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笹森山~乳頭山 (2)

2008年07月31日 | 山歩 - 東北



- キンコウカ咲く千沼ケ原 (クリックで拡大) -

今回の区間は、笊森山~千沼ケ原です。

千沼ケ原はキンコウカで黄色く染まっていました。

笊森山から千沼ケ原に向かいます。



晴れていれば岩手山や千沼ケ原を望めるのですが、今日は岩手県側からの雲のために何も見えません。



でも、道の両側には花々が・・・。



今回は友人と歩きました。

楽しく花の道を歩いてくると千沼ケ原です。

人影もなく静かです。



























いつものようにこの池の前で休息です。

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池にはサンショウウオの姿がありました。


















しばらく貸切状態で楽しんでいましたが、ちらほらと人がやってくるようになりました。腰を上げて乳頭山に向かいます。

笊森山・乳頭山分岐付近には、やはりそれなりの人がいました。
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笹森山~乳頭山 (1)

2008年07月29日 | 山歩 - 東北



- 笹森山付近から駒ケ岳 (クリックで拡大) -

駒ケ岳を歩いた翌日は、笹森山から千沼ケ原・乳頭山を歩きました。

この日は秋田県側は青空が広がる素晴らしい天気でした。しかし、岩手県側には雲がわき出ていました。

岩手県側からの雲に視界を閉ざされる時間や場所がありましたが、真に爽快な山歩きを楽しむことができました。

この日は好天の週末にもかかわらず思った程の混雑ではありませんでした。やはり、直前の地震の影響が大きいのでしょうか。

写真の枚数が多いので、三回に記事を分けました。今回は、笊森山までの区間です。

行程 【 八合目~笹森山~湯森山~熊見平~笊森山~千沼ケ原~乳頭山~田代岱~大釜温泉 】

まずは、八合目へのバスの出るアルパこまくさからの眺めです。



アルパこまくさからの田沢湖方面の眺め



鳥海山も見えていました。

アルパこまくさにおいて、既にこの眺めですから、今日の山歩きは大いに期待ができます。

昨日と同じように八合目から歩き始めますが、もちろん行き先は違います。

今日はまず笹森山に向かいます。



正面に笹森山を見ながら、最初は沢に向かって少し下ります。

沢を渡り、道は登りに変わります。



振り返ると駒ケ岳の姿があります。



そして、早くもニッコウキスゲ、ヨツバシオガマ、キンコウカなどの花が姿を現し始めました。



乳頭山と笊森山も見えています。



そして、これは湯森山です。

この笹森山は名の知られた存在ではないと思いますが、この時季は魅力的な峰だと思います。



湯森山への道と分かれて、ニッコウキスゲの咲く中を山頂に向かいます。



笹森山頂からの眺め (クリックで拡大) - 駒ケ岳と田沢湖

分岐まで戻り湯森山に向かいます。



湯森山への道からの駒ケ岳

つまらない湯森山頂では休まずに、少し先の大きな岩の傍らで休みます。

ここからは岩手県側の眺めがいいのですが、今日は雲がわいていて思わしくありません。



花に期待しながら熊見平に向かいます。



下ってきた湯森山とシャクナゲ



いよいよ熊見平です。



熊見平 - キンコウカ



熊見平 - ヨツバシオガマ



熊見平 - キンコウカ - 後は湯森山



熊見平 - ヨツバシオガマとキンコウカ



青空の下の熊見平



次々と現れる小さな湿原はどこもキンコウカで黄色くなっていました。

緩やかな笊森山への登りになると、岩手県側から雲が流れてきて、視界を閉ざしてしまいました。



道の両脇に咲く様々な花だけが慰めです。

着いた笊森山頂は団体に占拠されていました。

ガスのために乳頭山方面しか眺められません。それを幸いに写真だけ撮って、千沼ケ原に向かいます。



笊森山頂からの乳頭山
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駒ケ岳 (秋田)

2008年07月28日 | 山歩 - 東北



- 馬場の小路 -

何故か天気に恵まれない山というものが存在します。私の場合、(秋田)駒ケ岳がそうです。最初に歩いた1981年以来何回か歩いていますが、スカッとした青空の下で歩いたことがありません。そして、二度も雨に降られています。

そして、残念なことに今回もそうでした。視界が開けたのはわずかな時間だけで、後はガスの中を歩くことになってしまいました。でも、ここはとにかく花がたくさん、たくさん咲きますので・・・。

