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袈裟丸山

2008年10月31日 | 山歩 - 北関東
今回は昔の山歩きの記事です。足尾の袈裟丸山です。

歩いた時のことはハッキリと憶えているのですが、それが何年だったかというのはさすがに憶えていません。記録帖で調べてみましたら、1981年の10月でした。そして、この山行の一週間前には荒沢岳に出かけていました。こちらも歩いた時の様子はハッキリと憶えているのですが、袈裟丸山と同じ年に登っていたというのは意外でした。この1981年は初めて乳頭山・駒ケ岳(秋田)を歩いた年でもあり、他にも記憶に残る山行の多かった年でした。

袈裟丸山は今では車で林道の奥まで入ることができ、容易に日帰りができるようになったようです。でも、日帰りができるようになったことが、はたしていい事なのかどうかは難しいところです。とにかく山頂に立てればいいと考える人達にとっては歓迎すべきことかもしれませんが、その山の雰囲気をじっくり味わいたいと考える人には迷惑なことかもしれません。

27年前、まだ国鉄だった両毛線で桐生に向かい、そこで足尾線(現在の「わたらせ鉄道」)に乗り換えました。

降りたのは山の中の寒駅(寒村になぞらえて) - 沢入(そうり)駅で、そこから歩き始めました。

しばらく林道を進み、そこから塔ノ沢沿いの道を登っていきました。途中「寝釈迦」がありましたが、帰りに寄ることにして先を急ぎました。

当初は賽ノ河原の下の避難小屋に泊まるつもりでしたが、なんとなく陰気な雰囲気だったので、明るく開けた賽ノ河原にテントを張ることにしました。水は避難小屋の脇の沢から汲み上げました。

この日会ったのは、避難小屋に泊まった男性と賽ノ河原より少し先にテントを張った男性の2組だけでした。



夕刻には空が赤く染まり、素晴らしい夕焼けになりました。

下の避難小屋に泊まっていたら、この夕焼けは見ることができませんでした。



実際の夕焼けは色褪せた写真と異なって、たいへん綺麗で強く印象に残っています。

翌日も素晴らしい快晴の天気でした。

テントはそのままにして、袈裟丸山を往復しました。

道は笹の中を進んで行った記憶があり、部分的には踏み跡がわからなくなる場所もありました。



もはや、詳しい撮影場所はわかりませんが、おそらく小丸山から撮ったものと思います。(クリックで拡大)



これも詳しい撮影場所は不明です。(前)袈裟丸山と北に続く峰々です。

(前)袈裟丸山は、南側が開けていました。山頂は貸切り状態でしばらくのんびりしました。

賽ノ河原まで戻り、テントを撤収して、来た道を沢入駅まで戻りました。

途中、「寝釈迦」に寄りました。今思い出しても、あんな山の中によくぞあのような大きなものを、と昔の人々の信仰心には驚きです。

沢入駅でしばらく列車を待ちました。やってきた列車は超満員で、大きなザックでの乗車はつらかったです。しかも、満員状態は終点の桐生まで続きました。

その時は何故こんなにも混んでいるのか理解できませんでしたが、今になって思えば、それは紅葉見物の人達だったのだと思います。当時は車で出かける人より、列車で出かける人の方が多かったはずですから・・・。

週末の二日間、快晴の天気の下、実に静かな山歩きを楽しむことができました。
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谷川岳

2008年10月19日 | 山歩 - 北関東



- 天神平から朝日岳 - (クリックで拡大)

紅葉にはいささか遅いのですが、好天が約束されていましたので、のんびり谷川岳を歩いてきました。

紅葉は山頂付近では終わり、天神平付近まで下りてきていました。しかし、その色合いはあまりパッとしませんでした。

天神平まではロープウェイで観光客も上がってきますので、この時期それなりの人出があります。

驚いたのは、私が上から降りてきた時に、ツアーの団体が上がっていったことです。陽も傾き始め天神平は日陰となり温度も下がってきているというのに ・・・。それにほとんどがお年寄りで、中には杖に頼っている人もいます。

谷川岳を往復する人もたくさんいます。そのほとんどは中高年(私もその一人ですが)です。人が多ければその分様々な人がいます。

やさしく奥さんを助けながら歩いていた男性は丁寧な口調で「お先にどうぞ」と、道を譲ってくれました。10人ほどの女性を連れていたリーダーらしき男性は後に大勢の人がつかえているのを認識しながら、全く道を譲りませんでした。元気に下山している人もいれば、かなりバテバテの状態の人もいました。

