと紅葉が楽しめました。



時折その姿を現すのですが、金峰山の姿が印象的でした。



そして、これが突然目に飛び込んできた紅葉の岩峰です。



なかなかの景色ですが、特に名前は付けられていないようです。 (クリックで拡大)



【 昇仙峡 ・ 弥三郎岳 】

クリスタルラインと別れ、野猿谷を通って、昇仙峡まで下りてきました。

ロープウェイの運行時間を確認すると、時間的に問題ないので上まで上がることにしました。



ロープウェイ山頂の展望台から眺めた金峰山



展望台からさらに先に進むと、丸い花崗岩の山頂をもつ弥三郎岳です。



かすかに富士山が見えていました。



弥三郎岳からの眺め (クリックで拡大)

展望台まで戻ってくると、赤石山脈に陽が落ちようとしていました。






結果として綺麗な夕焼けにはなりませんでしたが、陽が沈むまで眺めていました。
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小楢山~幕岩

2009年10月26日 | 山歩 - 甲信越



- 大沢山から秋空の下の赤石山脈 -

先週のことですが、先月に続き友人と1泊2日で山梨の山を歩きました。

今回は山奥の登山口まで林道を辿って、そこから歩くというラクチンなコース設定です。

2日共に好天に恵まれ、紅葉と展望、そして静かな山歩きを楽しめました。

まずは、初日の小楢山から ・・・。

歩程 【 焼山峠~小楢山~小楢峠~幕岩~大沢山~小楢峠~焼山峠 】

塩山から牧平・塩平を通って、小楢山の北東に位置する焼山峠まで車で入りました。

焼山峠は二度目ですが、駐車場も整備されて、トイレも綺麗なものに変わっていました。



焼山峠の紅葉と ・・・



「子授地蔵」に見送られて出発です。



防火帯の中を ・・・



紅葉を眺めながら登って行きます。



振り返ると(甲斐)駒ケ岳が見えていました。



新道・旧道の分岐では新道の方に入りました。



一登りした後、ススキの中を進むと旧道が右から合流します。



一杯清水を通って山頂へと、紅葉の中を進んでいきます。



山頂が近づくとシラカバが現れました。



山頂一帯は錫杖ケ原と呼ばれます。

山頂には二組の夫婦連れがいましたが、その後、一組の夫婦が去り、男性が一人やってきました。

この日会った登山者はこれだけで、山頂以外では人に出会いませんでした。



山頂からは、富士山が一番の見ものです。

山頂から小楢峠まで下りて、そこから幕岩に向かいます。



圧倒するような紅葉の美しさはありませんが ・・・



なんとなく「いいなぁ」と感じる場所が ・・・



あちこちにありました。



緩やかで小さな登り下りを少し繰り返していくと、幕岩の下に出ます。

クサリが設置されていますが、結構足場もあるので、容易に上まで上がれます。



幕岩の上からの展望は素晴らしいです。



幕岩からの眺め (クリックで拡大)



幕岩から大菩薩連嶺



幕岩から富士山



幕岩から赤石山脈方面



足下にはカラマツを基調とした黄色の世界が広がっています。

幕岩の「特等席」はさほど広くないのですが、のんびりと貸切状態で楽しめました。

幕岩から下りて、直ぐ先の大沢山に向かいます。

大沢山も決して展望が悪いとはいえないのですが、幕岩で充分に楽しんだ後でしたので、その印象はやはり弱いものとなってしまいます。



大沢山から大菩薩連嶺方面



大沢山から富士山



大沢山から山頂の紅葉と赤石山脈方面

大沢山からはまず小楢峠まで戻ります。



通常人が写った写真は撮らないのですが(いつも一人で歩くことが多いからでもありますが)、今回は友人をモデル役として、何枚か撮影しました。



小楢峠からは小楢山に寄らずに、西の山腹を巻く道を行きます。



相変わらずの紅葉を楽しみながら ・・・



のんびりと焼山峠まで戻りました。

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大沼 ・ 覚満淵

2009年10月23日 | 風香 - 季節の風景



- 覚満淵 夕刻 -

黒檜山から下山した後、赤城神社の周辺を散策しました。

山頂部の紅葉は終わっていましたが、大沼周辺の紅葉はまだ少し残っていました。

赤城神社近くの大沼の畔でのんびりした後は、夕刻の覚満淵に向かいました。

【 大沼 】























【 覚満淵 】

夕日を浴びた草紅葉は、まさに黄金色でした。
























ここで、一旦鳥居峠まで上がります。



鳥居峠からの覚満淵 - 上がってくる短い間に覚満淵は陰の中に入ってしまいました。

再び、覚満淵に戻ってきましたが、先ほどの陽の光の温かさはもうありません。








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駒ケ岳~黒檜山

2009年10月20日 | 山歩 - 北関東



- 黒檜山からの眺め -

赤城山の駒ケ岳と黒檜山です。

赤城山は自動車で山上まで上がれる観光地でもありますので人が多いです。

また、百名山にも選ばれていますので、その最高峰である黒檜山に登る人も多いです。

この時季、目的はやはり紅葉です。

二年前にも紅葉の時に歩いていますが、今年の紅葉はその時に比較してやや寂しい感じがしました。

覚満淵の入口の少し北にある登山口から駒ケ岳に向かいます。



紅葉越しに大沼を見ながら登っていきます。



こちらは小地蔵岳と覚満淵です。



もちろん、地蔵岳も木々の間から望めます。

階段を交えた登りで稜線まで上がると、視界が明るく開けます。



振り返ると長七郎山・小地蔵岳の下に小沼が見えます。



駒ケ岳の稜線付近では葉が落ちてしまった木が多かったです。

到着した駒ケ岳で少し休息です。



駒ケ岳から黒檜山



駒ケ岳から皇海山方面

駒ケ岳から黒檜山へ向かいます。

まずは、鞍部までの下りです。



鞍部付近でも葉は既に散ってしまっていました。

ここも台風の影響で葉が落ちてしまったのでしょうか。それとも、例年より紅葉が早かったのでしょうか。



鞍部からの駒ケ岳 - もう少し紅葉が残っているかと思ったのですが ・・・。



鞍部からは黒檜山への登りが始まります。



背後の眺めと ・・・



時折現れる鮮やかな紅葉を ・・・



交互に楽しみながら ・・・



登っていきます。



花見ケ原からの道が右から合流すると、直ぐに黒檜山大神です。



黒檜山大神の前から - 長七郎山・小沼・地蔵岳

黒檜山大神の先で猫岩経由の道を合わせると山頂は直ぐです。

山頂の北端で展望を楽しみます。



黒檜山からの眺め (クリックで拡大)



黒檜山からの眺め (クリックで拡大)



山頂の北端の笹の中にある祠

下りは猫岩経由で赤城神社に向かいます。



左手の大沼・地蔵岳の眺めと・・・



紅葉を ・・・



交互に楽しみながら ・・・



下っていきます。



地蔵岳と大沼、そして赤城神社



大沼と鈴ケ岳(右奥)



下るにつれて赤城神社が大きくなります。

自動車道路に下りて、大沼沿いに少し下ると赤城神社です。



赤城神社から黒檜山



赤城神社の周りを散策した後、朱塗りの橋を渡って覚満淵に向かいます。
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