今回は平日に歩いたのですが、予想外に人が少なくて静かでした。平日はいつも静かなのか、あるいは直前にあった地震の影響なのか、それはわかりません。

それから、たくさん咲いていた花の整理はまだできていません。後日、纏めたいと思います。

「おなめだけ」は、今は普通「男女岳」と表記されますが、最初に歩いた時に「女目岳」と私は記憶してしまっているので、今でもこの表記を使っています。

行程 【 八合目~馬の背~横岳~大焼砂~馬場の小路~男岳~阿弥陀池~女目岳~浄土平~横岳~焼森~八合目 】

八合目から歩き始めます。今回は友人が一緒です。



少しガスがかかっていますが、様々な花の咲く中を緩やかに登っていきます。



しばらく登っていくと、ニッコウキスゲが姿を現しました。



ガスが少し晴れて、青空がちょっぴり顔を出します。



阿弥陀池と馬の背が見えてきました。



阿弥陀池には寄らずに男岳・横岳を結ぶ稜線に上がります。



稜線に上がる道の脇にはニッコウキスゲが広がります。



ニッコウキスゲと阿弥陀池

稜線に上がると、そこは四辻になっています。



稜線の反対側の斜面にもニッコウキスゲが広がっていました。

この四辻を左にとり、馬の背に向かいます。



馬の背を行く道には様々な花が咲いています。

馬の背は細尾根で左右の視界が開けていますので、爽快な気分で歩けます。



左下には阿弥陀池を ・・・



そして、右下には小岳と馬場の小路を望むことができます。

横岳では団体が山頂を占拠して休んでいました。その間をすり抜けて大焼砂に向かいます。

幸い団体と遭遇したのはここだけでした。



大焼砂のイワブクロとコマクサ

コマクサは萎れてしまっていましたが、もともと私はコマクサの花はあまり好みません。



まるで雑草のように見えますが、オンタデの仲間のオヤマソバです。



反対側の斜面にも様々な花が咲いています。



女岳と雲の中の男岳の上にのぞく青空

国見温泉との分岐を右にとり、馬場の小路に向かいます。



大焼砂の中を突っ切ります。



やはりほとんどのコマクサは萎れています。



「砂の世界」から「緑の世界」に入っていきます。



花は終わってしまっていますが、チングルマが広がっています。



彩りをそえるのはエゾツツジです。



かたがり泉水

小鳥が囀り、静かです。

花もいろいろと咲き乱れ、のんびりと休みたいのですが、木道が一本だけですので、そうもいきません。

前後に人影は全く見えないのですが、しばらくすれば人がやってくるのは確実ですから・・・。



見上げた馬の背の急斜面



駒池

様々な花の咲く急な道を、先の稜線上の四辻を目指して登っていきます。

この頃から再びガスが流れてきて、視界を閉ざし始めました。



四辻が近づくとニッコウキスゲの斜面となります。



今度は四辻から男岳に向かいます。



男岳への道も花の道です。



男岳山頂

山頂には誰もいませんでした。そして、ガスで何も見えませんでした。



再び四辻に戻り、ニッコウキスゲの中を阿弥陀池に向かいます。

ガスが濃く、池の周辺に咲く花だけが楽しみという状態になってしまいました。



今度は花の中を女目岳に向かいます。



女目(男女)岳山頂

山頂には誰もいませんでした。そして、ガスで何も見えませんでした。

女目岳からは浄土平を一巡りします。



この浄土平も花がいっぱいです。



チングルマが広がり ・・・



エゾツツジのピンクが目を引きます。



最初に歩いた頃はまだ木道もなく、少々荒れた感じがしたのですが、今は木道が設置されています。

チングルマの他にヒナザクラやコイワカガミなども咲いていました。



普通なら終わっているはずの花が咲いているのは、雪解けが遅いためです。後にまだ雪田が残っています。

浄土平から少し登って再び横岳にやってきました。

山頂には誰もいませんでした。そして、ガスで何も見えませんでした。



山頂から今度は焼森に向かいます。



焼森山頂

山頂には誰もいませんでした。そして、ガスで何も見えませんでした。

ここのコマクサもほとんど萎れていました。

湯森山との分岐を左にとって、八合目に戻って、歩き終わりです。

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夏の雑草

2008年07月22日 | 風香 - 季節の花



- ムラサキツメクサ 利根川 昭和橋付近 -

今回は「雑草」です。

自転車でよく走りに出かける荒川と利根川の土手の自転車専用道路の脇に生えている雑草たちです。花を咲かせて目立つものだけを撮りましたが、花のないものも含めると何種類が生えているのか全くわかりません。