行程 【 天神平~熊穴沢避難小屋~天狗の溜場~谷川岳~(往路を戻る)~天神峠~天神平 】

今回は天神平から山頂を往復するだけです。

天神平から歩き始めます。



天神平にて - なんとか紅葉が綺麗だと感じられたのは、この天神平付近だけだったといっていいと思います。



木の間に谷川岳を見ながら ・・・



そして、朝日岳を見ながら、熊穴沢避難小屋に向かいます。

この日は絶好の天気でしたので、熊穴沢避難小屋を過ぎて視界が開けるようになると気分爽快です。



奥に見えるのは、左が至仏山・笠ケ岳、右が武尊山です。

いつものように、天狗の溜場の岩の上で一息いれます。



天狗の溜場から谷川岳 - 山頂は見えていません。



天狗の溜場から俎嵒(マナイタグラ)



左手に俎嵒とオジカ沢の頭を見ながら登っていきます。



肩の小屋前から眺めた俎嵒とオジカ沢の頭、そして奥に万太郎山

谷川岳は双耳峰で、トマの耳、オキの耳からなります。



トマの耳から眺めたオキの耳



オキの耳から眺めたトマの耳 - 逆光になってしまうのですが、こちらの眺めの方がカッコイイ

静かにのんびりできる場所を求めて先に進みます。



下を流れる湯檜曽川の対岸に聳える朝日岳・笠ケ岳・白毛門

浅間神社から少し下った所で、ようやく静かにのんびりできる状態になりました。



休んだ場所からの茂倉岳と一ノ倉岳



同じく大源太山と七ツ小屋山 - 奥は巻機山

さて、来た道を戻ります。



今度は右手に俎嵒とオジカ沢の頭、そして万太郎山



振り返って見た茂倉岳と一ノ倉岳



上から眺めたマチガ沢



今度は俎嵒とオジカ沢の頭を右手に見ながらの下りです。



上から見た熊穴沢避難小屋付近の稜線

天神平に真っ直ぐ戻らずに、途中で天神峠への登りに入ります。



峠の手前の峰から眺めた俎嵒・オジカ沢の頭・谷川岳 (クリックで拡大)



天神峠の下からの朝日岳



そして、天神峠からの谷川岳

天神峠からはスキー場の方を回って天神平に戻りました。
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黄色いコスモス

2008年10月17日 | 風香 - 季節の花
荒川の大芦橋下流にあるコスモス畑では、黄色いコスモスが咲き広がっています。もちろん、普通のコスモスも咲いています。

10月25~26日には、「コスモスフェスティバル」が開かれます。









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南月山~姥ケ平 (2)

2008年10月14日 | 山歩 - 北関東



- 姥ケ平から茶臼岳 - (クリックで拡大)

姥ケ平にはあえて午後にやってくる予定になっていました。それは地形を考えた上でのある計算があったからです。その計算とは・・・考えてみて下さい。それから、午後の方が若干人の数が少なくなるだろうという考えもありました。

南月山付近にいた時は茶臼岳には少しガスがかかっていました。それが、姥ケ平に下るにつれて晴れていき、姥ケ平では茶臼岳の姿を存分に望む事ができました。

午後のこの時間にやって来たのは、この日に限っていえば当に正解でした。

牛ケ首から姥ケ平に下りていきます。



まさに紅葉の洪水の中に入っていくようです。



下りの道から見上げる山肌はこんな状態です。 (クリックで拡大)



右側中ほどの撓んだ所が牛ケ首です。そこから紅葉の中を下りてきました。 (クリックで拡大)

下りの道や姥ケ平では何枚もの茶臼岳の写真を撮りました。どこも紅葉が綺麗なものですから、ついシャッターを押してしまいます。

それらを続けて紹介します。






雲がかかっているので(あるいは噴煙のせいで)、まるで別の山のように見えます。












(クリックで拡大)



前景や噴煙の状態によって雰囲気が多少変わりますが、結果としてはどうしても同じような写真になってしまいます。

茶臼岳だけでなく、姥ケ平からの大倉山方面の眺めも捨てたものではありません。



下る途中からの大倉山方面 (クリックで拡大)



