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五色ケ原~薬師岳 (4)

2007年09月18日 | 山歩 - 東海・北陸
4日目 : 【 スゴ乗越~薬師岳~太郎兵衛平~折立 】

友人と別行動ですが、私の方が先が長いので先に出発しました。直ぐに薬師岳への登りが始まります。

この日は快晴の素晴らしい天気でした。薬師岳を越える日に快晴になってくれたのは有難かったです。



北薬師岳への登りで。小さな池がありましたが、場所の詳細はわかりません。

こんな天気では早く山頂に立ちたいと気持ちがはやります。



北薬師岳への登りから、一昨日・昨日と歩いてきた山々を振り返ります。



北薬師岳への登りから水晶岳方面の眺め。クリックで拡大。山名付きはここから。

まず、北薬師岳に着きました。

足下に底に雪を抱いたをカールが広がり、その先に薬師岳の山頂が見えます。



北薬師岳からカール越しに薬師岳。

なかなか素晴らしい眺めです。

ここからカールを左下にその淵を進めば、薬師岳の山頂です。見ると近そうですが、決して近くはありませんでした。薬師岳は本当に大きい山です。

山頂にはりっぱな祠があったと記憶しています。それに、予想以上に多くの人がいました。スゴ乗越からやってくるとそんなに人がいないだろうと思われたのですが、太郎兵衛平側からの登山者が多いのだと思います。

快晴の天気でしたからその展望は素晴らしかったです。



薬師岳から槍ケ岳方面の眺め。クリックで拡大。山名付きはここから。



薬師岳から立山・後立山方面の眺め。クリックで拡大。山名付きはここから。

山頂でこの素晴らしい景色を眺めながらしばらく休息しました。

下りは太郎兵衛平に向かいます。



薬師岳の下りから槍ケ岳方面の眺め。



薬師岳の下りから黒部五郎岳・北ノ俣岳の眺め。

薬師峠まで下りてきました。ここはかつてテントを張ったことがありますが、ここで水の補給をしました。



太郎兵衛平から三俣蓮華岳方面の眺め。クリックで拡大。山名付きはここから。



太郎兵衛平から薬師岳。

多くの人が行き交う太郎平小屋の前で休息してから、折立に向かいました。



キンコウカの咲く湿原の傍らで最後の休息をしました。見えているのは有峰湖。

折立に着きました。バスの時刻まで時間がありましたが、しばらくすると3人のアルバイトの高校生が秤を持って現れました。ザックの計量です。この時は荷物が軽かったですから、おそらく無料だったと思います。暇でしたから、この高校生と話をしながらバスを待ちました。有峰口駅に向かうバスには数人の登山客しか乗りませんでした。

友人も私より一日遅れで、無事折立に下山しました。この友人は体力がなくなったということで、しばらく前に山歩きを止めてしまいました。
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五色ケ原~薬師岳 (3)

2007年09月16日 | 山歩 - 東海・北陸
3日目 : 【 五色ケ原~越中沢岳~スゴの頭~スゴ乗越 】

この日はいささか雲が多かったです。でも、全く展望がきかないという程ではありませんでした。

雲が出ていたせいでもないと思うのですが、この日はスゴの頭からの眺め以外特に印象に残るというようなことはあまりありませんでした。

最初のピークは鳶山ですが記憶にありません。

次が越中沢岳で、ここでは休息しました。



越中沢岳より立山方面の眺め。



越中沢岳より針ノ木岳方面の眺め。



これは撮影場所が不明なのですが、おそらくスゴの頭付近からの越中沢岳だと思います。

越中沢岳からの下りは急でした。下り立った鞍部から登り返すとスゴの頭の肩にたどり着きます。

前後の登り下りがきついせいなのか、ここでは数人の人が休息していました。我々もここで休息しました。

ここでは道はスゴの頭の最高点を巻いています。友人は肩で休んでいるというので、一人でゴロゴロしている大きな岩を伝って最高点まで行きました。特に何もありませんでしたが、そこの岩の上でしばらく景色を眺めながら一人でたたずんでいました。静かな山の中で素敵な景色を眺めながら一人でボケーッとしているのが好きです。