一般的に、山の高い所に生えていると「高山植物」と呼ばれ、山や野に生えていると「山野草」と呼ばれ、平地の生活圏に生えていると「雑草」と呼ばれます。生えている場所で植物にランク付けをしているような印象を受けます。


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ムラサキツメクサ - 別名アカツメクサ。シロツメクサより少し遅れて咲き出します。

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シロツメクサではなく、ムラサキツメクサの白花です。ムラサキツメクサは花のすぐ下に葉がつきます。



ムラサキツメクサとハルシャギク

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ヘラオオバコ - 下から上に咲いていきます。白く飛び出ているのはオシベです。



ハルジオン - 蕾がうな垂れたように下を向いているので、ヒメジョオンではなくハルジオンです。

漢字で表記すると、ハルジオン=「春紫苑」、ヒメジョオン=「姫女苑」です。

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ワルナスビ - 漢字では「悪茄子」と書きます。トゲがあるので嫌われています。

黄色の葯は、まるでバナナのようです。

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ヒルガオ - 清楚で涼しげな花を咲かせます。
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巻機山

2008年07月03日 | 山歩 - 甲信越
しばらく山に行けない状態が続いていますが、今回は過去の山歩きの記事です。

1978年ですから、ちょうど30年前に歩いた巻機(まきはた)山です。

当時は新幹線などありませんでしたから、友人と共に上越線の鈍行で越後湯沢に向かいました。当時の越後湯沢の駅舎は今の駅とは比較にならないほど小さな木造の建物でした。その駅舎には、夜行列車で来て、何回か泊まった(床に寝た)ことがあります。

7/4 追記 --- 越後湯沢というのは私の記憶違いで、六日町だった可能性が高いです。帰りに友人がビールを飲みたいとうので、駅の近くの街角の食堂でビールを飲んだ記憶があるのですが、越後湯沢だと街の雰囲気が記憶と合致しません。地図で確認してみると、やはり六日町が正しいと思われます。詳細な記録は全く残していませんので、時々記憶違いがあるかもしれません。--- 7/4 追記

この時は山麓の清水に泊まるつもりで来ましたので、着いたのは午後も半ばでした。駅前からバスに乗って、清水に向かいました。(山間部の公共交通の便は昔の方が今より便利でした。)

当時の習慣として宿は予約していませんでした。集落を一回りして、ここでいいだろうという民宿にとび込みましたが、何の問題もなく気持ちよく泊まることができました。

気持ちよくといっても、それは設備のことではなく、もてなしの気持ちのことです。実際、民家の空いている一室に泊めてもらうという感じでした。

次の日、早朝に巻機山に向かいました。天気は快晴です。

桜坂から割引沢に下り、沢を辿っていきました。



友人が私を撮影したものですが、詳しい撮影場所はわかりません。

途中で割引沢からヌクビ沢に入りました。

スラブ状の布岩滝付近の登りは楽しかったです。



そして、途中からは雪渓歩きとなりました。



沢を抜け、稜線に出てからは気持ちのいい草原の中の道となりました。



友人が撮影したもので、写っているのは牛ケ岳に向かう私です。



牛ケ岳で休息中 - これも友人撮影です。

この時は土・日にかけて出かけたのですが、山の中で出会ったのは2パーティだけで、牛ケ岳の山頂は貸切り状態でした。



谷川連峰の眺め - 牛ケ岳の山頂からだと思います。(クリックで拡大)

下りは井戸尾根を辿りました。最初の内はよかったのですが、下るにつれて暑くなってくるのにはまいりました。ジリジリ照り付ける太陽の下、清水の集落に戻ってきました。

30年も前のことなので、私も若かったためでしょうか、巻き道があるのに強引に滝を直登したりもしました。一箇所「ヤバイ!」という状態に陥りましたが、ちょっとした岩の出っ張りを見つけて、なんとか難を逃れました。そんな決して自慢できない思い出もあります。

今は無理をするということもありませんが、それは慎重になったというより、年をとって臆病になったといった方がいいかもしれません。

それに、下りでの暑さも忘れられません。今と違って、水はあまり飲んではいけない、というのが当時の「常識」でしたので、それも影響していたかもしれません。

この巻機山のように、最初に歩いた時に充分な山歩きができて楽しい思い出が残っている山は、私の場合再び出かけるということはほとんどありません。もちろん、近場の山はこの限りではありませんし、例外も存在します。

再訪しても最初の時と同じような感動が得られるとは思いませんし、当時は静かだった山も今はそうではなくなっているという場合もあります。
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