姥ケ平から大倉山方面



姥ケ平から大倉山方面

上からも見えていた「ひょうたん池」に寄り道します。

ひょうたん池への分岐の傍らに姥の像があります。姥ケ平という名前はこの像によっているそうです。



姥の像 - 本来の名前は「奪衣婆像」だそうです。

ちなみに、奪衣婆(だつえば)とは、三途の川の渡し賃を持たずにやってきた亡者の衣服を剥ぎ取る老婆のことです。



ひょうたん池の周囲は潅木で覆われていています。



ひょうたん池からの茶臼岳



定番の池に映った茶臼岳

分岐まで戻りますが、そこからは牛ケ首には戻らずに紅葉の林の中を西に下っていきます。

少し下ると沼原と三斗小屋を結ぶ道に行き当たります。

このT字路を三斗小屋方面にとります。



綺麗な紅葉の中の道が続きます。

この辺りでは静かになりましたが、それでも時々人とすれ違います。



木の間から隠居倉が望めました。

下りだった道が沢を橋で渡った所から登りになり、今度は三斗小屋と峰ノ茶屋を結ぶ道に行き当たります。

これを右にとり、峰ノ茶屋へ登って行きます。



相変らず紅葉が綺麗なのですが、西からの陽射しを受けて暖かみを感じる美しさです。



この辺りの紅葉はとりわけ綺麗でした。

この時間になると、この道も時々三斗小屋へ向かう泊り客とすれ違うだけです。



再び木の間から見えた隠居倉



避難小屋の脇を通ってさらに登っていきます。



目指すは左端に見える稜線です。



傾きかけた陽射し受けて紅葉が綺麗です。後は隠居倉。



最後のザレ場の登りになると、今まで歩いてきた紅葉の林を見渡せます。

峰ノ茶屋に着きましたが、この時間になっても風がありません。

峰ノ茶屋は非常に風の強い所で、飛ばされそうなほどの強風を二度経験したことがあります。

今は珍しくも無風状態です。この日は風もなく暖かい一日でした。



峰ノ茶屋から陽射しを受けた隠居倉



こちらはやはり陽射しを受けた朝日岳



そして、朝日岳の岩壁と紅葉

登山口まで戻ってきました。さすがにこの時間になると一番上にある駐車場の車も半分以下になっていました。

山麓駅に着いた頃はまだ茶臼岳の姿が見えていまいたが、しばらくすると雲が下りてきて、その上半身を隠してしまいました。
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南月山~姥ケ平 (1)

2008年10月11日 | 山歩 - 北関東



- 茶臼岳 -

那須に紅葉を見に行ってきました。南月山と姥ケ平です。

茶臼岳のロープウェイの山麓駅付近は駐車場が狭いので(車が多すぎるともいえますが)、週末などには溢れた車で付近は混雑・渋滞します。この日は平日にもかかわらず大混雑でした。大丸温泉を過ぎた先で、バスも渋滞にはまり動かなくなりました。運転手の勧めで、途中でバスを降りて、歩くことにしました。

渋滞に拍車をかけたのは、道路の両側に違法に駐車している多くの車です。多くの人が車で山に出かけると思いますが、このように駐車場が満杯の場合、やはり違法駐車するのでしょうか。

昔、車で出かけたこともあるのですが、その頃は日曜日でも駐車場には空きがありました。最近の混雑は少し異常な感じがします。

これだけの車が来ているということは、山の中でも人が多いということです。こんな大勢の人がいる山を歩いたのは久しぶりです。

そんな大混雑に関係なく、紅葉は実に綺麗でした。

行程 【 山麓駅~峰ノ茶屋~牛ケ首~南月山~牛ケ首~姥ケ平~三斗小屋分岐~峰ノ茶屋~山麓駅 】

山麓駅の600m程手前でバスを降りて、遊歩道を山麓駅に向かいます。

山麓駅を過ぎて、登山道に入るとはやくも紅葉に目を奪われます。



朝日岳の尾根の末端の紅葉



峰ノ茶屋へ向かう道の右側には紅葉の朝日岳の山肌が見事です。



左側の茶臼岳の山肌はまた別の表情を見せてくれます。



紅葉を眺めながらの登りは楽しいです。

峰ノ茶屋には、また別の紅葉の眺めが待っていました。



峰ノ茶屋から隠居倉方面



峰ノ茶屋から大倉山方面



そして、足下には紅葉の原が広がります。



茶臼岳には登らず、西側の道を牛ケ首に向かいます。



茶臼岳は活火山で、西側には噴気口が幾つかあります。



荒々しい山肌の反対側には、紅葉の原が広がります。

牛ケ首に着きました。



牛ケ首からは穏やかな山容の南月山に向かいます。



牛ケ首の先から眺めた足下に広がる姥ケ平



角度が少し変わったので後の山は隠居倉



振り返ると茶臼岳です。



笹原に紅葉、そしてなだらかで女性的な山容、これまでとは別の世界です。

さすがに牛ケ首を過ぎると人が少なくなります。

南月山は今回が三度目ですが、昔はほとんど人に会うことがありませんでした。人が少なくなったといっても、昔に比べれば「多い」という感じです。



途中で振り返って見た茶臼岳 - 少しガスがかかってきました。

牛ケ首の南東側の斜面は黒磯の町から見ても確認できるのですが、一面赤色に染まっています。



南月山山頂の南月山神社



南月山からは笹原と紅葉の中を再び牛ケ首に戻ります。



今度は茶臼岳を正面に見ながら進みます。



茶臼岳が・・・



だんだん大きくなってきます。



牛ケ首が近づくと足下には再び姥ケ平です。



陽の光を受け、なんと表現していいのか。 (クリックで拡大)



「綺麗」としかいいようがありません。



牛ケ首近くにも噴気口があります。



ちょうど陽が射してきて、行きの時より紅葉が綺麗です。



歩いてきたばかりの南月山方面

今度は、ここから紅葉の姥ケ平に下りていきます。
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