しばらくして、肩で待っていた友人の所に戻りました。この日友人はあちこちで休みたがっていたので、私が最高点でのんびりしてきたことに何もいいませんでした。



スゴの頭から雲ノ平・薬師岳方面の眺め。クリックで拡大。山名付きはここから。

スゴ乗越を通り越して、少し行けばスゴ乗越小屋に到着です。

この日の行程も比較的短いですが、これから薬師岳を越える気はしませんでした。それに、小屋に到着した頃はガスでほとんど周りが見えない状態になっていました。

早速小屋で宿泊手続きをしました。この日は二番手でした。

午後は小屋で寝転がったりしてのんびり過ごしました。

この日やけに遅れ気味だった友人が、私に明日は一人で先に行っていいと言い出しました。もともと私の方が歩行速度が速いので、互いにマイペースで歩いて、先に行った私が待つということにしています。しかし、この日は特にその差が激しかったです。友人にあちこちで休息を要求され、私もちょっと困っていましたし、友人はゆっくり休みながら自分のペースで歩きたいと思っていたようです。

友人は地図読みもできますし、一人で北アルプスなども歩いています。長い付き合いですから、互いに一人になっても問題がないのはわかっています。それに以前にも理由は異なりますが途中で別行動になったことがあります。中央アルプス縦走中に荒天で1日停滞したために休暇に余裕のなくなった私が途中一人で下山したことがありました。

そこで合意の上で、明日から別行動ということになりました。私は薬師岳を越えて太郎兵衛平から折立まで下りることにしました。そして、友人は太郎平小屋にもう一泊してから折立に下りることになりました。
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五色ケ原~薬師岳 (2)

2007年09月14日 | 山歩 - 東海・北陸
2日目 : 【 室堂~浄土山~獅子岳~五色ケ原 】

仕事が忙しくほぼ2ケ月ぶりの山歩きなので、調子があがりません。

室堂から浄土山まではたいした登りではないのですが、結構きつい思いで登りました。汗もどっと出ました。



浄土山への登りから。右側で頭を見せているのが剣岳。左奥は毛勝三山。

浄土山の山頂でとにかく一息入れます。やはり久しぶりの山歩きはきついです。



浄土山からの眺め。五色ケ原・薬師岳の眺めが素敵です。クリックで拡大。山名付きはここから。

浄土山から五色ケ原・薬師岳などを眺めながらしばらく休息しました。五色ケ原・薬師岳のこの方向からの眺めは個人的にものすごく好きです。

一汗かいたことが影響しているのでしょうか、この後浄土山からは急に体が軽くなりました。

歩くのがきついから楽しいに変わりました。急にうきうきした気分になってしまいます。

天気は快晴で眺めのいい気持ちのいい道が続きます。

途中の雪渓で少し雪遊びをした後、獅子岳に立ちました。



獅子岳からの薬師岳方面の眺め。



獅子岳から雄山(立山)方面の眺め。クリックで拡大。山名付きはここから。

また、獅子岳から東を望めば、正面に針ノ木岳、足下に黒部湖が眺められます。

獅子岳からは一旦ザラ峠まで下って、そこから五色ケ原への登りとなります。

この登りで今度は友人が遅れ始めました。友人も久しぶりなので調子が上がらないようです。

でも、五色ケ原の一角にたどり着けば、あとは楽しい花の高原歩きです。



五色ケ原からスバリ岳・針ノ木岳。右奥は蓮華岳で、花はコバイケイソウ。

そして、今日はもうこれ以上先に進みません。五色ケ原をのんびり散策するためです。

早めに五色ケ原山荘で宿泊手続きを済ませてしまいます。この日の一番乗りでした。

一休みして、五色ケ原の散策に出かけます。

花を見ながらあっちをブラブラ、こっちをブラブラ。

花を傷めない範囲で時々道を外れたりもします。



五色ケ原。奥は赤牛岳。

眺めはいいし、人気もなく、静かに風に吹かれながら散策することができました。

五色ケ原は縦走路を通り抜けるだけではもったいないと思います。

午後の半日をここでのんびり過ごしました。この日は天気がずーっとよかったのも幸いでした。

楽しい一日でした。
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五色ケ原~薬師岳 (1)

2007年09月14日 | 山歩 - 東海・北陸
北アルプス初山行を紹介しましたが、写真の変色が激しすぎたかもしれません。かといって最近の北アルプスの写真はありません。デジタル・カメラを購入したのが2003年初夏ですが、ここ最近は北アルプスに出かけていません。

それに1997年から2003年までの間はカメラを山に持っていきませんでしたので、残っている写真は1997年以前のものしかありません。その中でなんとか記事に纏められる写真が残っているのが1990年に薬師岳に出かけた時のものです。

この時の山行も楽しく印象深いものでしたので、続けてこれを紹介したいと思います。

初山行の時と同じ友人と出かけましたが、この頃は仕事が忙しく山歩きからしばらく遠ざかっていたことや準備する余裕もないということで、テント泊ではなく小屋泊まりにしました。

1日目 : 扇沢~室堂
2日目 : ~浄土山~獅子岳~五色ケ原
3日目 : ~越後沢岳~スゴの頭~スゴ乗越
4日目 : ~薬師岳~太郎兵衛平~折立




北薬師岳からカール越しに見た薬師岳




1日目 :

扇沢からアルペン・ルートで室堂に入りました。この日は土曜日でしたので、途中そして室堂周辺は相当に混雑していました。

小屋は当然予約していなかったのですが、室堂山荘になんとかもぐり込むことができました。
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北アルプス 初山行 (5)

2007年09月12日 | 山歩 - 東海・北陸
5日目 : 【 笠ケ岳~杓子平~新穂高温泉 】

朝になってもガスは晴れていませんでした。でも、やはり笠ケ岳の山頂に向かいます。山頂には十人ほどの人がいましたが、展望はダメでした。

ところがしばらくねばっていると、ガスがゆっくりゆっくりですが徐々に薄くなっていきます。"一枚づつベールをはがすように"という表現がピッタリでした。

時間をかけて起きたこの変化は写真では表現できませんが、最初から全部見えるのと違い、その変化はちょっと感動的でした。



ガスが晴れだし、山々が次第にその姿を現しました。クリックで拡大。山名付きはここから。



槍ヶ岳から穂高岳もその姿を現しました。朝の時間では完全に逆光になり、ガスの向こうにシルエットが見えるだけでした。



おまけにブロッケン現象まで現れました。これが私のブロッケン初体験です。

ほとんど諦めていた笠ケ岳からの展望にも恵まれ、いよいよ下山です。

この日もテントを背負って下りるつもりだったのですが、友人が自ら自分で背負うと言い出したので、友人に背負ってもらうことにしました。

昨日通った笠新道の分岐まで戻り、杓子平に下りていきます。

少し下りると直ぐに雪が残る斜面になりました。

杓子平まで下りましたが、あまりにも気持ちのいい所なのでここで最後の大休息をしました。



杓子平から見た下りてきた斜面。上部はカールのようです。



杓子平から笠ケ岳。クリックで拡大。

ここの杓子平の休息は楽しい時間でした。何故か下りてくる人もなく、貸切の状態でした。

また、(道はありませんでしたが)尾根の反対まで出てみると、槍ケ岳から穂高岳までが高くそして近くに聳え立っています。そして周りには花が・・・。ここも凄く素敵な場所として強く印象に残っています。

杓子平からはただただ下るだけでした。

新穂高温泉に着いて、そこの公衆浴場(温泉)で5日間の汗を流してサッパリしました。

新穂高温泉からはバスで高山に出ました。途中で空が暗くなり土砂降りの雷雨となりました。下山したバスの中ですから何ともないです。結局この時の5日間は山の中では一滴の雨にも降られませんでした。

来るときも夜行列車でしたが帰りも夜行列車でした。しかも、普通列車を乗り継いで帰りました。(当時の感覚では、特急や新幹線は「贅沢」と思っていました。山に行くにはせいぜい急行利用まででした。今は急行はゼロに近いほどなくなってしまいましたが、当時は各地へ向かう急行が夜行を含めたくさんありました。)

まず、高山線で高山から岐阜に移動し、そこから当時の大垣発東京行きの夜行列車に乗り換えました。翌早朝に東京駅に着き、またまた乗り換えて自宅に向かいました。

この大垣発東京行き(下りは東京発大垣行き)の夜行列車は若い頃何回か利用したことがあります。現在はムーンライト「ながら」となり、青春18切符の期間はその利用者の間で人気の列車となっています。
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